紫gatari

紫gatari

知的障害の次男くんとタカラヅカ好きママの気ままな日常 

Amebaでブログを始めよう!

てっきり珠さま千秋楽後、来週あたりの発表だとばかり思っていたので、若干焦りながらHPを開けました。

 

主に目的は「あーさの2番手、が、各種販売物にも順当に反映されているか? の確認のため^-^;

←まだ落ち着かない💦💦

 

そうしたらなんと!

ちなつさんとまいてぃが!

 

なんだか、先週の雪組初日から、人事でこんなにドキドキするのは久しぶりです。

 

とにかく、お三方のファンの皆さまは、やっとお仕事が手に付くようになるというものですよね。

あーさに関しては私も雪組の初日が終わるまで、その日はなんにも手に付かなかったです💦

よかったなぁと、心から思います。

ほんとうに、おめでとうございます。

 

 

さて、大変長くブログを書いておりませんでした間、

次男くんが、障害者雇用枠で、企業就労いたしました。

 

小学1年生から支援級、中学も支援級、から特別支援学校へ進学した次男くん。

知的障害を伴う広汎性発達障害です。

 

中学2年での初めての職場体験(障害者にとっては、ここからが進路マッチングを検討し始める最初)は、

B型作業所でした。

そこの支援員の方に、実際、客観的に見て次男は18歳での進路は、どんなかんじだと思うか?

と、現場で臨床の実態をよくわかっておられる方々に正直なご意見を聞きたいと思い尋ねたところ。

「B型作業所でしょうね。A型はもっと責任が問われるから難しいと思う」

 

その答えは、決してショックということはなく、

「そうだろうな・・」

と感じるもので、私の中では、たどり着く先の指標に、心の奥にもって、その後の支援級支援学校生活を送りました。

 

 

この4月から、週5日、一日実働8時間(9時間拘束)、と、普通のフルタイムと同じだけ、

バス→電車→バス と乗り継いで、元気に通っています。

片道、1時間ぐらいかかります。

 

正直、まさかと思っていた事態です。

決して、背伸びをさせたい派ではなかったので、

ほんとに大丈夫なの?

ほんとに次男くんでいいのですか?

と言っているうちに、本当に内定をいただき、

毎日、スーパーマーケットで品出しをしています。

 

一度だけ、お客様の質問に上手に対応できず、怒鳴られてしまったことがありましたが、

行き渋りもなく、あたたかいお店の方々に支えられてがんばっています。

 

びっくりです。

 

私はとにかく周辺環境(着るものの整備・清潔に・アイロンもきちんとかけて・おいしいお弁当を作って・早く寝かせて遅刻させないように・・きちんと顔を洗わせて・おひげも剃って・・・)

と、フォローに必死な5カ月間でした。

 

そんなことで、今年からしっかり、長期の夏休みがなくなった次男くんは、4日間のお休みをいただいて、今日も出勤していきました。

 

支援校の進路の先生いわく、「必ずなんらかの壁にはぶつかるので」ということで、諸先輩方のトラブル体験談にひやひやしてはおりますが、

「きちんとやれている体験」を、出来るうちにたくさん積んで、何かあっても自信になるように、今はひたすらがんばります。

 

また追い追い、くわしく語りたいと思います~^0^

 

 

はあ〜〜…

とにかく、終わった!

過去問もそれなりにやっていたから、戸惑いや緊張はなかったけれど、1日目の科目は、出題内容の傾向自体、難しくなっていた気がします。

でも、易しかった、という人もいるから、初受験の私が言うことでもないか😅

たぶん全科目突破はできてないと思います。
回答速報とかは、怖くて見ないタイプ💦

➡その後勇気を出してみました!!半分落としてました・・・・

でも、「これが落ちてたら立ち直れない」と思っていた音楽含む分野は、たぶん大丈夫。それだけでもありがたい。



4月の前期試験がコロナで中止になって、勉強がぜんぜん進んでいなかった私はちょっとホッとしました。
でも、今回、次男の進路を決める重要な実習と丸かぶりしながら、一発突破を目指して勉強していると、4月にこんな風にやっていた方々は、中止が本当にショックだっただろうなと、自分のことしか考えていない自分^_^恥ずかしいです。

試験に向けての勉強内容は、日常の生活にも仕事にも役立つことしかないので、やっていてとても楽しいのです。
でも、覚えねばならないので、楽しいだけじゃすまない。
今回、勉強が追いついていない科目も、多々ありました。次へ向けて、というか、次で必ず合格すべく、少し休んだら、毎日計画的に、勉強します!!

 

実技に進むみなさん、がんばってください~~~ニコニコ

 

書きたい!書いちゃおう・・・・

 

そんな勢いにさせてくれたのが、

今しがた見ていた、スカイステージの「ときめきの原点」

 

 

前回記事から既に2回の衣替えが過ぎ、このままいったら、2020年は一回もブログを書かずに過ぎ去るのでは・・・・

くらいに長くごぶさたです。

 

現世に生きる全ての人々が、いろいろありすぎた、今年でしたね(まだ終わってないけど)

 

我が家は昨年からの大きな変動以降は保留中の事案があるまま変わらず、

コロナによる影響は奇跡的に今のところ回避しつつ、日々を過ごしております。

コロナとは別で、衝撃の近しい人の不幸もあったのですが、それはまた落ち着いてから心を込めて書きたいです。

 

 

