福島県でも国策捜査? -水谷建設事件が変な方向へ-
AERA 2006年(平成18年)9月25日号
山田厚史編集委員「国策捜査?疑惑の渦中に知事の弟」
わが国の風物詩となりつつある(?)政府+警察・検察の国策捜査による反対者潰しやが、今回はそれが福島を舞台に着々と進められとる疑いがあるとゆー。政界疑惑の玉手箱、水谷建設が絡んだ公共事業を巡る談合がらみで福島県の佐藤英佐久知事が窮地に立たされとる。その背景について述べた山田編集委員のコラムを今日はとりあげたい。
山田はん曰く、
「福島県の佐藤栄佐久知事といえば、自民党の元国会議員でありながら国の原子力行政に異論を唱える硬骨の知事として知られる。そのお膝元で公共事業を巡る疑惑が浮上し、知事の実弟に捜査が及ぼうとしている。知事の威光を背に公共事業を差配していた、という筋書きが捜査当局から漏れ伝わる。佐藤知事の政治生命はどうなる、という展開である。
(中略)
福島を騒がす事件は『政界疑惑の巣』といわれる水谷建設に源流がある。自民党の大物政治家の名前がいくつか浮上していたのに、いつの間にか佐藤県政へと飛び火した。
原発銀座といわれる福島県。『核廃棄物の安全な処理を』と国に抗議する佐藤知事に『政府は核燃サイクルに舵を切ったのにまだ反対する佐藤知事は困りもの』との声は電力業界からも上がっていた。水谷建設の余波がなぜ福島なのか。納得のゆく説明がほしい。」
名前が浮上するも逮捕されん大物政治家、水谷建設案件に絡む東電の原発、核燃サイクル再開への動き・・・断言はできんものの、点と線で結ぶといかにも怪しい。火のないところに煙は立たずで、佐藤知事サイドにも問題はありそうやが、また妙な国策捜査で妙な逮捕・裁判なんかになってくると、ホンマにこの国の行方を危ぶんでしまいそうや。
了