想定外の規模の大きさだったようです

 

 栃木県那須町で雪崩が発生し高校生ら8人が死亡するなどした事故で、NPO法人「日本雪崩ネットワーク」が28日、那須山岳救助隊の依頼を受けて現地調査を行った。

  取材に応じた出川あずさ理事(56)は、雪崩の規模について「幅50メートルにわたり、厚さ40~50センチの雪が動いた」と分析した。

  出川さんは同日午前6時半ごろから現場のスキー場に入り、約3時間にわたり雪の状態などを調査。高校生らが埋まった現場から目視で、雪崩発生地点を特定し、流れた雪がたまった「デブリ」も確認した。

  雪が割れた破断面は確認できなかったが、雪の状態などから幅50メートル、厚さ40~50センチの雪が動いたとした。縦にどれくらい動いたかは全地球測位システム(GPS)を使って今後分析するという。

  現場は雪崩が起きやすい地形で、その真下を休憩場所として選んだために、多くの生徒が巻き込まれたと説明。短時間に大量に雪が降った直後で、雪の状態が不安定になっていたとの見方を示した。