皆さん、こんにちは!

マンハッタン鍼灸☆NY州Acupuncturistの愛子です

いつの間にか、花粉症の季節が始まり、

一年間で体内デトックスに最も適した春がやって来ましたね。


さくら春のデトックスを特集した過去記事リスト

なんとなく四つ葉のクローバー 女子胞の解毒

sakura*01 春分を迎えての、腎臓と生殖器のデトックス

海藻 重金属を除去する淡水藻とその効用



今年、いろんな意味でのリセットを考えている方は、

3月21日、春分を迎えるエネルギーに便乗しながら、

是非、体内デトックスにもスイッチonしてくださいね!


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体内毒素を排出するという意味でも、胆経絡

他の陽経絡(大腸経、胃経、小腸経、膀胱経、三焦経、督脈)

と密接に連携しながら、身体的、感情的、精神的な

慢性疾患を解決の糸口へと導きます。

物事を動かす、自らを動かす原動力は【陽】から生まれ、
【解決】を象徴するのも、【陽】のエネルギー。

【陽】が虚してしまうと、
人は感動が薄くなり、アパシー状態に慣れてしまいます。

すべてが、【こんなもんだろう】という状態。

その対局である【陰】は貯蔵、滋養、【完結】
を象徴するエネルギー。

どちらも必要不可欠ですが、大切なのは二極のバランス。

万年冷え性の人や、カラダの代謝機能が落ちている人は

カラダに蓄積されてしまった過剰で【不要な陰=執着】

を取り除く努力をしながら、腎陽と脾氣を高めてみましょう。

ー冷え(寒)
ー水太り(湿)
ー目に見える痰(
飲痰)と見えない痰(脳卒中の原因)

実は中医学で、胆嚢は非常にミステリアスな働きを象徴します。

特に、頭部にある胆経絡のツボは、長引く慢性疾患の解決

に対し、突破口を形成する【きっかけ】を設定するので、

日々の治療に駆使していきたいツボです。

鍼を使用しない一般の人も、フリクションペンの消しゴム
部分をツボに当てて、マッサージすると良いですよ。

ちょうど心地よい感触です。

奇経八脈でも、胆経絡のツボが沢山交会するのは
帯脈、陽維脈、陽脈と多岐にわたります。

正経十二経脈の中では、唯一、
先天の氣と後天の氣を繋ぐ架け橋なのですから、
昔から重宝される訳です。 


この度は、胆経絡の2番目の経穴から、

耳、側頭部、後頭部へ流れる

エネルギーの中から、耳と側頭部についてご紹介します。


ツボの名称をクリックして頂くと、
画像ページのリンク先へ移動できます。


前回、視覚は私たちの精神に影響する事

目尻から始まる胆経のツボ、童子りょうGB1緑
でご紹介しました。


そこから、胆経絡は珠間切痕の手前へ走行していきます。

聴会GB2ちょうえ 
緑
私たちが、聞きたい事を選別するアンテナとなるツボでしょう。
人の話しを聞かない人は【頑固者】と言われますが、
木性のエネルギー【肝/胆】が鬱積すると、
人は柔軟性に欠けてしまいます。


そして、頬骨弓をはさんで上にあるのが、

上関GB3:じょうかん 緑


咬筋である側頭筋が咬む時に盛り上がる位置に
ある経穴が、

頷厭GB4:がんえん 緑
頷厭は、大腸経と交会します。


上関と頷厭まで来ると、血熱に関連する小腸経ではなく、
内熱に関わる胃経陰虚に起因する虚熱に対応する三焦
交会します。

足の陽明胃経の内熱は強烈で額や頭部にまで達し、
口腔に影響します。

若いうちから前頭部の髪の毛が薄くなってしまうのは、
胃火が炎上しているからかもしれませんね。

齲歯(うし)や歯周病も、メドラの国際医薬用語集の
器官別大分類では胃腸疾患の問題として分類されているので、

歯や歯茎の問題の根底には、胃腸の状態が大きく
関わっている事が西洋医学からも理解されているのです。

頬骨弓をはさんで下にあるのは、

胃経の下関ST7:げかん(黄色い印
満月)です。

【関】は、表裏(ひょうり)のゲートを象徴します。
ちょうど、三焦の外関と心包の内関の関係の様に。

少陽である胆経は、裏にある陽明で起こっている
炎症をどうにかしようと働きかけるのですが、

例えば、

陽明の内熱や、胃火上炎は上関GB3から口腔と感覚器官に
影響を及ぼし始め、カラダがその炎症を制御できない場合、


下関ST7(足の陽明)を通じて、大腸(手の陽明)から

その炎症を解消しようと試みます。それが出来ない場合、

歯や歯茎に炎症の病因を潜めてしまいます。

進行は気にならない程ゆっくりになりますが、

確実に虫歯や歯周病が発症する原因となります。

ちなみに、上あごは胃経、下あごは大腸経の影響を
反映しています。

また、内熱が原因の炎症が上関GB3下関ST7

解消できない場合、
胆経絡は、その炎症をさらに

側頭部の頷厭GB4と
額へ移行させます。


頷厭GB4
の上には、胃経の頭維ST8満月もあり、

上関GB3、頷厭GB4、下関ST7、頭維ST8と

頭部に働きかける以下3つのツボを組み合わせて

口腔や感覚器官に影響している炎症の治療が可能です。



虹大腸経の合谷LI4 

虹小腸経の後谿SI3 【督脈の八総穴】

虹膀胱経の申脈BL62 【脈の八総穴】
 特に、申脈は顔面に影響を与える内風に効果があります。
 頬骨や頬のあたりが、何もしていないのにピクピク
 痙攣する症状がある様な方や、顔面神経痛の方に。


次回は、側頭部から耳の方へ再び下降して、

耳の周囲を走行する流れから、更年期のほてりや、

脳への影響をご紹介していきたいと思います。


コカコーラの宣伝ではありませんが、

ちょっと毎朝、これを見ると

気分がいいなと思うので

シェアさせて頂きます♬

今週も素敵な一週間をお過ごし下さい。

P.S. 過去記事に記載されてあるワークショップの
日程は昨年のものになります。

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