楽天は25日、仙台市内のホテルで1軍コーチへ
解雇通告を行い、米田純球団代表が、橋上秀樹
ヘッドコーチら9人中6人に契約を更新しないこ
とを伝えました。

すでに野村克也監督の退任が決定。後任に前広
島監督のマーティー・ブラウン氏の就任が確実で、
来季は野村色を一掃した新体制で挑ことに。

祭りの後に待っていたのは、厳しすぎる現実でし
た。クライマックスシリーズ第2ステージ敗退か
ら一夜明け、仙台に戻ったコーチ陣は、次々と
解雇を言い渡された。

橋上ヘッドコーチを筆頭に、実に6人もの大量解
雇。西内野守備走塁コーチはフロント入りも検討
されていますが、その他は退団となる予定です。

橋上ヘッドは「新体制ということなら仕方ない」
としながらも、「CSに出たコーチが、(就職活動
で)いかに不利かをわかってほしい」と他球団の
組閣が進んでいるタイミングでの通告に不満げ。

正式に残留が決まったのは、佐藤投手コーチ、
山田バッテリーコーチの2人。野村克則バッテリ
ーコーチは、新たなポストを提示されたが即答
避け、26日に再び面談して結論を出すそうです。

「監督交代も含め、新体制には次のステージに
進むための意味がある」と米田球団代表は大量解
雇の理由を説明。新体制の組閣は基本的に球団主
導で行うが、ブラウン氏の人脈も数人程度は認め
る方針で、広島でベンチコーチを務めたジェフ・
リブジー氏の入閣が予想されています。

とまあ、とある楽天ゴールデンイーグルスという
一企業の人事ことです。その企業での事情や考え
方があるはずでしょうから、とやかく言うべきこ
とでもないかもしれません。

しかしながら、野球の球団という世間から耳目を
集めることの多い企業だということで、これをひ
とつの例として、私たちはどう考えるのか、とい
う意味で見たときには(申訳ありませんが)格好の
事例といえます。

つまり、人事刷新とは、より業績を伸ばし、より
より企業にしていくためにが、大原則です。

そのよりよくしていく前提として、そこで働く人の
モチベーションアップと企業に対しての信頼がある
と思います。

楽天球団の中で何があったか、また前野村監督と
どういう確執があったかなどは、正確には伺い知る
ことはできません。

ただ、世間の耳目を集める球団(企業)であるならば、
そういった、人事にまつわる疑惑や疑念を見せる
ことのメリットは全くといっていい程ありません。

そのあたりの考え方を改め、適切なタイミングでの
人事を行わない限り、お客様から本当の信頼は勝ち
得ないのではないでしょうか。

私自身も今回の騒動を、肝に銘じておきたいと思い
ます。