ハウスキーピング@Mexico
ようやく修理に出した掃除機が直って戻ってきたので、「ふわふわゴミ」を一掃すべく、家中の床に丁寧に掃除機をかけました。
ずいぶん前から、夫には、クローゼットのなかの「ふわふわゴミを、何とかしてくれ!」と言われていたのだけど、ハウスダストにアレルギーがある私が、このふわふわゴミを箒でかき出したら、部屋中に舞って、絶対に喘息の発作が起きるに決まっているので、見て見ぬフリを決めこんでいたの。
ちなみにこの繊維くずを家中に広げないためには、「着替えは寝室ゾーニング」が、原則と私は、「お片づけコーチング→こちら 」で、いつも提案しています。
住宅事情がいいので、どこの家にも大きなウォークイン・クローゼットがあるんだから、クローゼットの中で着替えれば一番効率がいいわね。
クローゼットに姿見の大きな鏡もついているなら、生活動線を「着替え」のシーンでまとめるということが大事かな?
ちょっとハウスキーピングのプロから言わせてていただくとね、機密性の高い日本の住いやマンションの埃って80%がこの繊維くずの「ふわふわゴミ」なのだ。
衣類や、寝具から出た繊維くず。次が髪の毛で約5%。
つまりはねぇ。
床の埃を箒で履いたら全部室内に舞ってしまうゴミたちなのだ。
箒しかなかった時代は、茶殻まいて掃除したのは、埃が茶殻にくっついて空気中に舞わないようにということだもんね。 舞った埃が床にゆっくり積もるには12時間もかかるのだ。
その間、ほこり舞いっぱなし・・・。
ハウスキーピングは合理性と科学そのものなので、便利な掃除ツールは使いこなしたい。
1)掃除機で埃を吸い上げ、しばらく一呼吸おく。
2)家具や、家電品、オーディオ類の上をからぶきしてさらに埃とり。
3)掃除機でも舞ったフローリングの埃はクイックルワイパーでさらにからぶき。
4)床が大理石ならモップで水拭き。
メキシコシティーに、どんな掃除道具があるのか、モンテレイで買った洗えるクイックルワイパーのワイド版(右端のブルーのモップ)がメキシコシティーで見当たらない。
夫はモンテレイで買ったこの便利なモップを置いてきてしまったのよ。
布製の雑巾モップはモップが筆みたいなので、どうもしっくり来ないのだ。この右端のブルーの布モップは、洗濯してマジックテープでなんども装てんして使えたので、3枚の布を交代につかって大理石の床をらくらく水拭きしていたのになぁ~。
こちらでかったモップは、ぺらぺらの合成不織布が切り離されたもので大変にお粗末。
このお粗末モップを絞るバケツも、ちょっと掃除道具としては、使い勝手がよろしくない。
日本と同じ使い捨ての紙を装てんするクイックルワイパーは、木製のフローリング床の寝室やリビングで使っています。
これは日本同様に便利だけど、家が広すぎて1回の掃除に裏・表使っても、5枚の紙が必要なのだ。
家具は、このネルのような感触の使い捨てシートで拭いています。程よく静電気が起きるので、乾燥の強いこの国では、埃の付着性が高い。
数回なら洗って再利用が可能。乾燥と静電気を程よく利用して掃除するのはまさに科学だよね。
処(ところ)変われば掃除の仕方も変わるのね。
掃除道具の内容が充実していないのは、中産階級のハウスメンテナンスという視点での商品開発が進んでいないからじゃないかと思います。
中産階級以上は、みなムチャチャとよばれるお手伝いさんにハウスキーピングを任せている。もしも自分で掃除するなら、もっと合理的で、使いやすい掃除道具が開発販売されていくはず。
雑巾やモップ、箒の質の悪さや、使いにくさの改善に商品開発が進まないのは、こうした理由もあるのじゃないかな?
使用人が使うんだから、どんなものでもいいか?という感じ。
ムチャチャにお任せ?!
浴室のシャワーのノズルが延びないと、バスタブの掃除には苦労します。
どうやって水を隅々までいきわたらせて浴室を掃除するのかしらと疑問をかんじる家もたくさん見ました。
これもムチャチャがバケツで水をためて掃除するから・・・。くらいな感覚なのかな?
住いへの情熱が、これほど強い国なのに、意外や、ハウスキーピングの合理性や掃除道具のお粗末さの裏に、そんな使う人の階級層があるんじゃないかと、勝手に推測している私です。
どうでしょうか?
我が家の掃除担当のムチャチャはどうしたものか?
使用人雇用のめんどくささよりも、掃除好きな私のストレス解消用に、この仕事は当分自分でしましょうかね?
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