北海道の太平洋岸もこのまま春になってしまうのかと油断しておりましたら、さすがに北国の春は
簡単には近づいてくれないようで、3月だというのに思いがけず冬の世界に逆戻りしてしまったよう
です。その中でも支部会員の皆様におかれましては、春が訪れる期待感に溢れた弥生三月だと拝察
いたします。
さて私、奥克之は「行動ある胆振日高支部」に変えてゆく為の道筋をつけるお手伝いの途上にあって、まだ見届けなければいけない事業が沢山ございますので、今般JARL役員および支部長選挙に、主だった地域クラブ代表の方々の推薦を頂き、胆振日高支部長選挙に立候補させて頂きました。
幸か不幸か胆振日高支部に於いては他候補の立候補がなかったために、今般選挙では無投票で胆振日高支部長として選出されました。このために選挙公報には私が送付した3つの公約が掲載されることもなく、どういう考えで選挙に立候補したということをお知らせする術がありません。そのため、私が
公約に盛り込んだこれからの胆振日高支部をどう方向付けていくかの考えを表明させて頂きたいと思います。
私は22歳の時に事故で網膜剥離を来たし、全盲者になりました。突然自分が陥った環境の変化によって、人との交友関係が狭まったのが何よりも辛い事でした。生きてゆく術を得るために鍼灸マッサージの学校に通い、そんなときにラジオの番組で偶然アマチュア無線の事を知り、目は見えなくとも家に居ながら全国の方と話が出来る、友だちになれることが無線を通じて可能であるのならばどんなに素晴らしい事かと考え、かき曇った冬空に夏の太陽の光が一条射し込んできたように感じられました。そして電話級アマチュア無線技士養成講習の事を知り、問い合わせると「全盲者を養成講習に受け入れた前例がない」ということで拒絶され、奈落の底へ突き落とされた気分になりました。でもそこでアマチュア無線開局の夢は諦め切れず、国家試験を直接受験するために電話級アマチュア無線技士試験の問題集を当時ですからオープンリールのテープレコーダーにすべて吹き込んでもらい、昭和42年の10月に電話級アマチュア無線技士資格を取得し、翌43年4月にアマチュア局を開局しました。同じ年に電信級アマチュア無線技士資格も取得し、それから20年経って第二級アマチュア無線技士も取得し現在に至っております。自分の経験から家に閉じこもりがちな全盲者の仲間たちにもアマチュア無線を開局することを奨め、昭和61年にJH8YND 苫小牧盲人ハムクラブを立ち上げ、現在もその会長を務めております。
そんなご縁で現在JARL胆振日高支部の会長をさせて頂いておりますが、1年目は何をやっていいかの具体的な方向性を見いだせず手探りの状態で終わってしまいました。やっと2年目にして支部としての活動の方向性の道筋だけは探し当てたと自負しており、これからはその成果を会員の皆様と共に実行し検証してゆく年になってゆくと考えます。
さて、私が胆振日高支部立候補に当たってJARLに提出いたしました選挙公報には次の3点を明示しました。(「」内が選挙公報掲載事項で、以下は補足となります)
「支部活動の透明化・
WEBを最大限に利用して支部活動のタイムリーな情報提供に努める」
当たり前のことですが、現在支部で何が話し合われてどんなことをやろうとしているのかをお知らせするのは支部活動としての当然の義務です。現在のブログをうまく利用して多くの方に支部活動を知っていただくための情報提供に努力します。また、ネット環境にない方のための情報伝達手段として、リアルタイム情報伝達をどうするかを今後とも検討させていただきますが、1会員あたり110円の分配金での情報提供には限りがあり、引き続き本件を今後の検討課題とさせて頂きます。
「若い人材の育成・
次世代を担う若い無線家を生み出し、育成する手助けをする」
