愛した人-その12- | 人生はアグレッシブに!!

愛した人-その12-

旅行の何日か後、真介と私は新宿のティファニーで指輪を選んだ。

安いシンプルなプラチナリング。

それは誕生日までお預けとなった。





12月19日私の誕生日。

私は朝からお弁当を作り駅で真介と待ち合わせ。

まだ大学生だった彼は授業があるので一緒に大学に向かった。

お昼休みは食堂でお弁当を食べ、その後授業は終わった。

そのままディズニーランドに向かった。

二人で手を繋ぎ、たくさんはしゃいだ。


シンデレラ城の前でキスをして、指輪をはめてもらった。

幸せだった。

とってもとっても幸せだった。

最後まで遊びまわって、やっと駐車場に戻った。

あたしは助手席で真介が乗り込むのを待った。

彼はトランクを開けて何かをしている。






やっと乗り込んできた彼を見ると・・・






ろうそくの付いたバースデーケーキを持っていた。






感動のあまりあたしは声が出なかった。

真介は歌を歌ってくれた。

「ハッピバースデートゥユー ハッピバースデートゥユー ハッピバースデーディア ○○ ハッピバースデートゥユー♪」

私は感動して泣いた。

この幸せが永遠に続けばいいと思った。

真介はそんなあたしを見て笑っていた。

ケーキは家で食べようと帰路についた。




本当にシンデレラが嫉妬するなんて思ってもいなかった。