6 月18日に公開した前回の記事 ( → 子供がバイリンガルに育たない理由)に関してたくさんのメッセージをいただいた。

ミックスのお子さんや帰国子女のお子さんを持つお母さん、あるいは日本に生まれ育ったお子さんをバイリンガルに育てたいというお母さん、そしてお父さんからも興味深いメッセージをいただいた。メモ

バイリンガルと呼べるレベルとは?

ここがハッキリしないと話は進まないが、日英共に同世代のネイティヴと変わらない会話力と読み書き出来るチカラがあるというところだろうか。

私の職場には、日本人に引けを取らないレベルで日本語を話し、ビジネスレベルで文章をサッサと書ける20〜30代のマレーシア人の同僚が何人かいる。

日英に優れているだけでも拍手したくなるのに、家族や親しい人とはマレー語やマンダリンで話していたりする。こういう人達は電話がかかってくるたびに、相手の話す言語に合わせて違う言葉で同じプロジェクトの話をしていたりするので「何がどんだけアタマに入ってるの?」と驚く。びっくり

二児の母はチャンスがあれば、どうやって日本語を勉強したのか聞いてみる。

小さな頃に日本に住んでいて日本の学校に通ったという人もいるが、たいていは「日本のアニメやマンガが好きで…」とか「小さい頃から日本が好きで…」など、強制されずに自分が勉強したくて頑張ったという人が多い。なるほど…

前回の記事にもあったが、10歳くらいまでは日英バイリンガルだった子供でも思春期の入り口に立つ11歳頃からが本勝負なのかなと思う。

次女のマレーシア人の友人で10歳頃からアニメにハマり、日本語を勉強し始めた女の子がいる。3年以上経った今では日本語でDVDを楽しんでいるそうだ。

10歳頃からだんだん日本語に興味を示さなくなり、英語の映画やYoutubeばかりを観だした娘達はもう日本語のボキャブラリーでは彼女に抜かれている。あせる

子供がバイリンガルに育つ理由がいくつかみつかるかもしれない… と思い、ここでバイリンガルのYoutuberを3人紹介したい。

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バイリンガール英会話

小学校一年生から大学卒業までの16年間を米シアトルで過ごした吉田ちかさん。日本では外資系大手コンサルティング会社に勤務していたが、2013年末に退職してYouTuberに。YouTubeに動画を配信しはじめたのは2011年で、今では再生回数が1億回を超える人気Youtuber。

シアトル育ちのちかちゃんの素敵な友人達は皆アジア系なのが興味深い。回を追うごとに彼女の表情や話し方が日本人っぽくなっている。いつも精一杯頑張っている感じが伝わってきて応援したくなる。音譜

ちかちゃんの動画を観ていると「あぁそう言えばいいのか…」という発見が多い。お世話になっております。

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Youtubeで結婚報告恋の矢

HAPA英会話

アメリカ人の父と日本人の母を持ちロスアンゼルスに生まれ育った優しそうなジュンさん。上のリンクでは自分の英語と日本語人生について語っている。途中まで同じように勉強してきた妹さんは今では日本語が弱くなってしまったという話をしている。

是非いくつか彼の英語レッスンを観てみてほしい。シンプルでとてもわかりやすく初〜中級の方には理想的だと思う。流れ星


かりんちゃんねる

香港在住の日本人ティーンエージャーかりんちゃん。ちょっとシャイな感じの可愛い女の子がインター校の話や最近のスラングなどを紹介している。シンガポールにも住んでいたようなので海外生活がかなり長いのかもしれない。どうやって日本語は維持しているんだろうはてなマーク

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「言語はツールにすぎない。だから周りの誰にも負けない専門分野を持とう。」

そんなことしょっちゅう言われたら、大人だって溜め息が出る… 

子供がバイリンガルに育つ理由はいくつもある。

好きこそモノの上手なれで自ら勉強して日英を操る人達もなかにはいるが、『バイリンガル』と2つの文化に適応している『バイカルチャル』な大人に育てるまでの親の努力は計り知れない。ということは良くわかった…汗

こんな魔法があるよ… と言う方は是非そぉ〜と教えて下さい。