制震ダンパー(制振ダンパー)を採用しました。 | MBCハウスで建てる鹿児島の家(ブログ)

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家の構造は自分なりにこだわりました。ハウスメーカー選び、家の仕様、家造りの際のトラブル、採用してよかった点、住んでみてからの感想などを正直に書きます。今後みなさんの家造りの参考になれば幸いです。


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■制震ダンパー(制振ダンパー)


今回は制震ダンパーの採用理由と疑問点について書きます。



私の家は長期優良住宅仕様なので、耐震性はある程度確保されていますが、それはあくまでも1回の地震に対して効果を発揮するだけで、その後の余震については加速的に弱くなります。


その繰り返しの揺れに対しても効果的なのが制震ダンパーです。


簡単に言うと、制震ダンパーは建物の揺れを弱くするシステムです。


悪く捉えると、繰り返しに強いだけで、1階にいる場合は地震の揺れは変わりません。
2階の床の揺れ幅を低減させる装置であり、1階床の揺れ方は同じということになります。
私の家は平屋で、ダイライトパネル工法(剛性もそこそこある)なので費用対効果はあまり感じられないかもしれません。


そういった事もありますが、私はMBCハウスが推奨する住友ゴム工業のMIRAIE(ミライエ)を迷うことなく採用しました。
MIRAIEは電力を必要としないパッシブ式で層間ダンパー型です。


採用を決めた理由が2つあります。


1、私の家は屋根建材を瓦としているために平屋とはいえ、建物の上部が重たくなり、地震に対しては不利に働く。

2、MIRAIEの設置は耐力壁ではなく、内壁に設置できるので、断熱等には影響がなく、ただの内壁とするよりは地震に強くなる。





住友ゴム工業HPより


ただ、耐久性のことで疑問があります。


現在、住友ゴム工業公式ホームページでは耐久性90年でメンテナンス不要をうたっていますが、他の資料には耐久性が60年となっています。特別な仕様変更があったにせよ、唐突に30年もの性能アップは考えにくいと思います。


もともとMIRAIEの‘90年’は加熱促進劣化試験をした後に、推定・推測による年数となります。自然界と同じく湿度変化や寒暖差、酸化、菌やホコリなどの劣化因子を複合的に試験し、算出しているわけではないので年数も曖昧です。個人的に90年耐久と言うのは大げさと感じています。