評価:★★★★★
【STORY】
カンヌ映画祭で審査員グランプリに輝いた、ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演の感動作。ナチの強制収容所に収監されたある一家の物語を、ユーモラスかつ温かな視点で描く。“イタリアのチャップリン”と称される、ベニーニのユーモアと哀しみを交錯させた演出が秀逸。1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校の教師ドーラに恋をする。彼の純粋さに惹かれた彼女は結婚を承諾。やがて可愛い息子も生まれ、3人は幸せな日々を送っていた。そんなある時、彼らに突然強制収容所への収監命令が下る。(allcinema ONLINE)
【CAST】
ロベルト・ベニーニ
ニコレッタ・ブラスキ
ジョルジオ・カンタリーニ
ジュスティーノ・デュラーノ
セルジオ・ブストリック
マリサ・パレデス
ホルスト・ブッフホルツ
etc,,,
カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞。第71回米国アカデミー賞で作品賞ほか7部門にノミネートされ、そのうち、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を受賞した。また、トロント国際映画祭の観客賞やセザール賞の外国映画賞も受賞している。
第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いたイタリアの映画。
前半と後半で物語の感じがだいぶ変わるのね。始めのほうは喜劇のようで、ちょっとくすっとするところがあったりなんかして。
「ボンジョールノ、お姫様」と猛烈にアタックして、「私をさらって」とテーブルの下で言うところはきゅんとした。
強制収容所に向かうところなんかあまりにも唐突すぎる展開ですが、実際そうだったんだろうと考えるといたたまれない。「私も乗せてください」と毅然とした態度で言ったドーラ、胸が苦しくなる。
嘘によって守られる幸せや愛ってあるんだな~と。
子供の前で一切つらいそぶりを見せずに楽しそうに振る舞う姿があまりにも胸を締め付けるので泣いてしまうよね。
残酷な描写は一切出てこないけれど、そんな中での霧の中で見た死体の山はあまりにも強烈。
最後逃げ出さないで留まっていればお父さんが射殺される事はなかったんじゃないかと思うけど、いつだって妻や子供のことを考えていたからなのかとも思う。
戦車が登場して、嘘だったはずのことが全部本当のものとしてジョズエには残ると思うとその愛にまた更に泣ける!!