愚息が大学でアメフト(アメリカンフットボール)をしています。
彼に聞くと、練習の1/3は「筋トレ」(筋力トレーニング)なのだそうです。
アメフトという激しいスポーツをやるためには、まずその下地となる基礎体力が必要ということです。
アメフトと同じように、学習においても基礎体力は必要です。
例えば「百マス計算」。
これはまさに筋トレと言ってよいでしょう。
「百マス計算」という筋トレでついた筋肉、つまりかけ算九九や簡単なたし算、ひき算を処理する技能が、もっと複雑な計算処理をする時の基礎体力となるのです。
では、国語の基礎体力にあたるものは何なのでしょうか?
ひと言で言うと「慣れ」だと私は考えています。
人前に出て話し慣れること、人の話を聞くことに慣れること、文章を書き慣れること、いろんな文章を読み慣れることです。
子どもたちに基礎体力がついていないクラスでは、授業の中で次のようなことがしばしば起こります。
・人物の心情の変化を読みとることが中心課題なのだが、まず文章を音読する段階でつまずく子が出てくる。1文を読むのもたどたどしいから、最後まで読み終わるのにとても 時間がかかる。
・作文を書く時に、なかなか書き出せなかったり、2~3行書いたら立ち往生してしったりする子がいる。
以前の担任がきちんと指導しなかったからだと、その人のせいにしたところで何も問題は解決しません。
やるべきことは、日々の国語授業の中に「筋トレ」を入れることです。
私は先日お話しした「モジュール授業」始めの15分間で「筋トレ」を行っています。