祝!巻頭カラー&表紙。遂に1回戦が始まった。
●屋号はやめて
まずは解説者に「ダントツ」で光高校の監督だった三郎丸三郎。
だが、紹介された名前は「魚三郎丸さん。通称ダントツさんです」
おいおい、魚三郎丸は三郎丸が魚屋の行商をする時の屋号だろ。
ゲストなんだからちゃんと本名で紹介してやれよ。
だいたい、なんで高校の一監督がプロ野球の解説に抜擢されるんだよ。
その後ヤクルトに入ってプロとして活躍したことになってるのかな。
なんにせよ、三郎丸が出てきたということは、新潟ドルフィンズの八番サードの浪花が浪花大二郎の線が濃厚になってきた。
「ダントツ」の最終巻7巻の表紙でバットを2本持っている大二郎。
●人間校宝が大人になると…
さて、続けてのサプライズは地味な顔した実況アナウンサー。
これがなんと太平洋(おおひら ひろし)。
山田らが高校二年の春の選抜で対戦した花巻高校のエースだ。
文武両道の優等生として「人間校宝」として称えられた太平が、まさかスポーツアナウンサーになっていようとは。
ドカベンファンはあんぐりしたことだろう。
太平は無印のドカベンの最後の最後に出てきたが、このころは一つの試合が瞬く間に過ぎて行った時期で、太平の偉大さはあまり強く描かれていなかったのが残念だ。
どちらかというと寡黙なイメージの太平がどんな実況を聴かせてくれるのか。
でもなぁ、三郎丸も太平も選手として登場してほしかったよ。
●同一人物!?
そして、もう一人問題児が。
ドルフィンズの先頭打者ジンクスが「野球狂の詩」に出てきた野呂甚久須そのものだ。
でも、里中も山田も初めて見るような反応。
ドルフィンズの岩田鉄五郎監督も、かつてのチームメートでなくつい最近発掘してきたか選手のような口ぶりだ。
謎が深まるドリームトーナメント編の世界観。
鉄つぁんは有名だがジンクスは無名ってのは一体どんな設定なんだろうな。
●お歳はいくつ?
その他細かいことだが、Kジローがジャンボをお前呼ばわりしている。
ジャンボもKジローにタメ口だ。
この二人の年齢の設定も気になる。
●里中、楽するなよ
さらに細かいことだが、里中の投球フォームに違和感あり。
「大甲子園」の1巻では、アンダースローなのに足を胸の高さまで上げるのが里中の特徴だと描かれていたが、この日の里中の左足はベルトの位置までしか上がっていない。
振り返ってみたら、すでにプロ野球編10巻の表紙ではベルトくらいしか上がってなかった。
プロになってフォームを変えたのか、投球のモーションの途中が描かれていたのか、はたまた水島先生がお忘れになってしまったのか…。
とにかくこんな盛りだくさんの回で、いろんな意味で面白かった。
だんだんギャグ漫画的に笑えるようになってきたな。


