こんにちは、参議院議員の西田昌司です。


今日は824日であります。昨日23日、財政金融委員会で公債特例法案が審議をされるということで、菅氏を迎えての質問がありまして、私も彼に対して質問したわけです。ここで質問した動画は私のウェブサイトのShowyou動画のページにリンクが貼ってありますから、是非ご覧いただきたいと思います。



今回が彼と本当に最後の質問合戦になると思って、質問に臨みましたが、最後の最後まで嘘つきはどうしようもないのだなという印象を私は強く持ちました。この質問をする前に811日の予算委員会でも私は菅氏に質問致しました。その趣旨は菅氏の政治資金管理団体の草志会がいわゆる「政権交代を実現する市民の会」に合わせて6250万円寄付しているけれど、その寄付の元になっているのが、民主党から菅氏の草志会に流れた約12000万円で、その中から6250万円が菅氏の草志会を経由して、市民の会に流れているわけで、収支上赤字になるはずはないのです。ところが、そのお金を受け取ったという日と、寄付したという日を日付順に並べ替えてみると、帳簿上赤字になるのです。前回そのことを指摘して、何故そうなるのかということと、赤字になること自体あり得ないわけだから、つまりは虚偽の記載をしているのではないかと指摘をしたのです。菅総理は予算委員会では突然の指摘に訳が分かっていなかったようで「帳簿上何故、赤になったらいけないのか意味が分からないし、自分自身は全て公開しているから、何も事実は隠していないのだ」と答弁されました。そして最後には「立て替えということもあるのだから、虚偽の報告をしたと断定しないでくれ」と仰り、「一度調べてみる」と答弁されたので、そのことを受けて昨日質問したのですが、それでもなお、全く出鱈目な答弁をされるのです。



先日私が出しました資料をPDFで上げていますから見て頂きたいのですが、ここに上がっている残高というのが2900万円余で繰越金額が2900万円です。これはおかしな話です。菅氏が提出している東京都の選管の収支報告に記載されている繰越金額が1000万円です。これもPDFにしてありますからご覧ください。彼は「こちらは1000万円になっているのに、西田さんが提出した資料では2900万円になっている、一体どこからその数字が出てくるのか意味がわかりません」と仰ったんですが、これが本当に分からないのであれば、大バカ者でありますし、むしろ菅氏はわざとボケたふりをして、質問に対するまともな答弁しないようにしたのだと思います。こちらは私がつくった帳簿ですが、ここにありますように、残高がもともと1000万円から始まっています。収支報告書には誰から寄付をいつ貰ったかということと、誰に寄付をしたのか、そのようなことが全部書いてあります。それを日付順に入れていきました。誰から献金を受けたか全て記録はありますが、プライバシー保護の観点から、ここには個人の名前を出していません。ですが、これを一つひとつ日付順並べていくと、すでに2ページ目の3月上旬からマイナス収支になっているということなのです。これもPDFに入っていますから皆様是非ご覧ください。つまりどういうことかというと、菅氏はこの問題に全く答えませんでしたが、私は確信をもって断言できますが、まさに彼は虚偽記載をしているということなのです。なぜそう言えるのか。菅氏は立て替えをしてもらっている可能性があるのではないかと仰いました。確かに立て替え金ということならば、赤字になることもあります。例えば、残高が1万円しかない時にコピーの修理が必要になって、修理代が2万円必要になったとします。しかし、残高は1万円しかないので事務員さんが自分のポケットから1万円を出して、立て替え、それから後で団体に寄付金などが入ってきて、残高がある時にその事務員さんに立て替えてもらった分を返す場合、こういう帳簿上どう書くかというと、実際今日824日にその集金があったとすると、払ったのは24日ですから、24日の支出としてそのコピー代を出すわけですね。そうすると帳簿上の残高から20000円の残高が支出されるとマイナス1万円というようなケースが出ることもありうるんです。これは選管にも確認してそういう答弁をしてもらいましたがあるんです。しかし、あくまで立て替えというのはそういう風に、その団体の、内部の人間が、そういう立て替えをするようなケースを想定しているだけであって、多額の何百万円の金額を事務局の人間がどうやって立て替えるのか、これは出来るはずがないし、またそれが出来るのであれば、代表者である菅さん自身が、自分の懐の中に600万か1000万入っているか知りませんけれど、それを立て替えて、いわゆる市民の会に活動するのに使っていったら良いということなんでしょうけれど、そもそも、何百万円ものお金を個人、内部の人間がもっているはずがないのです。そして、大事なポイントはこれもPDFで上げておきますが、要するにここにありますように、菅直人を応援する会という自分の団体にも300万円寄付しているのです。それでまた赤字が増えているのです。ということは自分が立て替えて払ったのだという説明をするにしても自分が立て替えたもので自分の団体にお金を払うなんてことはあり得ないことなんです。つまり、説明が矛盾してしまっているのです。そして、その巨額の立て替えをいったい誰がしたのか、この事を私は問うたわけですが、一切これには答弁しなかったわけです。答弁するとなるとそういう矛盾が明らかになる為、わざと分からないふりをしたのでしょう。



それからもう一つ、借入金という形で、処理することも可能です。借入金の場合には例えば1000万円を自分の他の団体から借り入れた、また、本人から借り入れたりしてお金を入れてやると、例えばこの場合でしたら、140万円の残高の所に政権交代を目指す市民の会に500万円を寄付したから、350万円程赤字になっているのですけれども、まさにこういった時に1000万円程菅さん自身が草志会に貸し付けをしたと、そしてその貸し付けをしたおかげで、この500万円とかの支払いができるようになった、そしてその後民主党から3000万円入金がありますから、このお金でまた入ってきた時に菅さんに返せばいいじゃないかということで、赤字にはならないわけです。そして借入金の残高も年末には載らないということなのです。しかしそのケースの場合でも、借入金をした段階で借入金収入というのをこの政治団体の収入金として表示しなければならないという規則になっているんです。そして更に返済した時に借入金の返済という支出を収支報告に載せなければならないという仕組みになっているんです。これも選管の選挙部長がこういう答弁をして証明してくれています。ということはもし仮に借入金の記入漏れをしたということでしたら、そういう収入支出を書いていないわけですから、これもまた虚偽記載ということになります。