私は外人という言葉を使いません。

私のブログを見れば分かりますが、
日本にいない外国人はなるべく「海外の人」という言い方を、
どうしても使わないといけない場合は外国人という言い方をします。

なぜ使わないか?
外人と呼ばれて嫌な思いをする人がいるからです。
そういう人がいると知ると、なんとなく使うことに気が引けるからです。

「外人が差別用語だって?バカ言うな」って思う日本人は多いと思います。
日本人が「外人」と使う時、多くの場合、差別的意味合いでは言っていないと思います。

ただ残念ながら、差別的な意味合いで「外人」と言う場合も少なからずあります。多くの外国人は「外人」と呼ばれても気にしませんが、気分を悪くする外国人も中にはいます。「外人」は本来は「外国人」を省略した言葉なのですが、文字通り「外の人」「外部の人」と受け取ってしまう人も少なくありません。

「アンタらが勝手に差別用語だと解釈しているだけだろ?」と突っぱねることも可能ですが、「嫌だと思う人がいるなら無理に使う必要もないだろう」というのが私のスタンスなので、なるべく使わないことにしています。

私は「日本国籍」を有している人はそれがコーカソイドであろうとニグロイドであろうとモンゴロイドであろうと「日本人」と呼び、日本に在住している非日本人は「外国人」、日本に住んでいない非日本人は「海外の人」、アメリカとカナダとヨーロッパの人は総称として「欧米人」、英語を公用語とするアングロ・サクソン諸国の人は便宜上「英米人」と呼ぶことにしています。間違えることもよくありますが・・・。


「ジャップ」という言葉はどうでしょう。これは差別用語なんでしょうか。恐らく多くの日本人は海外の人に「jap」と言われたら気分を悪くするでしょう(私のブログの名前も「Jap Movie」なわけで、無論自虐的な意味合いも含まれていますが、私自身は「差別意味合いで言っていないなら可」と思っています)。

ですがこの「ジャップ」という言葉、実は意外と海外では差別用語だと認知されていません。というのも元々我々が「ジャップ」という言葉を差別用語だと認識するようになったのは、第二次世界大戦中に米兵が使用していたことによるところが大きいからです。ですので英米人の多くは「ジャップ」が差別用語だと認識していますし、心ある人は「ジャップ」なんて言葉を使いません。ネットの世界でも、誰かが「ジャップ」と言っていると「それは差別用語だよ」って注意するのは英米人だったりすることも多々あります。

しかしながら他の国では「JAP」は単なるJAPANの省略形くらいにしか思っていない人も結構いたりして、日本の文化が大好きだと言っている人でも平気で「ジャップの○○最高~ v(^o^)」と発言している光景をよく目にします。本人にはまるで自覚が無いようで、殆どの場合誰かに注意されるはめになるのですが、彼らにとっては、「そんなん、あんたらアメさんらが勝手に日本人を差別するつもりで使ったんが悪いんやろ~、うちらは別にそんな意味合いで言うてへんのに、とばっちりやわ~」とちょっと可哀想な気もします。

ま、いずれにせよ、使う側は言われて嫌な人がいるなら使わなければいいし、言われる側も相手がそういうつもりで使っていないなら、それほど目くじら立てて揚げ足をとるようなことはしない方がいいと思います。コミュニケーションというのは、あくまで相手に伝える事、相手を理解する事が大事なわけであって、せっかく良い話をしていても、呼び名の問題で争いになってしまっては本末転倒だと思うのです。