コロナによる一連の状況に、宝塚への自分の愛情を再認識したりしつつ、しょっちゅう涙しながらの数か月。。。

奇跡の6列目を持っていた「ワンス~」の中止から、なんとか今の公演再開。

ジェンヌさんたち、特に若手のみなさんのモチベーションのキープを懸念しつつ、ひたすら応援の気持ちでいっぱいです。

 

初舞台生のようやくのお披露目、初心に返らせてくれるこの頃、

「ときめきの原点」再放送・・・

それぞれの人に原点があり、どれも同じではなく・・・

私もわたしの意志を見つめなおしてがんばろう、と、単純に思え、

実は時間がすごくないのに^-^; 今、書いておきたくて、書いています。

 

 

今月末に、試験をひとつ受けます。

 

この歳になっての試験勉強。

自信は、語る次元にあらず。

なにもかもが、まっさらからです。

決して甘くみていない、合格率もとても厳しい資格。

一回では難しいと言われています。

でも、受からねばならない、受かりたい。

ので、がんばるのみ。

 

文化の日11/3 の、「はいからさんが通る」のチケットがとれました!

これに笑って楽しんで行けるように、集中してやります。

 

書いた!!書くのが怖かったけど、書いたので!

がんばります!!

 

なんだか、べったべたなタイトル…😅

約半年、すごくブログに書きたい!書いて吐き出したい!と思う、ドラマチックなことが、家庭内で起こっていて、ある意味、大きな転機の真っ只中にいる、るる♪です。
たいへんごぶさたしておりました。
上のように思っていても、書けなかった諸々は、ゆっくり、ゆっく~~~り、
書かせていただくかも。いや、やっぱり書けないか^-^;
でも、前に前に向かう気持ちにしっかり切り替われて、思い出しても心揺れることがないところに
早く行きたいものです・・・^-^;
 
 
さてさて、たくさ~~ん、書きたいことがあるので、ぼちぼちいきます。
重い腰をそれでも上げさせた表題の件・・・
 
日比谷シャンテB1Fにあった(過去形に涙;_;) カフェ
【マンハッタンエクスプレス】
の、閉店です。。。。
 
はぁ~~~~
打ちながら、深いため息が止まりません・・・・・
 
おひとり様日比谷がほとんどの私、ここの「ナシゴレン」を食べるのが定番コースでした。
ウサギが一緒に行くようになっても、娘も「ナシゴレン」にはまり、いつも食事はこちらでした。
 
 
そして何より、次男君クマです。
次男君が、宝塚が大好きになったきっかけは、紅さんの『スカーレットピンパーネル』。
 
この頃はまだ、出先の食事といえば、ほぼ、Mック一択。
「新しい場」に極端に入りたがらない、そのハードルが通常児よりはるかに高いのが
次男君の特性の一つ。
それでは将来苦労すると思い、できるだけ、あの手この手で「レストラン」的な場も経験させる・・・
次男君と出かける際の重要なミッションです。
 
そんな中、
宝石緑あまりかしこまっていない入りやすいエントランス。
宝石緑レジで注文する(Mと同じ^-^;)、お水はセルフ。
宝石緑でも、環境はほどよく「レストラン的」
宝石緑緑の小さなゼリーと上にちょん!と乗ったホイップが超お気に入り^-^
宝石緑カレーやオムライス、ちょうどいいかしこまらなさ^-^;のメニュー・・・・
王冠1セットに50円プラスするとコーラが選べて、これがペットボトルと氷入りグラスで下さるので、
のこったら持って帰れる!!➡次男君クマの超ニコニコぽいんと!
 
いつしか、日比谷に行った際の食事は、必ず【マンハッタンエクスプレス】に。
当たり前のように、入っていくようになっていました。
 
最初に入った時、お客さんのほとんどがヅカファンの女性の時間だったので、
私のほうが「嫌がるのでは??」と思って、ちょっと構えてしまったのですが全くそんなことはなく。
 
厨房の中にいらっしゃったご主人もレジにいつもいらっしゃる女性も、気さくに話しかけてくださり、
行くたびに、次男君と一緒にホッとできる大切な場所になっていました。
 
ミッドタウンが出来てからも、激混みの新店舗群から切り離されたように、粛々といつもあたたかく迎え入れてくれていたので、
B1Fはこのままでよかった~~~~
なんて、そんなわけはないのに、淡い願望を持っていましたが、やはりB1Fも改装。
着物店のように、別階に移転だったら・・・と願っていましたが、「閉店」とのこと。。。
ほんとうに、さびしい~~~~~~えーんえーんえーんえーんえーん
 
 
ご主人ご夫婦??
どこかでお店されるのかしら・・・
知っている方いらしたらぜひ教えてください。
 
12/15に閉店と、一昨日知ったので、お別れに行くことも出来ず、
次男君は、次に行ったとき、「移り変わる現実」を学ぶ機会となるのですね。
まあ、それも大切。
 
ほんとうに、たいせつな思い出がいっぱいです。
 
 
長い間、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
車掌さん、って、「コンダクター」っていうんですね〜〜^o^ 知らなかったです〜〜

ただ今、東北新幹線の中で、打っております。
車内アナウンスの英語案内で、今知りました^ ^;

東海道新幹線以外の新幹線に乗るのは、初めてです! うれしー(^O^)

長男が、6月末まで、研修で福島へ住むことになり、GWのちょっと遠出兼ねて、次男くんと引っ越し手伝いです。

旅のお供は、「壬生義士伝」の原作(上)巻。
もちろん、次の雪組公演だからですが、この時期に、盛岡行きの新幹線で、盛岡にゆかりの本を読みながら行く、、、
なんか、いいわ〜〜^_^

