Jackが現在メインで使ってるPCは2009年前半のiMacです。
OSやアプリがどんどんバージョンアップして重くなってる上に,データが肥大化して,最近のマシンに比べるとさすがに動きがもっさり・・・[m:246]
マシンの起動にもかなり時間がかかるようになってきました。
で,マシンのコンディションはまだまだ元気そうな上,買い換えるようなお金もないので,ディスクを最近流行りのSSDに換装することにしました。
SSDの威力はMacBook Airで十分確認済です!w
ただし,SSDと言ってもHDDに比べてまだまだ容量が少ないうえに,高い!
なので,容量を確保するために,本体のDVDドライブをSSDに換装し,現在640GBの内蔵HDDは2TBのものに交換することにしました。

※警告~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Macは本体を開けると保証が効かなくなります。
この記事によって発生したいかなるトラブルに関しても,筆者は一切の責任を負いません。
全て自己責任でお願いします。

iMacはユーザが本体を開けて改造する構造になっていないため,分解はかなり難易度が高いです。
PCの分解に慣れていないヒトは絶対にやらない方がいいと思います。
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下準備として,SSDから起動できるように,iMacに組み込む前に,SSDにシステムをインストールしておきます。

ディスクの接続で,自分はこんな荒業をよく使います。w
ぢゃくろぐ
SSDはiMac本体にはUSBで繋がってます。

DVD等のシステムディスクからシステム(OS)をクリーンインストールするのがいいのですが,めんどくさいので←,Carbon Copy Cloner(CCC)というソフトを使って,今使用中のシステムをそのままSSDにコピーしました。
ぢゃくろぐ
OS標準装備のディスクユーティリティでも同じことが出来るのですが,CCCのいいところは,起動している状態でシステムをコピーできるのです。
(ディスクユーティリティでは,一度システムDVD等から起動させなければ,起動中のシステムをコピーできません。)
ちなみに約50GBのシステムのコピーで1~2時間だったと思います。
コピーが終わったら,SSDから起動できるかどうか試しておいて下さい。
(起動できなければやり直すか,諦めてクリーンインストールしましょう!w もちろん,SSDの最初のフォーマット時にGUIDパーティションにするのを忘れないで下さいね!)

ではいよいよ本体の分解です。
今回改造するのはこのiMac(MB418J/A)。
ぢゃくろぐ

もう有名な話ですが,iMacのフロントのガラスは磁石でくっついており,それを外すために強めの吸盤が必要です。
100均でこんなのを買って来ました。
ぢゃくろぐ

それをフロントガラスにくっつけて・・・
ぢゃくろぐ

ゆっくりとガラスを外します。
ぢゃくろぐ
1コ前の写真と吸盤の取っ手の向きが違うのは,こっち向きの方がやりやすかったからです。w

ガラスを外したとこです。
フロントベゼルのネジがむき出しになるので,トルクスドライバーでネジを外します(※先にメモリスロットのカバーも外しておきます)。
ぢゃくろぐ

フロントベゼルを外した状態です。
次にディスプレイを外すために,ディスプレイの周りにあるネジを外します。
(※ネジを外しても,いきなりディスプレイを持ちあげないで下さい!)
赤丸の場所にあるディスプレイのコネクタを固定してるネジを外し,コネクタを外します。
ぢゃくろぐ


そっとディスプレイをほんの少し持ち上げると,ディスプレイとロジックボードを繋いでいる線があるので,これのロジックボード側のコネクタを外します(かなり小さいです)。
ぢゃくろぐ

ディスプレイを持ち上げると,本体上部の方の左側にディスプレイとロジックボードを繋いでいる太めのケーブルと大きめのコネクタがあります。
これを外せばディスプレイが外れるのですが,結構固かったので,繋いだまま作業することにしました。
ケーブルはそんなに長くないので,ディスプレイを本体の左側に立てかけておきました。
ぢゃくろぐ

いよいよ本体がむき出しになりました。
先にDVDドライブをSSDドライブに交換しました。
DVDドライブは2ヶ所のネジで本体に固定されてるので,これを外します。
ぢゃくろぐ

次にテープで固定されている温度センサーを外します。
ぢゃくろぐ

DVDドライブはネジ4箇所で特性のマウンタに固定されているので,これを外します。
ぢゃくろぐ

マウンタと分離されたDVDドライブです。
ぢゃくろぐ
(ちなみに外したDVDドライブは,ケースに入れてUSB接続の外付けドライブとして使用することにしました。w)

今回使用するSSDドライブです。
ぢゃくろぐ
Crucialの256GB。
SATA接続なので,これをDVDドライブが繋がっていたコネクタである,SlimSATAに変換しなければなりません(今回最も苦労する場面です!)。

で,世の中にはこんな便利なモノがありました!
ぢゃくろぐ
SlimBay9.5SA-HDD.SA
光学ドライブの場所にそのまま2.5インチHDDをマウントでき,しかもSlimSATAに変換してくれる便利なマウンタ!
世の中色んなコトを考えるヒトがいるんですねぇ!
で,ここで問題なのが,この製品12.7mm厚と9.5mm厚があります。
Early2009は9.5mmを使用します(他のモデルは知りません)。
先ほど取り外した,純正DVDドライブのマウンタですが,ドライブを固定しているツメがいくつかついており,12.7mm厚だとそのツメが邪魔になって固定できません。
(マウンタのツメを全部切り取ればいいのですが,元に戻せなくなるのがイヤなので,マウンタの加工が不要な9.5mm厚にしました。)
あと,このマウンタにベゼルが付いてますが,これは外します。

SSDをSlimBay9.5SA-HDD.SAに固定し,純正のマウンタを付けて,iMac本体に取り付けたとこ。
ぢゃくろぐ
う~ん,美しい!w

次にHDDの換装です。
これはあちこちのサイトで解説されてるのでググってみて下さい。
HDDを固定してるバーみたいなのがあるんですが,これを外すのにコツがいります。
ぢゃくろぐ

バーが外れれば,あとはそのままHDDが取り出せるので,各ケーブルや温度センサーを外してHDDを取り出します。
HDD固定用のパーツが4箇所に付いてるので,それをトルクスドライバーで外し,新しいHDDに付け替えます。
ぢゃくろぐ

新しいHDDを本体に取り付けたところです。
ぢゃくろぐ

今回交換したSSDとHDD。
ぢゃくろぐ

あとは分解と逆の手順で組み立てればOKです。
ネジの長さが色々あるので,注意して下さい。
あと,フロントのガラスカバーを取り付ける前に,ホコリを入念にとりましょう!w

iMacを起動させて(めっちゃ緊張します!w),システムプロファイラで内容を確認。
ぢゃくろぐ
無事にSSDで認識されてます!w
念のため,システム環境設定で,起動ディスクを新しいSSDに指定しておきます(自分の場合,これで起動が早くなりました)。

で,実際に使ってみたSSDですが,めっちゃ速いです!
本体の起動やアプリの起動が爆速!
数分かかってたiPhotoの起動も10秒くらいになりました!w
(今までは写真データを外付けのFireWire800接続のHDDに保存してたのを,本体内のHDDに変更した影響もかなりあると思いますが・・・。w)
このiMacのディスクはSATA2規格なので,SATA3であるこのSSDの本当の速さは出てないと思いますが,それでも速いです。

これから新しいPCを買う方は,よかったら是非SSDを試してみて下さい。
ただし,SSDのデータは一瞬で消えてしまうことがあるので,HDDにも増してバックアップは必須ですよ!