厳しい譲渡条件。USAローキルシェルターの努力☆ | 被災地動物情報のブログ

厳しい譲渡条件。USAローキルシェルターの努力☆

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・・・・・

前回のローキルシェルターの続き☆

今日は実際の譲渡までのプロセスです^^


ローキルに収容されている動物たちは
新しいお家を探しているからとゆって、
すぐに家に連れて帰れるわけではありません。



ローキルシェルターには
猫や犬の運動量や性格に沿ったガイダンスがあり、
希望者は自分のライフスタイルや性格、アクティビティにあった
動物からのみ希望の動物を探すことができます。


猫の性格を表すボード
人懐っこい猫の檻にはプーサンのイラストが、
おっとりした子にはイーヨ、
活発な猫にはティガーのイラストが掛けてあります。



犬の運動量をダンスの種類で表したもの
犬はこれ以外にもカルテがあり、
そこには性格やシェルターに来た経緯、犬種
どんなコマンドを理解しているかなども記されてますー。

どれだけ元気なワンコや子犬を求めても、

審査の結果、譲渡希望者がスポーツマンではなかったり

高齢者の場合は、譲渡の許可はおりません。


選ぶのは譲渡者ではなく、

あくまで保護動物の目線です!!


このようなボードや案内スタッフのアドバイを元に、
希望者は自分の運動量や性格に合う動物を探し、
別の場所で動物とお見合いをします。


この面会は家族全員参加が原則で、
たとえ赤ちゃんや先住犬でも面接に揃ってなければ、
後日改めてお見合いが行われます。

これは家族の中に
動物を譲渡することを反対している人がいないか、
家族の中にアレルギー反応がないか、
その動物との相性が
家族全員とマッチするかを確認するためでもあり、
また家族全員に
飼い主としての自覚/責任感を持ってもらう目的があります。




そんな訳で週末は
子連れの家族などでにぎわいます。



動物との面会に続き、
譲渡担当スタッフとの質疑応答の面接では、
犬や猫を飼うにあたっての基本的な質問や
誰が餌をやり散歩やトイレの世話をするかの役割分担、
そして犬種の特徴や運動量、特定疾患などの質問があり、
もし答えられない場合は、
その場でちょっとした授業が開かれます。

また譲渡希望者が賃貸住まいの時は
管理人に電話が入り、
本当にペットが飼育できるか確認されます。


あ、こうして書くとすごく厳しいみたいですが、
ペットを飼ったことのない人には
テキストやDVDを無料で配ったり、
また譲渡後も相談窓口が設けられています☆


面接は大体30分~1時間ほど。
すべての譲渡者に個別で行われます。



またアドプト(譲渡)の後も1年間は
ホームチェックやチェックを実施していて、
予防接種の時期になると電話がかかってきたり、
譲渡後の悩みを相談をすることも出来ます。


週末にシェルターで開催される格安のトレーニングクラス。
パピークラスや成犬向けなど様々なクラスがあります。
($20~。シェルターから譲渡された犬には割引があります♪)


シェルターには
動物病院が併設されていて
シェルターの動物はモチロン、
持込の動物に対しても
安価で避妊&去勢手術を実施してます。

(日本円で無料~3千円くらい)

もちろん他の診察費も安いです(o'∀`o)-☆



クリニック内部。
とにかく保健所とは思えないほどきれいです。



こうして見ると良いことだらけのローキルシェルターですが、
あまりにも動物たちの待遇が良いため、
「キルシェルター(殺処分のある保健所)じゃないから」
と、飼い主の動物を持ち込むことに対する罪の意識が薄れ
何度もローキルシェルターに連れ込まれる動物もたくさんいます。


そのため、
ローキルシェルターでは
譲渡と同じように収容先としても人気が高く、
収容される動物の数と檻の数が追いつきません。




ローキルシェルターに
収容しきれなかった動物たちは
どこへ行くのか???



次回はアニマルレスキューグループ(動物愛護団体)について
UPしたいと思いますー☆