不思議な偶然です。

上巻も半ばになり、やっと読みやすくなってきました。東北弁に頭が慣れてきたような…
ここまでは、読み進むの、ちょっとしんどかったな。
はやく下巻にいきたいな〜〜

しかし、チケットは、取れませんな〜〜-_-b
ふぅ…


「譲位」という、まちがいなく宝塚の影響で、大和時代の物語などが好きな私には、馴染みのある、でも、物語の中でしかなかったことが、自分の生きる現代に行われる。
そういう意味でも、貴重なことでした。

令和、どんな時代になるんだろう。
というより、どんな時代にしていこうか、と、主体者として歩まねばならない、そういう歳になっているんだなと、少し感じています。


R  

アール 

・・・・・・・・・

 

新元号が発表されましたね。

 

そうか、、、

 

いろいろ、私にはおも~~い頭文字です^-^;

 

 

でも、『 令和 』・・れいわ・・

 

まだ変換でぱっと出ないこの感じ・・・・・あと少しの期間なのでしょうね。

そう思うと新鮮というか貴重な「今」だな。

 

アルファベットはさておき、

ら行 って、素敵。

単純なので、日本語では、

ら行 

って、曼陀羅のような、瑠璃色のような、紫色のような、

ミステリアス感があると勝手に思っているので。

明治・大正・昭和・平成

は、原色っぽいイメージ。

 

そして、なにより、

「響き」がすてき。

 

ら行 って、

日本語以外の言語で、発音に数種類あったりして、ちょっと海外向けでもあるような。

 

私は、声楽を習い始めた時に、コールユーブンゲンなるものを初めてやった際、

先生から、

「レ は、レ、じゃなくて、Re(舌を巻いて発するレ)って歌うのよ!」

と、言われ、

「そうなのか~~!!」と、びっくりした思い出・・・。

4歳からずっと鍵盤を続けてきたのに、12歳にして初めて知ったのでした^-^;

最初は巻き舌ができなかったなぁ・・・

ドレミ~~がイタリア語だってことも、この時知りましたっけ。

 

この元号を、今後ことあるごとに全国民がしゃべるわけですよね。

舌が柔らかくなって、日本人の外国語の発音が、地味に良くなりそう・・・^-^;

 

なんて、どうでもよい感想しかまだ出ません。

 

宝塚ファン的には、

「万葉集」 にビビッときますよね~~。

そうでもない?

私はすご~く親近感。

大海人皇子のみりおちゃんの姿が、即座に浮かびましたよ~^0^

 

次男君は春休みで一緒に居たので、ほぼ無理やり、生中継で発表を見ました。

 

すっかり元号の話で長くなりました。

 

お兄ちゃんの話はこの次で・・・

 

 

 

 

ウサギ長女が昨日、最後のアルバイトから、帰宅して、

 

ウサギ 「あ~~~、終わってしまった・・・えーん 

   ママ、結婚式場でバイトしてみたら? って言ってくれてありがとう照れ汗

 

 

今朝、長男クマ・長女ウサギ 揃って、5時起きで、入社式へと出発して行きました。

 

第一子が長男なので、私にとっても、初めて自分の子供が社会人になります。

これまでの各種の入学準備と同じように、3月中はあれやこれやとスーツやら鞄やら、新年度へ向けての準備、

それもダブルでてんやわんやでしたが、保険証やもろもろ、「家族」の制度から独立する準備項目に対し、

自分の心はちっとも準備できていないことを痛感する日々・・・

 

長女の言葉を打ちながら涙が出ちゃうダメダメな母・・・^-^;

自分も、5日から2か月間、平日びっしり初めての仕事をするので、あまり気負いすぎず、

子離れは、これからじんわりと、日々が自然に解決してくれるのを期待しながら、

毎日をがんばります照れ

 

長女は、高校生でパン屋さんでバイトを初めてから、最後は2年強、結婚式場でのバイトでした。

スタッフ全般をやるので学ぶことが多く、また、都内だったので出会う人の幅が大きく広がり、

本当に有意義であり、また、素敵な仕事だったようで、昨日は泣きはらした目で、裏表びっしり書かれた寄せ書きを見せてくれました。

接客業ばかり5つの中で、唯一、私が仕事している姿を見ることのできなかった、長女だけの世界。

今日からの就労に、大きな力になってほしいです。

 

私が、「やってみたら?」って言ったんですね^-^;

そういう「きっかけをくれた」くらいのことを覚えていてくれて、言葉に出してありがとうと言ってくれるのって、

とっても心に響くんだと、体感しました。

大切なことですね、教えられました。

「”見ず知らずの他人の結婚式” って、絶対に参加してみてみることができないじゃん?それが見られるってすごくない?

サービスという面では、最高の最高に丁寧なお仕事だし、演出も多様だから、デザインには勉強になるんじゃない?」

とか、言ったんだと思います。

多分、自分が興味があったから^-^;

大学の後半、土日はほぼ行ってましたので、たくさん見られたでしょう。

うらやましいわおねがい

 

 

元号が変わる。

 

こんなことも、自分自身が色々な面で現役でいられるうちは、このあと体験できるかわからないし、

書ける時間があるので、発表前に、ブログを書いておこうと思いました。

 

発表後に、長男編クマ 

を書こうと思いまーすニコニコ

 

 

平成31年 4月1日 (月)

午前10:00

 

新元号発表前~~

 

家事が一段落してふっとスカイステージに替えたら、

『神々の土地』新人公演のファーストランがやっていました。

もう終盤でしたが、そのまま最後まで・・・

惹きつけられて、見てしまいました。

ラスプーチン暗殺後、真っ赤な大階段を茫然と上っていくもえこちゃん(瑠風輝)・・・

 

え~~爆  笑、もえこちゃん、すっごくいいですね~~!!

