[なんちゃってジャズピアノ講座] #24 Satin Doll 第2回 (スケール) | 白鍵と黒鍵のスキマから

[なんちゃってジャズピアノ講座] #24 Satin Doll 第2回 (スケール)

おまたせしました!!なんちゃってジャズピアノ講座です。あれ、サボってるつもりはないのに 自然と2週間に1回とかになってて焦る。サボりすぎですよね、私。

で、同名の本があるんですね、「なんちゃってジャズピアノ」。この講座、その本とは何の関係もありません。私、その本持ってません。なので、名前につられて本を買った人、そしてこのblogに来た人。ごめんなさい。関係ありません。

さて、A,Bフォームだけで弾けるお!!ってことではじめたサテンドール、もったいないので続けましょう。サテンドール(Satin Doll) 第2回は、例によって「スケール」です。もう、説明いいですよねー。

記事も録音も完全に酔っ払った状態で作ってるのでいろいろごめんなさい。

楽譜みましょう。

白鍵と黒鍵のスキマから-Satin Doll Scale


はいはいー、ということで確認していきましょう。

Dm7-G7、およびEm7-A7、そして Gm7-C7、ならびに Am7-D7、これ、すべて Dorian→Mixolydianです。ツー・ファイヴ進行では代表的なスケール使い、ということで基礎中の基礎なので覚えてくださいね。ドリアンからミクソリディアン。 で、普通は次に1度のトニックのアイオニアンが入るんですが、ジャズ曲ではツー・ファイヴからいろいろ発展させることも多いので一概には決まりません。この曲でもそうですよね?

繰り返しますが、まじめにやりたい人は 12のキーすべての ドリアン、ミクソリディアン、覚えましょうね。上の譜例では登場する分しか出てないのですが、なんちゃってとしては困りません。

D7→D♭7、ここ、両方Lydian ♭7thです。リディアン・フラット・セヴンス。スケールの構成音の覚え方としては「ミクソリディアンの4度が半音上がってるやつ」とか覚えるといいでしょうね。ミクソリディアンとリディアン♭7thはともにナチュラル系のドミナント7thで使われるスケールです。

以下、ウンチク。D7はMixoのとことLyd♭7のとこありますね? これは key:C の II7 なのか、Gに対するセカンダリードミナントなのかという解釈の違いのひとつとして現れてます(キーのII7はLydian b7が比較的よく使われます)。で、D♭7もLyd♭7ですね。これは G7の裏コードで、G Alteredスケール=D♭ Lydian b7th なんですよ。D♭ Altered=G Lydian b7thという関係ともいえます。表裏一体。つまりここはサウンド的にはある意味G7Altなんですね。半音ずつ下降していく、代理/裏関係を使ったコード進行、というわけです。

C△7, F△7はIonian。これ、それぞれこの場所がトニックだからです。サビの部分では転調してるってことですね。

で、G7はMixolydianなんですが、これはいろいろと解釈とかリハモもあって難しいです。以下、ウンチク。まず、直前のツー・ファイヴ見ると、Gを仮のトニックとして考えていることはどうも明らかで、これがG7で引っかかっている。とすると、手前のD7はドッペルドミナントみたく扱われるべきシーンですがMixoのままだしうんぬんかんぬん。まあ、うんちくはどうでもよくて、いまの段階では "G7はMixolydian" と覚えるのもいいでしょう。 楽譜には書いてありますが G7を Lydian♭7thでアプローチするという方法もあります。これだと AメジャーのU.S.Tを置いてみたりできて面白いですね。なにいってるかわかりませんね。それに、G7でひっかけたあと次がDm7、って逆進行なんですよね。でも、サウンド的にはキレイだという。このへんも面白いですね。コードを足してA7で終わるようにしている例もたくさんあります。

次に、 Em7→E♭7は E Dorian→E♭ Lydian♭7thです。この進行不思議でしょうか。Em7ときたらA7な気がしますよね。E♭7はA7の裏コードですから、この進行は裏コードを使って置き換えたもの、ということになります。A7の次は? Dに行きそうですよね。なので、この進行は Dm7の手前に置かれています。そんな風に考えてください。上でボソボソかいてますが、要するに A7 Altered なんかでもサウンド的には大丈夫ということです。

はい、なんだかボソボソ呟きまくっていますが、座学も楽しいと思います。少しずつ理論もやっていきましょう。

演奏動画を置いておきますね。今回の構成は テーマ→(前回収録できなかった)コードトーンのみでアドリブ→スケール練習→おわり。です。