あるスキャンダルの覚え書き | Let's watch a movie, shall we?

Let's watch a movie, shall we?

外国映画専門
映画は娯楽のみにあらず

感じることは人それぞれ、それって素晴らしい

2009.02.16~ Blog開始

原題:Notes on a Scandal(2006年)


評価:★★★★★
N A T U R A L

【STORY】

ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ(ジュディ・デンチ)は、若く美しい新任の美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を抱く。家族も親しい友人もおらず、飼っている猫だけが心のよりどころだったバーバラは、シーバとの友情に固執するようになる。しかし、ある日、シーバの秘密を知り……。


【CAST】

ケイト・ブランシェット

ジュディ・デンチ

ビル・ナイ

アンドリュー・シプソン

トム・ジョージソン

マイケル・マロニー

ジョアンナ・スキャンラン

ショーン・パークス

エマ・ケネディ


etc,,,


アメリカで実際に起こった女教師の事件を基に作られた小説を『アイリス』のリチャード・エアーが映像化した本作、怖いです。歪んだ愛情というかね。。。


ストーリーはすべてバーバラの日記が読まれるようにして進んでいくの。そこは小説な感じもあってか、このストーリー自体日記が大事なアイテムだからかはわかりませんが日記を介してることによって心の暗い闇みたいなのがより見える感じで金星つけ始めるあたりがもう恐ろしい!勝手にテンション上がっちゃて確かにシーバは美しいけど理想を思い描きすぎて友情という名の依存ですね。


大人しく静かに老年期を過ごしてればいいものを、予定表は日々空白で生涯誰にも体をふれられたことがないという人生で孤独という闇にのまれそうならば誰かを求めたくもなるでしょう。同性愛なんでしょうけどそこはあまり強調されず、この映画が伝えたいのは同性愛者がちょっと歪んだ愛情を持ってるってゆーそこだけのことじゃなくて心の奥底にある闇なのかなって。孤独とか欲求不満?


バーバラがシーバの秘密を知ってそれを材料に縛る感じも恐ろしか~(;´Д`)


ケイト・ブランシェットが美しすぎてそれだけでも観る価値あり!!発狂するシーンとかそのへんの演技はすごすぎる。日記の一部を見つける前になんであんな濃い化粧と派手な格好をしたんだろうか?シーバを受け入れ態勢?w


話自体はアメリカのをベースにしてるけど舞台はイギリス、イギリス独特のジメッとした空気感がこの映画にさらに色を付けて女性の嫉妬とか愛憎とか欲望がいい感じに表現されていたというか。静かに崩れ去っていく感じが怖い。


少年の所詮遊びだってゆー無責任さや興味本位もまたダークな部分でした。


評価しづらい内容だけど全体的な構成とか良いので星は5つで!!