「背中の芝居」にこの学年でこれだけ説得力があれば、すごーーくいいのではグッ

それに、眼差しに奥行きがあるんですね彼女、深い瞳をしているというか。

だから、目のあたりの空気感にドラマが揺れている、そんなかんじ。

 

あ~、初めから見よう!次は録画します!

 

 

なかなかブログに向かえないうちに通り過ぎてしまいましたが、

まあくん(朝夏さん)の退団公演だったこの作品が、すごく好きだったことを思い出させてもらい、

横目にNHK-BS版の録画を見ながら、備忘録程度に書き留めたいと思います。

 

この公演は多分、東京千秋楽のライブビューイングのみしか観られませんでした。

「神カメラ」と騒がれた大劇場のほうのライビュのようにはいかず、カメラワークに難あり、だったのを覚えています。

でも、じゅうぶんによかった。

まさに、「作品力の良さ」が際立っていたように思います。

とても感動して、脚本が欲しくて幕間に「ル・サンク」を買いに行ったら、既に売り切れていて。

中古でそのうち買いたいなと思っています。

 

私がそんなに惹きつけられたのは、表題にした自分にとっての勝手な「関連作品」

池田理代子さんの漫画「オルフェウスの窓」、

麻実れいさん時代の雪組公演「彷徨のレクイエム」

の存在が大きいのです。

 

見ている間、この2作品が常に並行して私の頭の中に居続けました、心地よい不思議な感覚で。

『神々~』を見ていると、ラスプーチン暗殺の実行者は、「オルフェウス~」のレオニードであり、

その信念もほぼ同じ。

ニコライ二世一族の凄惨な最期を予感させる展開は、「彷徨のレクイエム」 の一家銃殺までのくだりを思い出します。

私、イーちゃん(寿ひずるさん)ファンだったのでニヤリ忘れられない作品です。

皇帝一家の監視を担う流れで、銃殺刑の実行を命令されるコビリンスキー大佐は、

想いを交わしていた皇女のオリガを殺すことができず、オリガと末娘のアナスタシアを逃がして、

責任を負って自害するんですよね。

そして、有名な「アナスタシア生存説」につながっていました。

 

そして極めつけが、

ペルシャへの移送列車から飛び降りて、愛する人に別れを告げに逢いにいく展開です!

 

このシュチュエーションと同じ展開が、「オルフェウスの窓」の主役二人のもっとも輝かしいドラマティックなエピソードとして

描かれています。

やはり走る列車から飛び降りるという非常に危険な、ほぼ「命がけで」行くのです。

ずっと長い間触れることなく、想いを告げあうこともなく、でもずっと愛し合ってきた二人が、

ここでついに想いを交わす。

という展開もそのまま同じ。

 

昔、宝塚でも「オルフェウスの窓」やりましたけど、それより数段、「オルフェウスの窓」のドキドキが再現されていて、

勝手に一人で高まりましたおねがい

 

 

それに、この作品のまあくん、めっちゃくちゃいいですね~~ラブラブ

私的、最高のまあくん。

そして、麗しのイレーネ、うららちゃんラブ

 

いやいや、この作品で最後だったの、とても幸せでしたねぇ・・・。

 

 

イレーネのモデルになった人物は、他の皇族とともに廃坑へ突き落され手りゅう弾で殺害されるという辛い最期を遂げ、

オリガも、実際にはお母さまとともに銃殺されます。

悲しすぎる・・・

 

上記のような前知識があったのもあり、

私が最も泣いた・感動したのが、りんきらさん(凛城きら)演じるアレクサンドラ皇后とオリガのまどかちゃん(星風まどか)の終盤のお芝居です。

りんきらさんは何かと好きな役者さん。お芝居が柔軟な人、いつも、意識に留まります。

「民衆を敵にしてはならない、ドミトリーを罰してはいけない」というオリガに対し、

鬱積した心の深い闇を吐露する母親。

その吐くような悲しみと苦悩を若い心に突き刺すように受け止め、

「・・・・わかったわ、ママ。皆が私たちを憎んでも、私はママを愛しているわ・・」

と抱きとめる。

なんという深い愛。

破滅に向かうと確信しながら、母と寄り添うことを選ぶ・・・。

 

もう号泣でした。

ここのまどかちゃんのお芝居が素晴らしかった。

 

もう一つ素晴らしかったのは、最後のカゲソロとそのシーンのアレクサンドラの笑顔。

ずんちゃん(桜木みなと)のカゲソロ乙女のトキメキ

久しぶりに、「意義あるカゲソロ」 を聴いた気が・・・

宝塚歌劇の素晴らしさのうちの大きなひとつ、

「カゲソロ」。

 

万一入れたら、「カゲソロ」やるのが、夢の一つでした^-^;

私が最も観ていたそれこそ「彷徨のレクイエム」あたりの時代は、

情景が広がるような素晴らしい「カゲソロ」が毎公演のようにあった気がします。

 

ドラマを締める、素晴らしいずんちゃんでした爆  笑

 

そしてさっき見た新人公演のカゲソロの子も、よかった!!すごい!

