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お知らせです!今年もまた東京のイタリア文化会館が主催するイタリア留学フェアに出展します! 今年は当校校長フランチェスカも来日予定です。このブログの読者様でフェア中にお申し込みをされる方には特典つけちゃう予定です。2024年11月9日(土)、10日(日曜日)是非イタリアンミーのブースへお越しください!



この1、2週間でフィレンツェは一気に秋が訪れ、数日前の猛暑の記憶があるアタマで半袖を選び外に出て「あれ、おかしいな寒いんだけど・・・」と思う。完全に身体感覚が脳と噛み合ってない状態です。

暑くなる時も涼しくなる時も、なんでこーも急なんだヨ。と思うのですが、それも昨今のありようなのでしょう。

ところで。

私は電子書籍を愛用しております。と言うと、「私は紙の本しか読みません。やっぱり本は紙じゃないと」ニコニコと言う方がおられます。

確かに、本を読むと言う体験だけで言うなら紙の本がいいですよ、そりゃあそうだ。100%賛成です。指差し

でも、海外で暮らしていても最新版の気になる書籍がすぐに読めるというこの素晴らしいテクノロジーの恩恵を受けないわけにはいかないですよ。それに、なんだかんだとしょっちゅうクーポン券で安く買えたりポイントがついたりと、経済活動的にもお得感があるし(まあ遊び程度だけど)、何より嵩張らないのが素晴らしい。数冊を並行して読む癖がある私としては、常に数冊を物理的に手元に置いておくのはかなり負荷が高いですが、電子書籍ならリーダー一つ、なんならスマホからでも読めますから、隙間時間にちょこっと読みたい本が読めると言うのもいいところです。

基本的に新聞やyoutubeと言う媒体で流れてきたお勧め本みたいなやつを楽天工房で買うのが私のスタイルなんですが、先日もその流れで買ったこちらの本。

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本   今井 むつみ (著)


めちゃめちゃ面白かったです。というか、25年近くイタリアで日本語教師をしていて思っていたことが言語化されていて「そうだよね〜、分かるわかる」の連続でした。文章も平易で読みやすく、読了後にスッキリ!と言う感じなのでお勧めです。

筆者が言いたいのは、「一人一人に何かを理解するための土壌があり、それはもちろん100人いれば100人が違うものなので、Aと言うメッセージがA+1とかBとかになって伝わると言うことは避けられず、それがむしろ当たり前という前提でコミュニケーションをするのがよし」ってことなんですよね。

日本語を教えていると、その相手というのは理解の土壌がまるっきり違う人たちなので、Aと言うメッセージが「なんでそうなる?」びっくりと言うレベルまで変換されていることもありえます。そこがまた面白くてやめられない理由でもあるんですが、そういう現象に遭遇するたびに目の前の相手の思考回路が見えてきます。それが”あまりにも日本語・日本人の発想と違うなあ”と思う時、文化背景の違いによるものもあれば、個人的なくせや、今までの人生の中で培ってきた何かへの取り組み方の違いからくるものなど、さまざまです。

本当に簡単な例をいうと、日本でいうところの⭕️→正解 ❌→不正解 は世界共通では全然ありません。むしろ、❌は”それを選ぶ”という意味に使われることも多いので、もはや正解の類になります。⭕️の印そのものはこちらではあまり意味をなさないことが多いです。
(ちなみに、学校のテストなどで正解というときは☑️印)

それから句読点。イタリア語での句読点は正式な文法として機能していますが日本語では自由なこと。

こんなことはおそらく語学学校などでいちいち教わらないことでしょう。なぜならみんながみんな、疑ってもみないような、学習以前のことだからです。

でも、言語を学ぶ上ではこんな目に見えない違いというものがそこかしこに散りばめられていて、どこまで行っても際限なく新しい発見があり、見出すごとに感心してしまうんです。

私は”文化的違い”の極端な例として外国人学習者を相手にしていますが、日本人同士だって、家族だって、その振れ幅は小さくなるものの決して違いがないわけではないんです。

それをいつも心に置いておけば、”なんで分かってくれないんだ”というストレスからは解放されるのではないかな、と思ったのでした。











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イタリアでJLPTを受ける場合には年に1回、12月のみで、昨日あたりから申し込みが解禁になったようだ。ここ数年はN4 と N5はすぐに定員いっぱいになってしまうらしく、去年N5に申し込みたかった人ができなくて今年にしたというケースもある。

今の私の生徒の中で現在N5が一人N4が一人受験予定の人がいるのだけど、週1回の授業で受からせるのは簡単では、ない・・・ショボーン

特にN4希望の子がやけに自信過剰な上に独学でつけた悪い思い込みが強すぎて、私はまずそれを発見して、訂正しなければならないが、こういうのって発見するのも一苦労なんですよね・・・お分かりいただけるかしら・・・真顔

前回の授業では、彼が条件節の”なら”を動詞の”なる”と同じだと思っていた(なんでだ??)ということが判明し、違うったらムキー!と授業中に何度も言っても同じ間違えを繰り返す始末であった。

この人、英語が母国語?なのか発話に英語とイタリア語が入り混じり、そこでもとっ散らかってるのにさらに日本語を独学で数年もやり(私のところには年に3ヶ月くらいくる。多分予算の都合だと思う)間違った自信を身につけてN3を受けたいと言ってきた。

N3はムリ。絶対ムリ。当たって玉砕したいならどうぞご勝手に。
といってN4を受けることはに説得させたのだが・・・

学生としての難易度、MAX.