前回の支部大会でアンケート調査を行いました所、支部大会に来ていただいている方の殆どが開局10年から30年のベテランの方ばかりです。それに対して開局5年以下の方の参加が見られませんでした。新たな開局は胆振日高管内だけでも多数あるのに、JARLに入会してくれる局がいない限りは、支部活動自体が年々衰退していく事は明らかです。そのために若い人材を育成することが重要と考え、特に青少年に無線に興味を持ってもらうための活動を行い、若い無線家を1人でも増やしてゆくことが支部の将来における存続のためにも重要だと考えます。また壮年層の地域活動参加を促すためにも、デモ運用などを通じてアマチュア無線のアピールを行うつもりです。さらに支部として管内の3アマ4アマ講習開催の手助けをしたいと考えます。
「V/UHF帯の活性化・
新規開局者に呼び戻すために、これらの活性化対策をの無線離れを止め、ベテラン局も無線の世界実行します」
現在の144/430メガ帯の状況はご存じの通りです。免許を取得して新規開局し、これらのバンドに出ても以前と違ってまったく話し相手がおりません。そのためか新規開局者の再免許率が実に50パーセントを下回り、半分以上の局が5年の期限で廃局となっております。これらの活性化対策として地域ごとにとりあえず144メガ帯を活性化させ、新規開局者にも声を出す機会を作り、強いては地域の活動にも参加してもらえるように、これらの活性化対策として何らかの手段を講じます。具体的にはJARL4大コンテスト便乗144/430支部コンテスト等、少しでもこれらのバンドで声が出るような活動をいろいろと考えたいと思います。
ざっとこんな事を考えて支部長選挙に立候補させていただきましたが、私が目が不自由ということもあり、支部の活動に関しましては地域からの代表である支部運営委員ならびに監査委員の皆様のサポート、ならびに地域のクラブの皆様のご支援無しには何も出来ません。支部の会員各位にありましても、支部活動が現状維持のままだとどんどん衰退してしまうという危機感をお持ちである事には変わりないと思います。そのために皆様の声の代弁者として、今後の胆振日高支部発展の為の道筋を築く仕事に邁進したいと考えますので、今後ともご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
JA8EHP 奥 克之
簡単には近づいてくれないようで、3月だというのに思いがけず冬の世界に逆戻りしてしまったよう
です。その中でも支部会員の皆様におかれましては、春が訪れる期待感に溢れた弥生三月だと拝察
いたします。
さて私、奥克之は「行動ある胆振日高支部」に変えてゆく為の道筋をつけるお手伝いの途上にあって、まだ見届けなければいけない事業が沢山ございますので、今般JARL役員および支部長選挙に、主だった地域クラブ代表の方々の推薦を頂き、胆振日高支部長選挙に立候補させて頂きました。
幸か不幸か胆振日高支部に於いては他候補の立候補がなかったために、今般選挙では無投票で胆振日高支部長として選出されました。このために選挙公報には私が送付した3つの公約が掲載されることもなく、どういう考えで選挙に立候補したということをお知らせする術がありません。そのため、私が
公約に盛り込んだこれからの胆振日高支部をどう方向付けていくかの考えを表明させて頂きたいと思います。
私は22歳の時に事故で網膜剥離を来たし、全盲者になりました。突然自分が陥った環境の変化によって、人との交友関係が狭まったのが何よりも辛い事でした。生きてゆく術を得るために鍼灸マッサージの学校に通い、そんなときにラジオの番組で偶然アマチュア無線の事を知り、目は見えなくとも家に居ながら全国の方と話が出来る、友だちになれることが無線を通じて可能であるのならばどんなに素晴らしい事かと考え、かき曇った冬空に夏の太陽の光が一条射し込んできたように感じられました。そして電話級アマチュア無線技士養成講習の事を知り、問い合わせると「全盲者を養成講習に受け入れた前例がない」ということで拒絶され、奈落の底へ突き落とされた気分になりました。でもそこでアマチュア無線開局の夢は諦め切れず、国家試験を直接受験するために電話級アマチュア無線技士試験の問題集を当時ですからオープンリールのテープレコーダーにすべて吹き込んでもらい、昭和42年の10月に電話級アマチュア無線技士資格を取得し、翌43年4月にアマチュア局を開局しました。同じ年に電信級アマチュア無線技士資格も取得し、それから20年経って第二級アマチュア無線技士も取得し現在に至っております。自分の経験から家に閉じこもりがちな全盲者の仲間たちにもアマチュア無線を開局することを奨め、昭和61年にJH8YND 苫小牧盲人ハムクラブを立ち上げ、現在もその会長を務めております。