宙組、実力者の若手がたくさんなんですね。

 

ライブビューイングであっても、りんきらアレクサンドラが、妹のイレーネと目を交わし微笑み合い、

子供たち・家族で幸せそうに笑いあって捌けていくこのエンディングのワンシーンは、

スポットのように、目に飛び込んできた記憶です。

りんきらのお芝居全体がきちんとここまでつながっていて、苦悩だけだったアレクサンドラの笑顔にまた涙えーんです。

 

最後に、コンスタンチンとラッダのエピソードです。

これに類似するエピソードも、ロシア革命ものには必ず出てきます。

このコンスタンチンも、あっきー(澄輝さやと)の私的ベストアクトでした。

というか、あっきーへのアテガキと言っていい、彼女の優しさとくすんだブルーのような影が存分に生かされた

役だと思いました。

隠れあっきーファンなので、卒業後の大きな幸せを、心から祈っています。

あっきーのルドルフ、放送されないかな~~照れ

もちろん観られなかったので、観たいです!

「真打登場、といったところ」

この劇評がうれしすぎて、ずっと覚えています。

 

 

フランス革命にやけに詳しくなるきっかけが「ベルサイユのばら」ならば、

ロシア革命、の入り口は、私には「オルフェウスの窓」「彷徨のレクイエム」

 

ああ、読み返そうかな~~照れ

 

さて、今回はサブタイトルありますニヤリ

 

フィリップ(シャンドン伯爵)は、「為所(しどころ)のない役」 じゃないとおもう!!

 

今回もっとも力説したくてうずうずしていたフィリップ君に、突入しますニコニコ

 

 

っとその前に。

今月CS放送中の「マイスターの教え『CAPTAIN NEMO』」

すごくいいですよね!!

『CAPTAIN NEMO』といえば、観ていない公演は論じるべからず・・を貫きたくても、

あまりにも芳しくない評判で溢れかえっていた、いわくつきの作品になっていると思います。

既に放送されたので録画してあるのですが、ざ~~っとしか見られておらず、

でも、あまりに酷い評判を見ていたせいなのか?

「そんなにすごく(悪く)なくない?」

くらいに感じて、また、私の好きな、「解読型」っぽいな、と、時間が出来たらじっくり見よう、

と、詳しく把握できないままでした。

この放送が発表になってから、期待とともに、不安も。

ブルー音符本当にアレレ・・・な作品なら、この番組の趣旨上、どのように話を埋めるのだろうか・・→不安

ピンク音符実はとっても深い繊細な作品で、稽古での伝えたい本質や、とらえ方の角度の違いで見えてくるものなどの

するどい解説が聞けるのでは・・・→期待

 

グッ見事に、「期待」のほうの上を行って下さり、とってもうれしい!!

 

これ、はっちさんと朝美さんだったことが大きいですよね。

「義経妖狐夢幻桜」 の同番組が、とてもがっかりな内容だったので・・・・汗

あれは是非、はっちさんとひとこちゃん(永久輝)でやりなおしてほしい。。。

とても良い作品だと思ったので。でも、感想が分かれるのもわかる、そういう作品だった。

だからこそ、深く掘り下げたところを、ああいう番組は話せる布陣でつくってほしいな~。

 

ここからは、別記事に書きますウインク

 

ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符ブルー音符

さてやっとファントム。

 

「この朝美シャンドンの芝居が、

きちんと物語のフックとなっていて、私としては好みの役創りをみせてくれて、すごく作品への興味が深まるきっかけの一つだった」

 

と、前述しました。

 

ビストロの後、クリスティーヌと「夜の街角」に出かける際、キャリエールに「楽しんでおいで」と言われ

シャンドン伯爵が、

 

「ありがとうございます!」

 

・・・・・・・・・???

え?

急になんで敬語?

ここ、このセリフ、今までもあったっけ?

二人の年齢・立場設定って、え~~っと・・・

 

・・・・

そこから?

 

いえ、そういうわけではなく、要因のひとつだったんですよね。

 

これは、情報から、今回は

エリック 28歳

シャンドン 28歳

クリスティーヌ 22歳

キャリエール 55歳

 

くらいだそう。

わかる。

貴族の子息として、幼少期から大人の社交界で大人と話してきた坊っちゃんぽい。

基本タメ口OK、だけど、要所は育ちよく、礼儀も分かってるスタンス、ですよね。

 

でも、初演の瞳子さんは、ここ、にっこりしているだけで、台詞無しでした。

瞳子さんは、年齢高く感じましたもんね。

今回は、凪さんのほうのフィリップも、年齢はもっと高く感じました。

 

 

 

「シャンドン伯爵は、2・3番手なり路線なりが配役される重要な役ながら、実は、とても為所のない役で・・・・」

 

各所のメディア評でも、ブロガーの方の感想でも、たっくさん見るこの言い訳(違)

だから、「役として〔生きた、通った成果〕がないのはいたしかたない・・」

とされているようで、私ははなはだ疑問でした。

 

ただ、なぜそうされるのかは、わかる気がします。

1、クリスティーヌをオペラ座に来させる「スカウトマン」としてのお役目

2、オペラ座の筆頭パトロンとしての見せ場は少々あるが

3、クリスティーヌの歌の劇的な成長と輝きに一気に恋に落ちるが

4、忽然と行方が分からなくなってから、まるで一人でドラマチックに盛り上がっているかのような、

 「そこまで深く彼女に関わってましたっけ?あなた?」のように見えかねない、描かれ方と、出番での台詞・歌・歌詞の

 「ひとり盛り上がり感」

5、最終局面での、蚊帳の外、感。本当に彼はただ空回りしていたのか?

