旧 細川刑部邸 〈武家屋敷〉 | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

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勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

前回に引き続き武家屋敷の中をご案内致します。

 

旧 細川刑部邸(きゅう ほそかわぎょうぶてい)

 

 

細川刑部(ほそかわぎょうぶ)家 (別名長岡刑部家)は、細川家三代

 

肥後藩初代 忠利(ただとし)公の弟、細川刑部少輔興孝(ほそかわぎょうぶ

しょうゆうおきたか)が正保3年(1646)に2万5千石を与えられて興したものです。

 

この建物は、その後子飼(こかい)、現在の熊本市東子飼町で下屋敷

 

(後に本邸)として使用していたものを平成2年から5年にかけて移築したものです。

 

江戸時代の大名邸宅の造りを残した

全国有数の上級武家屋敷としての格式を持ち

県の重要文化財に指定されています。

 

 

 

★旧 細川刑部邸
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白壁に囲まれた屋敷の中へ入って行くと

先日ご覧頂いたような静寂に包まれた敷地内に紅葉した木々が出迎えてくれます。

 

その艶やかな姿を鑑賞しつつ奥へ進んで行くと、長屋門があります。

 


★長屋門 (ながやもん)
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物見窓と潜り戸を付けた、典型的な大身武家の門です。

左側は鉄砲蔵といった物置で、陣立ての際の諸道具を

収め、下の部屋はお客人の伴の者が待つ詰所です。

 

 

★御玄関 (おんげんかん)
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唐破風(からはふ)屋根に式台付の正玄関と左側に御次玄関

 

を備えた格式高い様式です。重臣などの訪問の際や当主だけ

が、この玄関を使いました。

 

 

★御広間 (おんひろま)
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十四畳の広さに一間半の定床が付いています。

普段の客や親族の来客に使用されました。

ここには熊本城の俯瞰図及び、移動の際に用いられた上掛があります。

左端に写っている欅(けやき)で作られた大火鉢は、当家伝来の品。


★円窓ノ御間 (えんそうのおんま)
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中庭に面して丸窓がある書院造りの武家の家では

風雅さのある部屋です。

 


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★御台子の間 (おんだいずのま)

 

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台子は風炉、杓立、蓋置、水差などの茶道具の皆具一式を置く棚のことです。

これから転じて、名物茶碗や一輪差し花瓶など、お茶関係の物を備えていた部屋です。

 


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外庭にも紅葉した木々が見られます。

 


★御客間 (おんきゃくま)
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親族などの訪問の際は、ここが御寝所となりました。

 


★御宝蔵 (ごほうぞう)
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★表御書院 (おもておんしょいん)
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重臣たちを迎えた格式ある部屋です。

江戸時代の大名一門の造りを最もよく残しています。

庭に面して板の廻り廊下があり、さらにその内側に畳敷の廊下である入側があります。

書院には、細川家の直臣も入ることができますが

高禄であっても陪臣(家臣の家来)などは入側からしか言上できないきまりでした。

 

 

★化粧の間 (けしょうのま)
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当主夫人がお召し替えや化粧、寝室として使った部屋です。

 

 


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★春松閣 「銀の間」 (しゅんしょうかく・ぎんのま)
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刑部邸は別称を春松閣ともいいましたが、正確にはこの二階建の建物を指します。

当主の私室で、ごく親しい人とも対面しました。

この部屋の襖(ふすま)が銀箔を貼ったものであったところから名付けられました。

脇床は丁子棚があり、風雅なたたずまいです。

 

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★茶室・観川亭(かんせんてい)と書斎
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観川亭は三畳台目で床は半室床です。

右には太鼓張りの道庵囲い風の火灯口があります。

ここの材木は、杉の小材ながら木目がすべて揃った四弁造りで大変凝っています。

 

床柱はイスノキ(サルホホ)の古木です。

ここにも円窓ノ御間と同じ竹を組んだ破れ窓風の吉野窓があります。

 


★御台所
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刑部邸には、格式からも多数の使用人がおり

当主とその家族のための料理や身の回りの世話をしました。

箱階段を上がった二階には、男衆女衆が起居しました。

 

※各部屋の説明は当施設パンフレットより〈熊本城総合管理事務所〉

 

 


★味噌蔵
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★御湯殿
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他にもまだまだ部屋はありましたが、とにかく広い!

 

今風に言ったら何LDK?になるんでしょうねぇ。。。(*^▽^*)

 


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旧 細川刑部邸

 

熊本市古京町3番1号

096-352-6522

 

 



本日は以上です。

 

 

 

 

 

 

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