そんなご縁で現在JARL胆振日高支部の会長をさせて頂いておりますが、1年目は何をやっていいかの具体的な方向性を見いだせず手探りの状態で終わってしまいました。やっと2年目にして支部としての活動の方向性の道筋だけは探し当てたと自負しており、これからはその成果を会員の皆様と共に実行し検証してゆく年になってゆくと考えます。
さて、私が胆振日高支部立候補に当たってJARLに提出いたしました選挙公報には次の3点を明示しました。(「」内が選挙公報掲載事項で、以下は補足となります)
「支部活動の透明化・
WEBを最大限に利用して支部活動のタイムリーな情報提供に努める」
当たり前のことですが、現在支部で何が話し合われてどんなことをやろうとしているのかをお知らせするのは支部活動としての当然の義務です。現在のブログをうまく利用して多くの方に支部活動を知っていただくための情報提供に努力します。また、ネット環境にない方のための情報伝達手段として、リアルタイム情報伝達をどうするかを今後とも検討させていただきますが、1会員あたり110円の分配金での情報提供には限りがあり、引き続き本件を今後の検討課題とさせて頂きます。
「若い人材の育成・
次世代を担う若い無線家を生み出し、育成する手助けをする」
前回の支部大会でアンケート調査を行いました所、支部大会に来ていただいている方の殆どが開局10年から30年のベテランの方ばかりです。それに対して開局5年以下の方の参加が見られませんでした。新たな開局は胆振日高管内だけでも多数あるのに、JARLに入会してくれる局がいない限りは、支部活動自体が年々衰退していく事は明らかです。そのために若い人材を育成することが重要と考え、特に青少年に無線に興味を持ってもらうための活動を行い、若い無線家を1人でも増やしてゆくことが支部の将来における存続のためにも重要だと考えます。また壮年層の地域活動参加を促すためにも、デモ運用などを通じてアマチュア無線のアピールを行うつもりです。さらに支部として管内の3アマ4アマ講習開催の手助けをしたいと考えます。
「V/UHF帯の活性化・
新規開局者に呼び戻すために、これらの活性化対策をの無線離れを止め、ベテラン局も無線の世界実行します」
現在の144/430メガ帯の状況はご存じの通りです。免許を取得して新規開局し、これらのバンドに出ても以前と違ってまったく話し相手がおりません。そのためか新規開局者の再免許率が実に50パーセントを下回り、半分以上の局が5年の期限で廃局となっております。これらの活性化対策として地域ごとにとりあえず144メガ帯を活性化させ、新規開局者にも声を出す機会を作り、強いては地域の活動にも参加してもらえるように、これらの活性化対策として何らかの手段を講じます。具体的にはJARL4大コンテスト便乗144/430支部コンテスト等、少しでもこれらのバンドで声が出るような活動をいろいろと考えたいと思います。
ざっとこんな事を考えて支部長選挙に立候補させていただきましたが、私が目が不自由ということもあり、支部の活動に関しましては地域からの代表である支部運営委員ならびに監査委員の皆様のサポート、ならびに地域のクラブの皆様のご支援無しには何も出来ません。支部の会員各位にありましても、支部活動が現状維持のままだとどんどん衰退してしまうという危機感をお持ちである事には変わりないと思います。そのために皆様の声の代弁者として、今後の胆振日高支部発展の為の道筋を築く仕事に邁進したいと考えますので、今後ともご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
JA8EHP 奥 克之