恵那市の解体業者「山中商会」が土岐市の資材置き場に大量の廃タイルを保管していた問題で、県警生活環境課と多治見署などの合同捜査本部は20日、廃棄物処理法違反(受託禁止)の疑いで、同社社長山中高治容疑者(59)=恵那市長島町=を逮捕した。
逮捕容疑は、2007(平成19)年9月5日ごろ、産業廃棄物処理業の許可を受けないまま、タイル製造会社=多治見市=の破産管財人の尾関恵一弁護士(66)から廃タイル約470トンの処分を約1050万円で引き受けた疑い。「産廃として受け取っていない」などと容疑を否認している。
山中容疑者は、再利用を名目として大量の廃タイルを土岐市鶴里町の資材置き場に運び込んだが、一部は野ざらしになっていた。県は07年12月以降、山中容疑者に撤去の指導を繰り返したが、応じなかったため、今年5月、同法違反容疑で尾関弁護士とともに多治見署へ刑事告発。県警が関係先の捜索や資材置き場の検証などを進めてきた。
山中容疑者は廃タイルのほかにも、有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を含むコンデンサーなどを有料で引き取っており、県警はPCB特別措置法違反の疑いでも調べている。
(2010年8月21日 岐阜新聞Web
より)