みなさん、こんにちは。
まずはいつものひとポチを!
↓
今日は日曜日ですので、工作の時間です。
沖縄の玄関口にとうとう立てられてしまった一対の龍柱の魔力を封じ込めるべく、念を込めて作成中の「沖縄 鋼鉄の護国武人具足」、前回は兜鉢まで作ったところでしたね。
今日は久しぶりに、また甲冑づくりを進めたいと思います。
甲冑づくりはとても地味な作業が多くて、1日分や一週間分をアップしても、ビジュアル的に進展が見えず、つまらないこともあるのです。
今日はそんな地味な作業です。
今回作るのは、「佩楯」。
「はいだて」と読み、太ももを守る2つに別れたエプロンのような部分です。
この佩楯にはいろいろな種類があります。
みなさんが博物館などでよく見るものの一つは、板佩楯。
名刺くらいの大きさに切り出した革を横に連結し漆で塗り固めて4〜5段を家地に縫い付けた、カチッとしたタイプです。
太ももにまわして止める「踏ん込み(ふんごみ)」という部分がないため、前面にぶら下がっているだけなのですが。
(これが踏み込み↓)
なぜ太ももに固定しないかというと、板佩楯の場合、あまり曲がらないので太ももにフィットしないのと、脇に張り出しているのに太ももに固定すると、組討(取っ組み合い)の時に佩楯を掴まれやすく、足を取られてしまうからだそうです。
板佩楯は打突と刺突両方に強く、斬撃のダメージも少ないし、座っても立っていてもカッコよくて、金銀箔貼りや朱漆で絵を描くキャンパスにもなり、自己アピールには最適ですが、走りにくいのが玉に瑕です。
この板佩楯に踏ん込みを付けて太ももに巻きつけられるようにしたのが、カルタ佩楯。
横に繋いだカルタくらいの板札を、漆で塗り固めずに紐で綴じ連結していますので、太ももにフィットします。
太ももに回した時に板札同士の隙間が生まれないよう、瓦のようにうねった形で連結されているものを瓦佩楯と言います。
更にフィット感を増して走りやすくしたのが、篠佩楯です。
こちらも細長い鉄でできていますが、鎖で繋いでいますので、篠の隙間面積が大きいです。
更にフィット感を高めるなら、鎖佩楯ですね。
太ももへの当たりも柔らかく、斬撃を食らっても切れませんが、痛そうですし、槍などの刺突は防げてもちょっとケガをしそう。
ただ、これはこれで手が込んでいて高級感があり、また敵に掴まれにくく、太ももの裏側近くまで包んで防御しますし、持ち運びには丸めたりもできるので便利かも。
他にも、甲冑の袖や草摺と同じく、小札を横に連結して作縅し下げた縅佩楯や
(以上、いずれもヤフオク画像から)
革や布の間に鉄板を縫い込んで表面からは見えないようにした産佩楯や、鱗のように構成した魚鱗佩楯、
他にもカルタ札を蝶番で横に連結したものや、毛を植えたものもあります。
(上記2点は秋田の佐竹史料館↑佐竹義重公の甲冑から)
これらは甲冑を注文する各武将ごとの経済状況や好み、得意とする武器や戦い方との兼ね合いで決まったのだろうと思いますが、足軽クラスにはない防具です。
で、私は、飾った時に広がって格好よく見え、当世具足の実戦期には一番ポピュラーだった板佩楯を作ります。
実戦にも使える甲冑なら、足回りはどうしても生革で軽く作らなくてはいけません。
ところが今は、クラフト専門店でも、ペラペラの柔らかい「なめし革」は見かけますが、甲冑に使えそうな厚みのある牛の生革は置いていません。
そこでまずは太鼓屋さんを探して、太鼓の張替えで出てきた古い革を入手。
たくさんいただきましたが、交換済みの廃材とは言っても、甲冑に使っても全く問題のない、すばらしく状態のいい生革をゲットできました。
さあ、これを切るのが大変。
刃物で切りつけても斬れない、厚さ1mmほどある生革ですからね。
来週はこれを切り出してまいります(^o^)
これらの材料費や交通費、その他制作にかかる必要経費は、みなさんのご協力に支えられております。
ご賛同・ご協力いただけました方のお名前は、甲冑完成後、胴裏に明記して沖縄の神社に奉納の予定です。
みなさんのご参加をお待ちしております(^o^)
【みんなで、国体と沖縄を守る甲冑を奉納!
「鋼鉄の護国武人計画」】
http://bandou.an-an.org/index.php?沖縄護国武人計画
・・・おっと、ポチ忘れにご注意を!
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価格:1,296円 |
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※ 拙著初版誤植お詫び
183ページ3行目「白鳥警部殺害事件」の部分になぜか「しろとり」とふりがなが付いていました。
正しくは普通の読みどおり「しらとり」警部です。
殉職なされた先輩の名がこのように表記されてしまいました。
また、他の箇所についても青林堂から正誤表がでております。
http://www.garo.co.jp/comic/teisei.pdf
重版分からは訂正されますが、確認作業が徹底せずご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
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