 

シャンドン伯爵 は、ALW版のほうでいえば、ラウル子爵です。がっつり恋人です。

最新の映画版の、老年のラウルが先に亡くなった妻のクリスティーヌを回顧しつつ始まるオープニングがとても素敵でした。

作品の構造として、核の一つの位置づけでしかるべき役ではないのかなと。

脚色は違うとはいえ、オリジナル版でも主要役であり、

コピット版が、本来、この役をどの辺の位置関係として作ったのか、すごく興味がわきました。

 

そして何より、朝美さんのシャンドン伯爵の表現から、

「フィリップが為所がない?

そんなことはない、そうしたくないそうあるべきではない、

人間として通して演じたい」という感覚を、なんとなく感じた。

 

色々変更などあるにしても、

音楽にも「色」や「意味」があり、その音楽を使用する以上、どんなに歌詞をいじっても、

「曲の持つ心」には、それだけで訴えるものがある気がして。

(まあ、曲自体を、あちこちからもってきたり入れ替えたりもあるようですが、まあ、シャンドン周りはそうでもないよう、かな?銀橋の歌は、持ってきてますねあせる

まあとにかく、興味がわ~~っとふくらんで、あれを見たりこれを読んだり、いろいろしました!

 

まずもっともっと拍車をかけたのが、

ドラマ版のシャンドン伯爵が目に入った時の驚き目

「朝美シャンドンに似てません?」

まったくもってなんのつながりもなく、偶然ですが、

その「語る瞳」と、醸し出す雰囲気、役の表現もなんだか近い線を感じて、すごく面白かったです。

 

そしてすごく腑に落ちたことたち。

または、この設定、少し入れてほしいな~と思ったことなど。

 

1、フィリップとクリスティーヌ、幼いころ会っている。「どこかで会った?(byフィリップ)」

  →フィリップの屋敷の住み込みの使用人の娘で、自身も使用人としてフィリップのそばで働いていた。

    子供同士、仲よく遊ぶ仲。訝しんだフィリップの母によって、クリスティーヌ親子は暇を出され、以来行方知れず・・。

    きちんと若い役者を使って回想シーンで尺を取って語られます。

2.1、を双方思い出し、ビストロ後は正真正銘の「急接近」。 一晩を森の奥で過ごし、明らかに関係を持ったとされる描写。

3.タイターニア初日の楽屋へ、カルロッタの前にフィリップが激励に来る。

  →赤い薔薇を一輪渡し、ほぼクリスティーヌから口づける。とってもラブラブな雰囲気です。2.が裏付けられる。

   ここですっかり付き合っているテイの「フィリップ 呼び」

 

  2・3は、ドラマの役者さん都合のやらせ設定かと思いましたが、海外での上演でも、舞台上にも3のシーンは同じに描かれており、

  この段階で二人はラブラブな恋人同士として存在している。

 

4.エリックの「フィリップは音楽も彼女も愛していない」発言。・・・・・深い・・・

5.エリックの顔を見て脱出してきてから、シャンドン伯爵邸?にクリスティーヌを引取り、エリックに心を占拠されている理解しがたいクリスティーヌの様子に、エリックへの嫉妬や、クリスティーヌへのやり場のない複雑な感情。

6.キャリエールに「彼女を愛しているか? なんとなくじゃなく、生き方を変えてもと思うほどか?」と問われたり。フィリップの葛藤と成長が、けっこう描かれます。

7.また、キャリエールが、彼女が無事ではあることをフィリップに告げたりするので、「なぜ知っている?」と、不可思議なキャリエールたちの関係を早くから感じている。

 

う~~ん、全ての設定を入れ込むのは、トップスターシステム上、すごく難しいとはわかります。

でもね、「カルロッタにもらったんです」を、「カルロッタさんに~」と変更したり、→これで、関係性の表現が相当違ってきますよね。

日本人がどう感じるかを、台詞の日本語のニュアンスに気を遣われているはずの、今回の脚本。

 

ビストロ後は、「ムッシュウ」と呼んでいたものが、次に接するシーンではすっかり慣れた様子で「フィリップ」

このシーン間の接近の濃度は、こちらの想像にゆだねられている?でよろしいですか? 中村先生??

 

あと、上記6.7.あたりだけでも、キャリエールとフィリップのやりとりでワンエピソードあるだけでも、

銀橋歌は一人相撲から脱せられると思うのですけど・・・ニコニコ

 

 

多くの方の感想には、

ブルー音符「思いもよらぬ君」

の最中は、クリスティーヌはシャンドン伯爵の話聞いてない・・・

と書かれていますが、私は十分ときめいているクリスティーヌを感じました。

歌声とドレスの指摘に対して、先生であるエリックを思い感謝してはいますが、ここに男女のLOVEは皆無かと。

少なくとも朝美シャンドンは、歌の歌詞というより、何気なく手を取る直前の間合いや、言葉ない瞬間に

必殺の真顔で熱をもってアプローチしていて、それにきいちゃんは(役名で!)ちゃんとドキドキしているように見えます。

 

関係まで持たないにしても、いい大人、本番初日までに何回も会ってるでしょうし、親しく「フィリップ」と呼び会い、

行方不明になったクリスティーヌをフィリップが銀橋の歌詞を狂おしく歌い上げ本心から心配して不自然でないくらいの仲には、なっている、

と考えたほうが、作品を豊かに観られる自分がいます。

 

ドラマでのクリスティーヌには、共感できないところも多々あるんですけどね。

でも、クリスティーヌの言う

「あなたへの愛(男女のLOVE)と、エリックへの「愛」は、違うものなの。全然違うものなの」

というのは、そうだと思っています。あくまでも私の解釈ですが。

 