最近は色々なアプリやら何やらで独学へのハードルは下がったので、初心者といってもある程度知識がある人も多くそれはそれで嬉しいことではある。でも間違えて覚えてくるという可能性も大いにありそれが長ければ長いほど鍋底の焦げみたいに剥がすのは本当に難しい。

私と全くの0から勉強を始めて日本に短期留学を2回した学生はその熱意もあってすんなりと(大いに努力はしたけど)1年でN5に合格した。変なくせがないから本当にやりやすくて、こういう子って教師目線で見ると”簡単な”学生にあたる。

簡単でも難易度MAXでもまあ可愛い生徒であることには変わりないので私は全身全霊でサポートするが、上記N4の学生が今年試験に受かる確率は・・・・20%以下だと思う。残念だけど。ショボーン










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危険なほどの暑さ晴れが数週間続いたフィレンツェ、日中は家から出られなかったのですが昨日あたりから急に30度を切るくらいの涼しさになりましたニコニコ。猛暑の頃は38度近くあったので体感がすごく違い、言葉にするなら、「やっとまともな陽気になったな」という感じです。

私は暑さにまあまあ強いほうだと思っていたのですが、猛暑のときなぜか不思議なくらい肩が凝りまして、検索してみたら暑さによる肩こりってあるそうなんですびっくり。理由も色々書かれていて納得したようなしないような・・・よく分からなかったですが実際問題涼しくなったとたんに体が全然違うのであの暑さはものすごい負担だったんだなと思うわけです。

今年の夏は本当に久しぶりに(15年ぶりくらいかな?)バカンス旅行に行きませんでしたが、それでもチョコチョコと近隣の海に行ったり、イベントに行ったりと夏らしいことは少しできたと思います。その中でもとても良かったのが、”星降る夜のアペリティーボ”星空(勝手に命名した)です。この企画はうちから1時間半くらいのところにあるワイン製造会社の超個人的な催しで、主催者とうちの連れ合いのおばさんが友達だからということで参加してきました。



こんな素敵な風景のワイン畑にある会社で、



このテラスでワイン1杯と軽食を出し、ギターの調べをバックに詩の朗読を聴いて、8月10日(この日は流れ星がたくさん観測できる日と言われている)の夜に思索に耽るというイベントです。
19時半開始で、風の心地よさに浸りながらぼちぼちと飲食をし、詩の朗読が終わるとあたりはやっと暗くなり、それからは葡萄畑に入って行って各自自由に流れ星を見て解散でした。もちろんピクニック用のマットを持参したので地面に横たわり、星を観察。流れ星はようやく2つ見えたくらいでしたが、日中の太陽をたっぷり吸い込んだ温かい土壌が生きているようで、その感覚を体感するのも素敵でした。ラブ



ネコも何を思うやら・・

まだまだ破壊的な暑さであった8月10日。ここでは涼しい風が吹き、クラシックギターの音色と虫の声、そして風がワインばたけを抜けていく音が重奏になってほんっっとうに素敵でした。
思わずギターを勉強したくなったくらい。爆  笑

ギター

今日のお昼のニュースによると最近の猛暑で山の別荘の価格が上がっているそうです。いやーマジで避暑地って必要ですよね。考えることは皆同じです。(フィレンツェは夏はローシーズンになりました。さもありなん。)


おじゃんになってしまった私たちのバカンスの行方ですが・・・一応まだ9月の初めの週末に行こうか?という企画がなくなったわけではありません。いやでも涼しくなってしまうとね、バカンスっつー気分じゃなくなって私は俄然やる気モードになってしまうんですよ。そんなところで旅行とかってなんかそわそわしちゃってくつろげなさそうな。

暑いと本当にやる気がなくなって、というかやらなくてもいいんじゃないかという妙な安心感が出て何もしない。いや、何かすることに逆に違和感を感じるんです。ここは休まなきゃいけないだろう、みたいな。(笑)欧米の一年の始まりが9月なのは本当に納得です。

まあそれにしてもこのまま一気に秋、ということはないでしょうが、それでもあの狂ったような暑さはもう終わりにしてほしいものです。







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友達に誘われて、テルメ(温泉)太陽に行ってきた。ヨーロッパのテルメというのは水着着用で屋外の温水プールというイメージなので日本の温泉とは全く別物だけれど、それにしてもこの猛暑に温泉??と、誘われた時にはかなりびっくりした。

