バーテックスは日本生まれの人はハウスが決まっているので読まない。
サインのみを読む。
という記述をよく見かけます。
多分こういうの、誤って広まっちゃってるんだろうなぁと思うので
今までの経験も含めて。
日本生まれの人というか、
バーテックスはディセンダント側で
アンチバーテックスはアセンダント側です。
この仕組みを知らないから
「ここ生まれだとハウスが固定されている」
という誰かが言ったことを鵜呑みにするんだと思いますが
そもそもバーテックスはどういう理屈の地点か分かっている人が少ないのかもしれません。
バーテックス/アンチバーテックスは、
卯酉線と黄道の交わるところの、
バーテックスはディセンダント側(つまり西側)
アンチバーテックスはアセンダント側(東側)
です。
なのでハウスの幅が決まっているのは当たり前のことなのです。
因みに日本生まれなら～という話に関しては
4ハウスや9ハウスにバーテックスがある人もいます。
当たり前ですよね。
時間と空間を割っているのがハウスなので
そういうイレギュラーも当然出てきます。
特に日本は縦長の国なので余計にそういうことが起こり得ます。
そして、ハウスを見ないという点については、
私は今まで少なくとも1000人以上を鑑定してきていますが
その方々にそれぞれバーテックスやアンチバーテックスの
ハウスについて説明すると
天体がある人もない人も納得することが多いし、
例えばそれはお母さんがお子さんの事を聞きに来た時でも
アンチバーテックスに関しては
「あぁ～…」と思い当たる節があるようなのです。
その上でサインももちろん見ますが
サインは私ははっきり言ってどの部分においても
そこまで重視していません。
古典寄りとかそういうことではなくて、
あくまでも天体や感受点が働くのは
地上であるハウスであって、
サインはその心理や背景などを示すものにすぎないからです。
バーテックスなどは宿命的な部分もあるとされ、
これは特に相性を見るときに役に立つのですが
それ以外の個人の部分においては
社会から求められることを示します。
「こういうことをやってほしい」
と言われる部分なのであって、
「こういう心理でいてほしい」ということではないわけです。
とかくサインを重視しすぎる人というのは多いのですが
それよりも天体や感受点の意味が分かっていないと
色付けは出来ません。
サインにあまりにも偏り過ぎると読み間違うもとになってしまいます。
無視して良いということではありません。
私は水瓶座にアンチバーテックスがあるため
知らず知らず集団生活では「浮いてる」と評されてきました。
個人天体は確かに火星こそ水瓶座ですが
それ以外の天体は女性宮であるにも関わらず、です。
なのでもちろんサインも読みますが、
と言ってハウスを読まなくて良い理由はどこにもありません。
読まない人にはその自由がありますが、
読む人に向かって「そんなものは読まない」
と言う権利はないんですよね。
読むに越したことはないんだからｗ
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