個人的には、勝手な妄想補完によって、

今回の作品演出と演者のみなさんの表現は、

ようやく、『ファントム』という作品がどういうものなのか、深く感じられた気がしました。

 

最後、エリック臨終の時に人払いをお願いした後、今回はセンターのエリックとクリスティーヌをはさんで、美しいシンメトリー位置に、きれいにサスライトの中に、キャリエールとシャンドン伯爵が残ります。

過去のどれかのバージョンでは、この段階でシャンドンも捌けた時があった記憶。

 

今回の残し方には、シャンドンのスタンスの意味を感じましたし、エリックから離して立ち上がらせるフォローを担うのも、

クリスティーヌの心はその時はエリックへの悔恨や想いでいっぱいで一瞥もなく頼られなく見えても、「人間の感情の襞を理解する青年に成長する」大きな経験なのだろうなと思いました。

あそこではっきりと、「父さん!」によって、キャリエールとエリックが親子だと知ることも、今回の受けの芝居には大きな意味を持ちます。

あの後、二人が男女の関係にならないとは、私は思わなかった。

彼は葛藤する「人間らしい人間」だったから、きっと二人には新しいステージが開けてほしいなと思いました。

 

 

今回の作品を通して感じた、

「異形のもの」

ひいては 「マイノリティ」

を、どのように捉える世の中だったのか?

果たして今現在は、我々はどうなのか?

「ファントム」の存在を作り出したのは、何なのか? 誰なのか?

 

全ての人が、完璧な善人でも、完全な悪人でもなかった。

でも、「ファントム」を作り出すのは、まぎれもなく「人間たち」であること。

 

どの役も、観る我々も、人としての成長を促される、そんな作品だったように感じました。

 

 

重い十字架を背負って、でも、ようやく解放されたような柔らかい表情でエリックを見つめる

キャリエールとエリックの遺体に向けてかしずくオペラ座の人々。

 

今回の演出、いろいろ、好きですおねがい

 

 

 

 

さてタイトル

フィリップ(シャンドン伯爵)は、「為所(しどころ)のない役」 じゃないとおもう!!

 

というわけでした。

はい、めちゃめちゃ分厚くできる役だと思います。

制約の中でも、ある程度肉付けできると思う!

 

朝美さんからは、きっかけをもらいました。

深掘り、たのしかった!

 

今回の彼女にはとても注目して拝見したので、個人的にはいっぱい意見もあるのですが汗

芝居好きがにじみ出ている彼女の、「今回のシャンドン伯爵を、どのように表現するか」

考えて考えて、考え続けているなぁ~~という、心意気を感じられたので、うれしかったです。

 

朝美さんのもっとも優れたところは、芝居センスだと思っています。

まとまらず、ぶわっと広がる朝美さんを、観ていきたいなぁおねがい

 

 

 

~~まだ続けるつもりです~~

ハート今回の「役替わり」は、その取り組む姿勢がブラボー!だったビックリマーク

  彩凪さん朝美さんのお二人だけでなく、全キャスト・スタッフ・オケ、みんなみんな! ありがとう!!

ハートドラマではエリックはカルロッタを殺さないびっくり。 これがいいよう~!

ハートアランショレとカルロッタは、基本的に正式にお金出して買収してるのだから、悪人スタートではないよね

ハートルドゥ警部とキャリとのやりとり、ドラマ、すごくいいですよ!

ハート「やっと言ったな」 

     「私が父だ」とエリックに告げた時のエリックの台詞、いいよね!

ハートドラマでは、エリックの顔を見たクリスティーヌは、「ショックでその場で気を失います」→きゃーって逃げない。

  ここ、今回のきいちゃん、よかった~~ニコニコ

 

 

 

 

 

テルきた のスペシャリティに今さら瞠目・・・・。

  かっっっこいいいいい~~~~爆  笑

先日放送された『シルバーローズクロニクル』 フィナーレ幕開きのシンメ板付きからのタンゴシーン

をHD画質で眺めつつ、

「いや~~、この頃のお二人の〔ふたりならでは!感〕、最高っすね!!」と思うなど・・・

劇団は、この特別性を凰稀宙組で開花させたかったんだろうなぁ。

キタさんが来ての、最もめざましい成果は、「まあくんの表現力の大変革」だったと私は思ってますが照れ

 

お雛祭りですね、るる♪です雛人形

 

 

朝美シャンドンが終わってしまったすぐあとに書いた以下の記事・・・汗

ぐずぐずしているうちに公演自体終わっちゃったよ!!・・・

 

迷いましたが、書き直しまとめる時間なさそうなので、当時のテンションのまま、

そのまま挙げさせていただきます。

 

例年通り、確定申告なう!な時期ですがえーん、早く書きたいよう!!の衝動に従い、

書きます!

 

 

むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符

 

★2019年1月31日頃 記・・・・

↓↓

ああっ・・・!!

朝美くんシャドンが終わってしまった・・・・!

・・・・不覚・・。

 

この朝美シャンドンの芝居が、

きちんと物語のフックとなっていて、私としては好みの役創りをみせてくれて、すごく作品への興味が深まるきっかけの一つだったので、終わる前に書き上げたかった・・・・汗

 

あ、まずは①のつづきから、まいります。

キャリエールとエリックのおはなし・・・

 

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初演を映像で初めて見た時も、なんなら今回も、

額縁的プロローグの

♪僕の悲劇を聞いてくれ♪

はよいとして、

物語が動き出して、キャリエールが解任~

地下で、支配人を解任されたことを会話した後、

なぜ?あそこまで THE・悲愴! って感じのイントロがシャララ~~ん♪ と鳴って、

いきなりあんなに爆発的なピーク「♪~どうしてこの世に~」がくるような、すごくドラマチックなバランスの曲が謳われるんだろう・・・?

