「量」を生み出す秘訣(1)モジュール授業を導入する | ZUKKIE'S国語教室

ZUKKIE'S国語教室

「子どもが育つ国語授業」をテーマに自分の考えを綴ります。

 「量は大切だが、教科書を無視することはできないだろう」と思われるかもしれません。

 当然です。

 教科書の単元をきちんと学習しながら、しかも量をこなしたい。

 そんな方法はないのでしょうか?
 実はとても良い方法があります。

 それが「モジュール授業」です。
 授業をいくつかのパーツに分けて学習を進める方法です。

 その時指導している教材に授業時間のすべて(45分間)を費やすのが普通の進め方です。

 それに対してモジュール授業は、45分間を例えば次のように3つに分けて学習を進めます。

「話す・聞く」または「書く」学習(10分)+「読む」学習(5分)+教科書の学習(30分)


 モジュール授業を導入することで、「話す・聞く」「書く」「読む」学習に毎日のように取り組むことができます。

 教科書を指導書の計画通りに進めると、こうはいきません。

 5月に物語文の学習をしたら、次に物語文の学習をするのは10月です。

 つまり、くり返しができません。
 もちろん、10分+5分+30分のモジュールでなくてもかまいません。

 3つでなくて2つに分けても4つに分けてもいいのです。

 大切なことは、「話す・聞く」「書く」「読む」ことを毎日のように学習する環境を作ることです。

 それが「量」の確保に結びつきます。
モジュール授業のメリットは、「量」の確保以外にもあります。

 それは子どもたちの集中力です。

 やってみればわかりますが、45分間同じ学習をしている時とは集中の度合いがまるで違います。

 小学生の集中できる時間は10~15分程度と聞いたことがあります。

 1つの学習にかける時間を短くすることによって、子どもたちの集中が途切れるのを防ぐのです。