[なんちゃってジャズピアノ] #3 もっとブルースっぽくしましょう | 白鍵と黒鍵のスキマから

[なんちゃってジャズピアノ] #3 もっとブルースっぽくしましょう

はやいものでこの「なんちゃってジャズピアノ」講座も3回目です。ダラダラゆるふわでいってますがどうでしょうか。

まじめにジャズピアノを極めたい人はこんなページには構わず専門的な勉強をする/教育を受けるなどしてくださいね。

さて、前回学んだことは
  • スケールという考え方
  • FブルースにはF・マイナー・ペンタトニックというスケールが使えるということ
  • 8分を均等に弾く(イーブンと言う)よりもリズムを「タータ、タータ」という感じにする
  • でも、ハネればいいというわけではない。裏のアクセントこそが最重要課題
でしたね。
ただ、今のままだと、なんというかすこしアッサリしています。ブルースをもっと、こう、ネットリと、粘り気のあるようにするにはどうすればいいか。もちろんアクセントとか右手の弾き方、リズムのつけ方によっても達成できるのですが、「なんちゃって」としては音を足す方向にしてみます。

今回はF・マイナー・ペンタトニックに一音を足します。♭5の音を足すと、これを「F Blues Scale(Fブルーススケール)」と呼びます。

F blues scale
大事なことなので画像のスペースがでかめになりました(ウサ)。
さて、シ♭と ドの音の間にシを入れたということで、ここは半音ずつで埋まりました。このスケールも丸暗記!です。

スケールを覚える、というのは使われている音を覚えるのももちろんですが、たとえば「B♭7のとこではラの♭はこういうニュアンスの鳴り方がする」というように、表現や聴こえ方まで身に着けるのがベストです。もっとも簡単なところではファの音の安定感でしょう。しかし、これもF7やB♭7ではともかく、D7やC7ではまったく違う響きになっていますよね。いろんな弾き方やフレーズを試して、本当の意味でスケールをモノにしましょう。

さて、追加された「シ」の音ですが、こいつはとんでもないヤツです。こいつ一人で舞台は一変、ドロドロにしてコッテリのブルースっぽさが出てきます

ただし、コイツはさすがに毒のあるキャラクターなので、この音だけ単品でポンと置いてしまうとなんかヘンなのです。あがっていく過程とかさがっていく過程に混ぜてこそ毒も映えるというもの。半音で関係しているわけですから、隣の音、シ♭とドの音へのつながりも武器です。

まずは意識せずにいろいろと弾いてみて、この音のキャラクターを感じてください

さあ、もうブルースに関してはなんちゃってゾーンには充分入っていますよ。

次回からは、「コードトーンによるアドリブ」を扱います。今日で6音になったスケールをいったん4音しか使わない状態まで減らします。そのかわり、その小節のコードにあわせた4音に絞るのです。すると…ドロくささは減るものの、また違う世界、「ジャズらしさ」みたいなものが見えてきます。お楽しみに...?

今回の演奏例はこちらー。前回と比較してドロドロした感じを探してみてくださいね