 

実は主題曲の一つでもあるこの曲が、この位置にはちょっと合わないように思っていたのでした。

 

えっと・・・まだ、いろいろはてな?なんですけど、、、?

秘密を知る唯一の知り合いに権力がなくなった、→生きる道が閉ざされ、ぼくはどうして生まれてきたのか!?

・・・・飛躍しすぎでは・・・

そして、高らかに

「天使の声」を見つける!と、決意を歌い上げる!

・・・・ちょっとまって~~ついていけてません~~~

 

と、

ここは、主題曲を聞かせる場面だから、その歌を堪能しよう~

と通り過ぎるシーン・・・に、今まではなっていた私でした。

 

それが、キャリエールが、エリックのことを

「自分にとって彼は、友であり、師だった」

と語るほど、エリックはその能力でオペラ座運営の中枢を支えていたのだと理解できると、、

このシーンは、非常に納得のいく展開へと、見え方ががらっと変わりました。

 

それならば、地下に潜み住むエリックにとって「オペラ座は私のもの」・・という思いに至るスタンスであるのもわかります。

 

そして 「音楽」 を深く深く愛していて、

音楽によって自分は生かされ自分が音楽を生かせることを理解し、

「音楽」 = 「エリックそのもの」 くらいのものなのだと伝わってきました。

望海さんの表現によって、この曲・シーンでの表現が作品骨格をグッと方向付けるような感覚を受け、

彼が「音楽」と「異形」を産まれ受けた 神秘性 のようなものと、

それを水面下からキャリエールとタッグを組むことで活用できてきたプロフェッショナルさ

そして物語のもうひとつの太軸となる「彼の中に深くある母の愛(自分では気づいていない?)」を表現して

高らかに劇場空間に投げかけることで、心地よいインパクトを受け、

その後どんどん紐解かれていく感覚へ、きちんと序章になっていました。

 

「音楽そのもの」である自負にゆらぎのない望海エリックと、

ちょっとおろおろ感のあるたたずまいの咲ちゃんパパ、

このバランスが、気持ちいい説得力があったな~~。

 

過去の3演とは、まったく違って感じました。

 

「なぜそこまで歌い上げ???」

ではなく、

 

「そのエネルギーにダイレクトに引き込まれて、その中に没入して中身を紐解きたい!!」

という感覚になりました。

 

 

この導入に象徴されると思うのですが、

 

なにしろ上手い

なんだかよくわからないほど上手い

いい日本語が他にみつからなくて悔しい汗

とにかく上手いんだもの

 

に尽きますかね~~。

「上手い」って言葉、定義に物申してばかりいて使うのもなんなんですけれど、

他にどう言えばよいのか、今のところ私の能力には限界が・・・

 

望海さんの凄さについては、もう語りつくされているし、ここを見て下さっている方には今さらなことなので、

また、これに触れるならじっくり語りたいのでさらっとにしときますねニヤリ

 

 

宝塚に限らず、観劇中に「現実に引き戻される」要因って、必ずあるじゃないですか。

観ている人の得意分野とかによってもそれぞれかと思いますが、

私は音楽畑寄りなので、筆頭は音楽面なのですが。

 

歌っている時は、一緒にこちらも感覚が発声していて、ちょっとがんばらなきゃなポイントとか、

何かしら無理のあるところ(音型やら音域やら)への妙な共感を持ちつつ観るのが、

基本的に普通の状態・・・・に慣れすぎていて、

なんだか怖くなるくらい、

なんのひっかかりもなく、するすると発声されるものだから、

「その向こう側にある物語が立体的に心に見えてくる。ほんとに、委ねていればいいんだ」

と、途中くらいであせる 

そんな「今までありえなかった感覚」を味わっていいんだと

「うそやん・・・、こんなことが、ほんとうにあるのか」

と、

せっかく物語に没入できるのに、

そんなびっくり感覚に多くを支配されたのでした。(もったいない!!)

 

ほんとうに、望海さんは、「望海風斗です!」と、

その素晴らしい実力で逆に現実に戻されてしまうこともあるようなことが今回は皆無。

有り余る実力の中で、「余裕ですよ~」という、歌うまさんにみられる、「上手すぎて物足りない」

ということもなく。

「エリックの心をエリックで届けてくれた」という感じかしら。

 

敢えて秀逸ポイントと感じたのは、

 

♪Home

のリプライズ、姿を消す前の

「抜いた、ろうそくの灯がだんだん小さくなるようなやさし~~い歌い納め」

 

2幕あたま

♪Without Your Music

の、崇高な美しさ。

引き算の美しい歌唱力。

これまで実は苦手だったこのシーンとこの歌が、

「ダイレクトに伝わってくる表現」で展開されたことで

もっともリピートする一番好きな歌になりました。

 

 

「消え入るようにうたうことが極上」

 

ほんとうに贅沢なものを見せていただいたなぁ照れ

 

さらっとにぜんぜんなってない、本気で語るとどんなに長いんでしょうね汗

 

 

 

~つづきま~~す~

 

ブルー音符次回、

フィリップ(シャンドン伯爵)は、「為所(しどころ)のない役?」じゃないとおもう!!

の巻