[なんちゃってジャズピアノ] #12 枯葉(Autumn Leaves) テーマ後半 | 白鍵と黒鍵のスキマから

[なんちゃってジャズピアノ] #12 枯葉(Autumn Leaves) テーマ後半

前回は枯葉(Autumn Leaves)の前半部分をやりました。今回は後半です。例によって著作権の関係上枯葉という曲のメロディーは載せられず、仕方ないので耳コピとか楽譜を。前回紹介した本を買うのがオススメですが、私は出版社とも著者とも何の関係もありません(笑)

テーマを覚えるとアドリブにも余裕が出てきますので頑張っていきましょう!
「テーマを覚える」というときには、以下のことを同時に覚えて、バラバラに利用できる必要があります。バラバラに、というのは感覚的には難しいのですが。
  • メロディー
  • コード
  • 位置感覚
つまり、たとえば「いま曲のどのへんで」「どのコードなのか」というあたりを出せるとアドリブにも余裕が出てきます。

とにかく「なんちゃって」としては理論的背景はともかくとして、練習量少なめにしてそれなりの効果が出る方法を選びたいものです。最短コースが実はテーマ丸覚え、左手丸覚えだと思います。本来はテーマ記憶には度数ベースでの記憶をして12キーすべてに移調できるようにしたりする必要があるんですが時間がかかるので・・・。

さて、楽譜です!


Autumn Leaves like(2)

前半部分と同じコード、同じ流れが多いのが特徴です。位置感覚を失いやすい原因にもなりますので弾きこみも重要です。

さて、"Gm7-C7-Fm7-B♭7"のところは、「忙しい!」「これ死ねる!」という場合には Gm一本でもなんとかならないこともないようです。一番下の音が順次下がっていく感覚が美しいので是非これで演奏したいところではありますが。

"G7"は初出ですが、これも前半部分とか最後の部分は "Gm6×2"のところを "Gm6→G7"となっていたりして、位置によって変わりますので注意が必要です。また、後述しますが、アドリブではGm6×2は常にGm6→G7として良かったり、と色々あります。このへんはまた説明を改めます。

"E♭7"も初めてです。流れでいくと Am7(♭5) のような気がすると思いますし、そう表記している楽譜もありますが、ここはあえて E♭7です。似たような進行の中にスパイスが生まれます。

最後の "Gm6×2"はアドリブの入り口の際には "Gm6→G7"としても良い部分です。このへんが割と自由なところかと思います。好きにしましょう。一般的にはアドリブの入り口は 手前にドミナントを持ってくることが多いので G7のほうがオススメでしょうか。

さて、まずはとにかくテーマを覚えましょう。アドリブはその次です。

で、いつもの以下ウンチク

G7の左手は 最上音が E♭、つまり♭13th。オルタード系となるわけですが、これは次のコード Cm7 に対する two-five だからです。次のコードが C△の場合には 13th/♭13th どちらを使っても良いケースが多い。

Gm7-C7-Fm7-B♭7 の部分は連続two-five。最終的には E♭7 に対するDouble Dominantを形成しています。アドリブ演奏上はなかなか難しいところでもあります。

E♭7も同様で、次のD7に対するDouble-Dominantである A7、の裏コードです。この 7thが半音ずつ下がるってパターンは多くの曲に見られるのでこれもパターンです。

○m7(♭5) → ○7 → ○m6 がマイナーでのツーファイブ。こちらは○7ではオルタードを使いましょう。
○m7 → ○7 → ○△7 などがメジャーでのツーファイブ。こちらはナチュラルでもオルタードでもOK。
○7 → ○7(半音下) → ○m6 は裏コードでのダブルドミナント、マイナー解決の流れ。ナチュラル→オルタードです。スケール的には Lydian♭7 → HMP5↓ などを使いましょう。

ウンチク終了。

以下サンプル。