原作者もお墨付き!シリーズ化も視野に
実写化で緋村剣心(左)を演じる佐藤健(右) - (c)和月伸宏/集英社
今年テレビアニメ15周年を迎えた和月伸宏の人気マンガ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」が実写映画化され、主人公・緋村剣心を映画『BECK』の佐藤健が演じることが明らかになった。
このキャスティングには原作者の和月も絶賛コメントを寄せており、佐藤は「原作のファンの方の思いを胸に、心して挑みます」とハードルが高いことは意識しつつも精いっぱい作品と向き合う姿勢だ。
監督はNHK大河ドラマ「龍馬伝」でも佐藤とタッグを組んだ大友啓史。製作はワーナー・ブラザース映画が務め、公開は2012年を予定している。
原作は1994年から1999年にかけて週刊少年ジャンプにて連載され、単行本の累計発行部数が5,000万部を超えている大人気の剣客マンガ。
維新の余波冷めやらぬ明治初期を舞台に、「不殺(ころさず)」の誓いを立てた主人公・緋村剣心の活躍を描いている。
今なお根強い人気を誇る本作の実写化での主演という大役を担う佐藤は現在、殺陣の特訓中。
「ハードルがものすごく高いことはわかっています」とプレッシャーを感じていることを明かす一方で、「しかし、皆さんに認めていただけるような実写映画がこのチームなら作れるんじゃないかと思っています。
今までこの作品製作に携わってきたすべての方々、そして原作のファンの方の思いを胸に、心して挑みます」と原作ファンの期待から逃げることなく、真っ向から作品と向き合うことを宣言。
大友監督とコンビを組んだ「龍馬伝」では人斬り以蔵こと岡田以蔵を演じた佐藤は、「(「龍馬伝では」)心を無にして以蔵という役を生きることに集中していましたが、今回の剣心という役は、原作のある作品で、誰もが知っているキャラクターだからこそ、役を生きるだけでなく、無敵という剣心像を“見せる”演技が問われていると思います」と役づくりの一端を明かすと、「ディテールにもこだわってスタッフさんと剣心像をつくっていきたいと思います。一生懸命頑張りますので、ぜひ期待してください!」と本作への意欲を語った。
絶大な人気を誇るだけにこれまでにも実写化の話はあったが、なかなか実現に至ることはなかった本作。
今回の実写映画化は3年ほど前から準備を進めており、佐藤へのオファーも「龍馬伝」以前にあったという。松橋真三プロデューサーは、オファーの理由を「これほどの人気コミックの実写映像化となると、原作のイメージと離れた役者をキャスティングすることは難しい。佐藤健さんのルックス、背格好はまさに剣心のイメージとかぶるはず」と語り、「自らの宿命と対峙(たいじ)しながらも、決して暗くならず、周りを安心させる笑顔ができる役者は、いま佐藤健しかいない」とコメント。
原作者の和月も、このキャスティングについては「この企画が動き始めたばかりのころ、妻と『主役の剣心は誰がいいかな?』と話したところ一番に挙がったのが佐藤健さんでした。
なので決定したときは本当に驚き、それ以上にうれしく思いました。素晴らしい演技、期待しています」と理想であることを明かしている。
また、「龍馬伝」に続いて佐藤を組むこととなった大友監督は、スタッフにも多くの原作ファンがいることを明かすと「佐藤さんが衣装を着て剣を振りかざす姿はまさにそんな剣心そのもの」と大絶賛。実写化についても「世界中にファンがたくさんいるマンガだからこそ、原作をリスペクトしつつ、より楽しんでいただけるよう、映画ならではの魅力にあふれた世界観をつくっていきたいと思っています」と意気込みを語ると、剣心という一人の男の姿を追ったエンターテインメント作品に仕上げることを約束した。
製作総指揮を務めるウィリアム・アイアトンは、同じワーナー・ブラザース製作の『ハリー・ポッター』シリーズが終わりを告げる今年の夏に、新たなプロジェクトがスタートしたことに偶然以上のものを感じ取っており、「額に傷のあるハリーとほおに傷のある剣心、どちらも心優しく、どんなときでも必ず最後はみんなの期待に応えてくれる。2人には誰からも愛される共通点がたくさんあります。『るろうに剣心』は、まさに邦画の『ハリポタ』になる可能性を秘めています」とシリーズ化も視野に入れていることからこそ、役を生きるだけでなく、無敵という剣心像を“見せる”演技が問われていると思います」と役づくりの一端を明かすと、「ディテールにもこだわってスタッフさんと剣心像をつくっていきたいと思います。一生懸命頑張りますので、ぜひ期待してください!」と本作への意欲を語った。
『るろうに剣心』は 好きで 息子たちと一緒に見ていました。
漫画も読んでました。
剣心役に健くんって 嬉しいですし 凄く楽しみです。