前回に続きイチロー選手をモチーフに
した私の考えを。

イチローは大リーグ新記録の10年連続
200本安打を達成しています。

イチロー以前は、8年連続200本安打の記
録を持つウイリーキーラーが最高でした。
それが実に108年前のことです。

イチローは、何と108年前の大記録との
競争だった訳です。

しかもすでに自己記録との戦いになって
います。

私は、実はこう考えます。

イチローは表面的には、108年前の大記録
と競争していましたが、実はすでに自分自
身の理想と競争していたように思えます。

それは、イチローは打率ではなく、安打数
にこだわっていたからです。

打率は、打てば数字は上がりますが、打た
なければ打率は下がります。

しかも、打率は、安打数÷打数=です。
打数が少なければ、安打数が少なくても
打率が高くなることがあります。もちろん
規定打席というのがありますが……。

一方、安打数は、打ったら打っただけ数字
が残り、減ることはありません。

その安打数200本が、イチローの目指す自分
自身との闘いだと思えます。

他の選手が、何本打とうが関係ない。
自分は年間、200本以上打つのだという
自分自身で決めた掟。

これは、他の選手(それが108年前の選手
でも)と競争するよりは、物凄くモチベー
ションがいることは想像に難くありません。

イチローは、オリックス時代の3年目に
日本人初の200本安打を達成してから、
まさに今日まで、年間200本安打という、
とてつもない目標を設定して、自分自身と
競争していたように、私には思えます。