鴨沂高校で進められている発掘調査。2014年8月17日に、その現地説明会がおこなわれました。現場の方にお話を聞きましたので、そのやり取りの要旨を掲載します。写真は、展示されていた緑釉瓦と発掘現場です。
○今回見つかった緑釉瓦について
質問「(展示されている)平安時代の緑釉瓦は珍しいものなのですか」
回答「緑釉瓦が京都で見つかるのは珍しいですね。官の建物にしか使われない瓦ですので貴重です。北運動場から出てきました」
質問「北運動場は防球ネットの部分だけ掘ったと聞きました。やっぱり、北運動場が本命なのですか」
回答「法成寺跡が出てくるのは間違いないです。支柱の部分を掘っただけで緑釉瓦が出てきましたから、あの辺りを掘れば大量に出てきますよ」
○調査時期について
質問「貴重な物が出てきてますが、いつまで発掘調査をされるのですか」
回答「2箇所で調査していますが、片方はもう埋めていて、もう片方は後1週間掘ります。」
質問「校舎の完成はいつ頃になるのでしょう」
回答「平成28年の4月です」
○新聞を賑わせた江戸期の瓦について
質問「江戸期の瓦を見つけたとかいうのが報道でありましたが、あれは貴重なものなのですか」
回答「もっと古い時代と比べればたいしたものではないです。京都で発掘調査をする際、江戸期は普通飛ばして掘ります」
質問「高校生が発掘したとかいうのは、江戸期だから掘らせたのですかね。」
回答「高校生に掘らせたのは政治的なからみがありまして。もう大変でしたよ。終わった後、ピットがぐちゃぐちゃになりました」