憧れのミディ運河クルーズ | 歌と旅、そして軽井沢@アユーラ

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軽井沢と東京を行ったり来たりしながらの暮らしを綴っています。
イシス編集学校の師範代ライフもちょっぴりアケています。

ぬ10日近くお世話になったアヴィニョンから、城塞とミディ運河の町

カルカッソンヌに移動しました。

ミディ運河というのは19世紀に鉄道に取って代わられるまで、

大西洋と地中海との間を船舶で結ぶ、大量輸送ルートでした。

大西洋からガロンヌ川を経てトゥールーズというところからミディ運河になるのですが

240キロという距離があります。

 

この運河は1690年代に完成したのですが、この運河のおかげで

運河沿いの地区の産物の流通が盛んになり、ボルドー、サンテミリオン、

ラングドック地方のワインは飛躍的に生産量を伸ばしたそうですよ(*^-^*)

 

現在はもう流通には使われていませんが、ボートでこの運河をクルーズするのが

フランス人のお気に入りの休暇の過ごし方みたいです。

お友達や家族と食料や自転車を積んで、のんびりと舟遊びを楽しむ・・・

せっかちな夫には絶対無理な休暇の過ごし方です(笑)

 

もう一つ、カルカッソンヌは城塞都市としても有名です。

何と2500年という時間をかけてこの城塞は大きくなっていったのです。

最初は紀元前から始まり、古代ローマ帝国の都市のひとつでした。

ミディ運河からも遠くにこの城塞を望むことができます。

写真の真ん中あたり遠くにデコボコが見えるのわかりますか?

 

こうしたほうがわかるかな?

城壁の長さは3Kmあり、城壁の塔の数は53(^^;

とにかく城塞都市としては世界一です。

 

フランスではモンサンミッシェルに次いで人気の観光都市だそうです。

この城塞の近辺、いわゆる旧市街は「シテ」と呼ばれていて土産物屋と宿泊施設、

レストランがわんさとあるのですが、そちらには明日行くつもりです。

 

今日はとにかくミディ運河でクルーズ体験です(*^-^*)

朝、8:30にアヴィニョンを出発し、ニームで乗り換えて約2時間

11時半くらいに到着したので まずは腹ごしらえ。

アボカドと小エビのサラダとムール貝のワイン蒸しです。

もちろんシェアします。

しっかりお腹がいっぱいになったところでいよいよ運河クルーズです。

この運河クルーズ、残念ながら日本語のガイドはないので

英語とフランス語とスペイン語のツアーにしました。

 運河の醍醐味は水面レベルを同じ高さにするため

低い方に水を注水する瞬間です。



かなり盛り上がりました。

そしてしずしずと扉が開くと


 

この過程を繰り返して進んでいきます。 

約一時間ぐらいですが、大人も子供も楽しめます。

まったりとしながら風光明媚なクルーズを楽しみました。

 

 

さて、まだまだ日は長いぞ。。。

ホテルの近くをブラブラしていたら教会があったので中へ入ってみました。

 

第一次大戦と第二次大戦にこの教区から出征し、亡くなられた方たちの名を刻んだ碑です。

どこの教会にもその地域出身の戦没者の石碑が建てられていました。

 

 

この人たちの犠牲の上に今の平和は成り立っているのだということを忘れてはいけない

そういうフランス国民の思いを強く感じます。

 

そうです。

我々日本人もそのことを忘れてはいけません。