『シルディ サイババ アバター ~その総括的プロフィール~』 (11) | 奇跡の聖者 シルディ・サイババ

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『シルディ サイババ アバター ~その総括的プロフィール~』 (S.P.ルヘラ著、渡部英機・訳、siba・編) 


【2、スリ シルディ サイババの特別な魅力(カリスマ)】



 (下)


 彼のダルバール(集会)での態度は堂々としていた。彼は沈黙の誓いから、ほとんどそれることはなかった。大抵の時間、彼は目を閉じて黙って座っていた。

 シッダ(悟りを得た魂)であったが、彼はサダカ(霊性修行者)のように振る舞った。柔和で慎ましく、無私で、皆を喜ばせた。

 初期の頃、彼は白いターバンと清潔なドーチ(腰巻)と上着をつけていた。彼は村で医者を始め、病人を診察し、薬を与えた。彼はいつも好結果を出し、名高いハリム(医者)となった。彼はいつも瞑想して座っていた。時々は水浴した。ある人達はババのダルシャンを得て、大きな恩恵を受けた。ある人達は健康になり、邪な人達は善良な人に変えられた。らい病者が癒されたことも数例あった。

 ワシントンD.C.のアメリカン大学の哲学と宗教の教授、チャールスS.J.ホワイトによれば、シルディ・サイババはグル ゴラクナスのナス伝統に従っていた。「サイババの宗教的習慣はヒンズーとモスリムの慣習を混ぜ合わせていた。、、、彼は小さな使われていないモスクに入り、そこが彼のその後の生涯の住居となった。そこで、彼は火と線香を用いたヒンズーの儀式を行った。彼はナスパンティ ピールの方法でドゥーニでずっと火を燃やし続けた(今日も帰依者が燃やし続けている)。」


 彼の儀式は、モスリム ナマズ(アラビア語のサラト)とヒンズーの祈りと奉納の仕方の両方を含んでいた。時期ははっきりしないが、彼は霊性師として威厳ある地位に上り、多様な帰依者、ヒンズー、モスリム、パルシー(拝火教徒)、クリスチャングループの崇拝の的となった。

 サイババは独身者で、1つの場所にいるままで奇跡を行い、弟子達に訓戒を与え、ドゥーニで火を燃やし続けていた。それ故、彼がヒンズーとモスリムの同化されたナスパンティの伝統的方法に従っていたと考えるのは不合理ではないだろう。、、、私達はまた、ダッタトレヤすなわちカビールの伝記中の犬と一緒にいる人物が、サイババの場合にも当てはまることに気付く。サイババはグルとしての働きに加えて、その信奉者の多くが考えているように、時代の神の顕現であるアバターとしての非常に大きな働きを有していた。



 (続く)