[なんちゃってジャズピアノ講座] #25 Satin Doll 第3回 (アプローチノート)
おまたせしました。すっかり2週に1回ペースとなってしまいましたジャズピアノ講座ですが、ペースも少しずつ上げていけるといいなあ、などと思っております。
さて、A,Bフォームを覚えた成り行きでSatin Doll (サテン・ドール)に取り組んでいるわけですが、練習のステップはたいしてかわりません。なので、今回は「アプローチノート」です。
ブルースのとき、枯葉(Autumn Leaves)のときを思い出してください。アプローチノートの練習には2種類ありました。
1つは、コードトーンの半音下にひっかけるもの。もう1つは、上はスケール上の音、下は半音下を使う、というものでした。他の組み合わせももちろん可能ですが、練習上はこの2つが基本になってきます。
さて、サテンドールをどどっとかけあしでいくためにも、楽譜もドカンと載せます。
はい、これ1つ目ですね。
で、もう1つ。
はい!ということでとんでもない楽譜攻めです。
しかし、楽譜にするほどのことではなくて、アプローチノートの練習は「頭の中で」スケールから組み立てることができますし、それが本来もっとも効果的な練習となるはずです。
下は「半音」ですから、たいして悩まないでしょう。上側の音はスケールの上の音。そんなこととっさに出来ない・・・でも、実は組み合わせが限られているのでしたね? もう一度そこをおさらいしてみましょう。
Dm7 や Em7 などの「ドリアン」スケールにおいては、1,3,5度すべての音について上側の隣接音はすべて「全音上」です。
また、D7やD♭7などの「リディアン♭7」、また、この曲には登場しませんが、「リディアン」についても、1,3,5度すべてにおいて、やはり「全音上」です。
G7などの「ミクソリディアン」においては、1度、5度は「全音上」、3度については「半音上」です。
また、C△7など「イオニアン(アイオニアン)」においても同じく、1,5については全音上、3度については半音上です。ミクソと同じということになりますね。
ドミナント7thについては、ミクソリディアンと、リディアン♭7で、3度の上側隣接音が半音上なのか、全音上なのかの違いがある。そんな風に考えればいいのです。サテン・ドールにおいては、ちょうど D7について リディアン♭7が使われている箇所と、ミクソリディアンが使われている箇所がありますね。注意してみてください。
蛇足ながら、オルタード系では1,3,5すべて半音上、ロクリアンでは1だけ半音で、3,5,が全音、とか、まあいくつかの組み合わせがありますが、いちいちスケールと照らし合わせて即座に計算を行っていく必要はないわけです。この音の隣は全音上で~とかやっていくと、そのうち体が覚えて自然に出てくるようになります。
というわけで今回の演奏例です。
ここんとこ数回、ずいぶん説明が駆け足、もしくはおざなりだと思いませんか? というのも、Satin Doll のような曲では、こういった理論から組み立てたアドリブはどうにも「ハマらない」からなのです。じゃあなにが生きてくるか、というと、お決まりのフレーズをうまく散らしたような、そんなバランスの演奏がハマるんですね。いまは1,3,5とかスケールとか、ややメカニカル、もしくはロジカルな考え方をしていますから、普通にやると「なんかしょっぱい」って感じるかもしれません。フレーズも少しずつやっていきましょう。
まだ、今回は、基礎練習です。がまんがまんですよ。
さて、A,Bフォームを覚えた成り行きでSatin Doll (サテン・ドール)に取り組んでいるわけですが、練習のステップはたいしてかわりません。なので、今回は「アプローチノート」です。
ブルースのとき、枯葉(Autumn Leaves)のときを思い出してください。アプローチノートの練習には2種類ありました。
1つは、コードトーンの半音下にひっかけるもの。もう1つは、上はスケール上の音、下は半音下を使う、というものでした。他の組み合わせももちろん可能ですが、練習上はこの2つが基本になってきます。
さて、サテンドールをどどっとかけあしでいくためにも、楽譜もドカンと載せます。
はい、これ1つ目ですね。
で、もう1つ。
はい!ということでとんでもない楽譜攻めです。
しかし、楽譜にするほどのことではなくて、アプローチノートの練習は「頭の中で」スケールから組み立てることができますし、それが本来もっとも効果的な練習となるはずです。
下は「半音」ですから、たいして悩まないでしょう。上側の音はスケールの上の音。そんなこととっさに出来ない・・・でも、実は組み合わせが限られているのでしたね? もう一度そこをおさらいしてみましょう。
Dm7 や Em7 などの「ドリアン」スケールにおいては、1,3,5度すべての音について上側の隣接音はすべて「全音上」です。
また、D7やD♭7などの「リディアン♭7」、また、この曲には登場しませんが、「リディアン」についても、1,3,5度すべてにおいて、やはり「全音上」です。
G7などの「ミクソリディアン」においては、1度、5度は「全音上」、3度については「半音上」です。
また、C△7など「イオニアン(アイオニアン)」においても同じく、1,5については全音上、3度については半音上です。ミクソと同じということになりますね。
ドミナント7thについては、ミクソリディアンと、リディアン♭7で、3度の上側隣接音が半音上なのか、全音上なのかの違いがある。そんな風に考えればいいのです。サテン・ドールにおいては、ちょうど D7について リディアン♭7が使われている箇所と、ミクソリディアンが使われている箇所がありますね。注意してみてください。
蛇足ながら、オルタード系では1,3,5すべて半音上、ロクリアンでは1だけ半音で、3,5,が全音、とか、まあいくつかの組み合わせがありますが、いちいちスケールと照らし合わせて即座に計算を行っていく必要はないわけです。この音の隣は全音上で~とかやっていくと、そのうち体が覚えて自然に出てくるようになります。
というわけで今回の演奏例です。
ここんとこ数回、ずいぶん説明が駆け足、もしくはおざなりだと思いませんか? というのも、Satin Doll のような曲では、こういった理論から組み立てたアドリブはどうにも「ハマらない」からなのです。じゃあなにが生きてくるか、というと、お決まりのフレーズをうまく散らしたような、そんなバランスの演奏がハマるんですね。いまは1,3,5とかスケールとか、ややメカニカル、もしくはロジカルな考え方をしていますから、普通にやると「なんかしょっぱい」って感じるかもしれません。フレーズも少しずつやっていきましょう。
まだ、今回は、基礎練習です。がまんがまんですよ。