昨日の通勤があとをひいてます。引き続きコレです。
ウェルドン・アーヴィン&ザ・キャッツ、オリジナルは1989年リリースです。
このアルバムはそもそもが彼の未発表曲集であり、
自らの手による制作。思いのあるテイクを、思いの丈のままに。
配列も含めて、流れがキレイです。
録音自体は1968年から約20年分のトラックから、1989年の彼の頭と耳でセレクト&レイアウト。
ミュージック・イズ・ザ・キーの別アレンジ、Mr.PCなどもあり、
4ビートからファンク、クロスオーヴァーと変化に富んだ選曲、
さらにプレイヤーの組み合わせや時代の変化など、変数が二次関数的にあるのですが、
これだけの時間の経過を感じさせない組立に知性を感じます。
突然差し込まれるインタールード的な短いフレーズ一発の曲なども、必然性を感じます。
商業的にどうこうというより、彼の引き出しの多さと音作りの方向性が一貫していることに脱帽です。
で、コレだけでもかなりのヤバさなのに、
さらに今回の再発では、1998年にリリースされた、「ザ・シスター」も収録。
ドン・ブラックマン1979年のファーストアルバム録音時のセッションですが、
コレがヤバいっ!!
ちょいとシバりを緩めて、ノリ優先に持ってく展開で彼の持ち味が満喫できます。
構成をシッカリと固め、丁寧にバッキングをこなし、彼らしい作・編曲の味をたっぷり、
それがバッキングのコードさばきや叩きにも現れ、タマラン空気を吐き出します。
マーカスとプージー・ベルのリズムにトム・ブラウンのペットが気持ち良いザ・シスターズ
そして、ドン・ブラックマンのイッツ・ファンキーあたりがナカナカ。
昨日書いたイン・ハーモニー、そしてこのザ・キャッツ、
どちらもまぎれもない「ウェルドン・アーヴィン」らしい音ながら、
フォームが固まる前からソリッドに固まり、そして崩しにかかるまでの全てが楽しめる、好盤です。
既に評価の高いシンドバッド、コスミック・ヴォルテックスなどのイメージに固めてしまうのはもったいない才能!!
すごいワガママを言うと、もうここまで来たら、アナログオリジナル盤のA面終了時に
長めの無音溝と、2回くらいの周回音を「パツっ・・・パツっ」と入れてからとB面のスタートになると、彼の考えられたアルバムを通じた構成も見えてきて、聞き方としても新鮮になるかも・・・。
なんて思っちゃいました。・・・・こんなオタク対応必要ないですね。
いや、ホントにそのくらい気を使って曲の並びとか、意識して作ってあると思えちゃいました。
オススメっすよ。
イッパイ聞いてもらおうと思ったけど、youtubeで発見できなかったっす!!
ホント、RARE GROOOOOVE!