殻を破ろうとする色、居心地の良い色  “2017年の色”は? | jafca blog

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トレンドカラーの情報を発信する一般社団法人日本流行色協会がお届けするブログです。

2016年の11月にJAFCAは、2017年がどういう年になるのかを予想しながら、そのムードをカラーで表現した「2017年の色」を発表させていただきました。
選ばれた色は「リーディングレッド」という鮮やかなレッドです。
このレッドは、新しい未来の扉を開いていこうとする強いエネルギーを表す色として選定されました。
加えて、日の丸や漆など、日本の伝統文化を想起させる色でもあります。

 

 

 

また、グローバルなカラートレンド情報を発信しているPANTONEも、2016年に「COLOR OF THE YEAR 2017」を発表しています。12月には、東京・渋谷でリー・アイズマンさんにより、カラーについての説明会も開催されました。


選ばれた色は明るいイエローグリーン系「グリーナリー」。この色はフレッシュで元気を与えてくれる色、新たな始まりを象徴する色と説明されています。深呼吸、新鮮な酸素、再活性化などのキーワードもあげられ、豊かな自然の活力を思わせます。
快適性やサスティナビリティなどがキーワードとなっている今に相応しい色といえるでしょう。

 


彩度の高い強烈なレッドと、爽やかで明るいトーンのイエローグリーンという、一見違った方向の色が選ばれたように見えます。しかし、その背景には同じように時代を捉えていることが感じられます。

 

 

 

昨年8月末に、PANTONE COLOR INSTITUTEの副社長ローリー・プレスマンさんと、JAFCAのカラーディレクター大澤かほるとで、未来の色についての対談を行いました。

 

そこで話題になったのが、「殻を破ろうとする色、居心地の良い色」という2つの方向性でした。

今回、2017年を象徴する色として、現状を変えていこうとするレッドと、心身を穏やかにするグリーンが選ばれたのも当然という気がします。
また、ともにカラーの背景には活性化やエネルギーといったストーリーがあるのも共通しており、「混沌とした現状を変えて新しい時代の扉を開きたい」という意志がくみ取れます。

 

ちなみに、今JAFCAサイトのコラムで、8月に行った2人の対談の一部を紹介しています。

よろしければ、こちらをご覧下さい。