日本の環太平洋」連携協定(TPP)交渉参加に向けて米ワシントンで7日に行われた1回 目の日米事前協議の中で、米政府が「日本は全品目を(自由化交渉の)テーブルに乗せる用意がなければ、TPPに参加させない」と述べ、事実上の参加条件を 提示していた」ことが23日、明らかになりました。日本側は「日本政府として全品目をテーブルに乗せる」とその場で明言しました。

政府はこれまで、米政府」側の発言を公にしていませんでした。民主党が同日開いた経済連携プロジェクトチームの総会で、桜井充座長代理が日米双方の具体的な発言を明らかにしました。

TPPをめぐっては、昨年11月にハワイで開いた日米首脳会談で「野田首相がすべての物品及びサービスを貿易自由化交渉のテーブルに乗せると述べた」とホワイトハウスが報道資料で発表。日本側は首相発言を否定しましたが、米政府は訂正の予定はないと表明していました。
【2012年2月24日付「しんぶん赤旗」に掲載】