[なんちゃってジャズピアノ] #10 すべてを使って1曲へ!ブルース仕上げ編 | 白鍵と黒鍵のスキマから

[なんちゃってジャズピアノ] #10 すべてを使って1曲へ!ブルース仕上げ編

さて!ここまでアドリブに使う「道具箱」を紹介してきました。半信半疑といいますか、単調な練習に飽き飽きした人もいたかと思います。

今日はついに総仕上げ。

実際にブルース曲をやってみましよう。ブルースにも、代表的な曲、というものがあります。大体はキーもセットで提示されていて、たとえばいままでやってきたFのブルースの代表曲としては、"Straight No Chaser", "Billie's Bounce", "Now's the Time", そして、今回紹介する "Bag's groove"などがあります。

実は、いままでの練習や左手のフォームというのは、どちらかというと「ベースがいる編成」用、つまりピアノトリオとか、そういったメンバー編成向きのものでした。曲として演奏するためには、こういう構成のカラオケがいることになります。そこで、今回は「出典」として、「はじめてのジャズ・ピアノ・トリオ(リットーミュージック刊)」 (ISBN978-4-8456-0827-0) についているCDの音を使うことにしました。
# 一応、転載ではなく出典の条件(慣例)を満たすと思いますが何か問題があれば演奏例は削除します

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実際に聞いてみると解りますが、まず、"テーマ"(曲のメロディー)を、2回繰り返して演奏します。で、次にアドリブが始まります。で、何コーラスかアドリブをすると、またテーマに戻ってきて2回繰り返して終わり、という流れになります。この曲はかなりスローなのでやや間延びした感もありますが、他の速い曲だと、だいたいちょうどいい感じです。12小節とテーマが短いので二回繰り返したほうがいいんでしょうね。

実際にバンドで演奏する場合には、ソロの終わり方とか、ベースソロとかドラムソロとか、いろいろと決めないといけなかったり、呼吸が大事だったりしますが、まずは「なんちゃって」精神を大事にしていきましょう。

まあ、この本に限ることはないのですがオケがあるとぐっと雰囲気出ますから、是非何か入手してみるとか、打ち込みとかしてみてくださいね。

アドリブはいろいろとやっていますが、まずはコードトーンのアドリブから。(なつかしい?)
これでコードの輪郭を示したあと、ブルーススケールなどでアプローチ、そのあとスケールとアプローチを混ぜつつ、最終的にはテンションとか混ぜて終わり。いままでのものを詰め込んでいます。

なるべく複雑なことはせずに気楽に適当に?演奏してみましたが、不明な点もあるかもしれませんので、何かあればぜひご質問ください。ニコニコ動画のほうにコメントで質問いただいても答えると思います。

ブルースは楽しいのでとにかく弾きまくりましょう。そのうち慣れてきてアプローチの幅も広がりますよ。面白い演奏が録れたら是非聴かせてください。

さて10回の連載でブルースをやってきました。次は何をしましょうか。【Autumn Leaves(枯葉)】とか、どうですかね? まだ夏ですけどね(笑)