原題:Blindness(2008年)
【STORY】
街の交差点に止まった車の中で、何の前ぶれもなく突然目が見えなくなった男(伊勢谷友介)がパニックに陥る。その後、男は検査を受けるが原因は一向にわからない。しかも彼に接触した者も次々と視界が白くなり、目が見えなくなっていった。そんな中、療養所と呼ばれる隔離病棟が設けられ、発症者は強制的に収容されるが……。
【CAST】
ジュリアン・ムーア
マーク・ラファロ
アリシー・ブラガ
伊勢谷友介
木村佳乃
ドン・マッケラー
モーリー・チェイキン
ミッチェル・ナイ
etc,,,
“見えない”ということ“見える”ということがどういうことなのか、改めて考えた作品かな。
突如として見えなくなってものすごいスピードで感染していって隔離して。でもただ隔離するだけで面倒を見てくれる人なんていないしひどい環境でした。
ただ一人見える存在だった医師の妻、見えると言わなかったのは正解ですね。
みんなが施設内で音楽に耳を傾けてるところ結構いい描写だったな。音楽の力とかじゃないけどさ、そういう癒しが人にはやっぱ必要なんだよね。
人が増えていくにつれて秩序が無くなっていくのはもう・・・。見えていようが見えてなかろうが暴君的存在は現れて牛耳る切なさ。戦争のようなことだって起きてしまう、これは観てて悲しいなぁ~なんて。
施設を火事にして抜け出すところ、もう監視なんていなかったんだぁ~って。見えなくなっちゃったらそりゃそうなんですが、抜け出した=自由なのだろうか?
「内面を知ってれば名前なんて必要ない」ってほんとその通りかもしれないね。
見えてるから見えないこと、見えないから見えることがあるんだよね。
ラスト、一番最初の失明者が見えるようになったとき。
「みんなとてもきれいだ」って言ったのが個人的に印象的でした。
見えてるから当たり前と思うけど美しいもので溢れてるんだよね~。
空を見上げて主人公が「次は私の番だ」というところも。
唯一見えないということを体験していない彼女、これからはみんなの面倒を見る必要もなくなるわけだけど見えないことが多く彼女にはのしかかってる。
時折画面が真っ白になって何も見えなくなる演出も良かったです!!
今一体何が起きてるのか私たちも想像をする、とても深かったです!!
テーマが深すぎて測れないところのほうが私には多いけど良い映画だと思う。