鳩山由紀夫首相の辞意表明を受け、自民党は谷垣禎一総裁らが2日午前、国会内で臨時役員会を開き、対応を協議する。党内では「『小鳩体制』のまま参院選を迎えてほしい」という声が強かっただけに、首相交代が参院選にどう影響するか慎重に見極める構えだ。自民党の党勢は回復していないものの、今のところ執行部刷新要求などの動揺は顕在化していない。

 河村建夫選対局長は党本部で記者団に「内閣の責任は首相が辞めたら解消するものではない。われわれは選挙(準備)を着々と進めるだけだ」と語った。別の党幹部も「結束して参院選に臨むのは当然だ」と強調した。

 谷川秀善参院幹事長は国会内で記者団に「8カ月間の鳩山政権の成果はまったくなく、国民に政治不信を与えただけだ。表紙が代わったからといって、民主党の中身が変わるわけではない」と批判した。公明党の山口那津男代表は党議員総会で「支持率回復のたくらみは国民に見透かされている」と指摘した。【中田卓二】

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