ちなみに日本人は夏に温泉に行くんだろうか?基本的に館内だから夏だろうと冬だろうと関係なく楽しめるのかな・・・

でも、今回の予定は週末に一泊のプチ旅行車で、まずは土曜日のお昼過ぎにゆっくり出発。うちから車で2時間弱の温泉場のホテルにチェックインした後そこから徒歩で10分くらいの温泉施設に行き、18時以降の割引料金で(営業は25時まで)屋外プール温泉を楽しもうというものだった。


Antica Terme querciolaia という施設。

最近は18時といっても相当に暑いけど、この日はなんともタイミングよくその地域がお昼過ぎに突然の豪雨に見舞われたため気温は一気に25度くらいになり、まさに温泉プールにもってこいだった。なんなら、一つのプールから上がって外を歩くのがちょっと寒いくらい!びっくり

当然ながら夏に温泉に行こうと考える人は少ないとみて、施設はガラガラ。更衣室もほぼ独占状態で本当に快適だった。施設内にレストランもあるからそこで食べるもよし、と思っていたのだけど思いの外ショボかったので私たちは2時間で引き上げてホテル近くの素敵なレストランで食事をすることに。しかし中にはピクニックみたいにお弁当持参で来ている人もいて、これならかなりリラックスして楽しめるなあという感じ。飲食物持ち込みも全然オッケーみたいだった。

19時過ぎると音楽もかかって照明も綺麗だし、バーも開店してドリンクも飲める!赤ワインカクテル

この楽しみ方は冬だと厳しいので、ある意味穴場で良いかもね。

トスカーナ在住の方はお試しあれです。

宿泊はラポラーノテルメという温泉しか取り柄のない街の小さなホテルにしたんだけど、ここがまた新感覚でよかった。爆  笑本当に簡易なB&Bの部屋と、共同のキッチンが開放されていて(無人)そこに食べ物が24時間置いてあるので朝食はお好きにどうぞというスタイルである。そして置いてあるものが基本的にビオだったりソーシャル的な製品(障害のある方の活動をバックアップしている)だったりとテーマがあるの。





お部屋が綺麗だったり内装が良かったりするのはもちろんだけど、こういった何かしらの志があるサービスや商品というのは、新時代を感じさせて私はとても好きである。

24時間無人のキッチンで食料開放(料理はできない)ということは客を信用していなければ成り立たないわけだけれども、その辺はまあ今後どういう客が来るかによって変わっていくのかもしれない。

いろいろと面白い週末ででした。



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毎日危険なほどの暑さのフィレンツェですが、世界の皆様いかがお過ごしでしょうか。

暦の上ではまだ7月がやっと終わるところですが、私としては今年の夏は早くも終了した感覚なんですよね・・この猛暑にやられてるというのもあるんですが、(夏というのは暑さx日数だとすると、暑さが最高潮なため日数が短くても夏終了な感じ)何とも波乱な1ヶ月だったからなんです。

7月頭の2週間は私のキモ入り、ティーンエイジャー向けの日本語夏期講習があり、満員御礼で充実感と達成感に包まれたのも束の間、7月22日からのシチリア旅行に向けて色々と準備を始めていました。

ところが連れ合いがまさかの発熱。

出発から5日前のことです。えーん



楽しみにしていた友達宅のゲーム大会にも私だけで参加し、養生していたのですが、それどころじゃないことが起きました。



なんと私たちの出発日前日の朝、義母が亡くなったのです。ショボーン





実は連れ合いの発熱はどうも義実家から拾ってきたらしく、このところあまり義母の調子が良くないからと見舞いに行っていた彼もまんまとやられ、熱と喉の痛みが発症しました。義母は元々完全看護で生活していた人なので死因は特定できないでしょうが、最後の発熱を伴う何か(コロナ??)が一撃になったのはほぼ間違いないと思います。

月曜日に出発予定だったのが、日曜の早朝に訃報を受けそこからすぐに駆けつけ葬儀の手配だの何だのとあたふたして数日が過ぎました。

といっても、日本の仏教式の葬儀やそれに伴うあれこれに比べるとイタリアのそれは非常にシンプルで、火葬にも立ち会わないし(後で遺灰が返ってくるだけ)あっけなく終わりました。日本では49日までは家に骨壷を置いたり、その間に友人知人が訪ねてきたり、その後も法事が色々あったりで段階的にお別れをしていくシステムなのに比べてこちらでは遺体を安置するのが2日程度あってそのあとは簡単なミサ(簡単すぎるくらい!)があって遺体のみ火葬場に行き、あとは遺灰の壺が返ってくるだけ。いっちゃあナンですがそれが本物の故人なのかというのも分からないわけで・・真顔

あとは壺を家に置いておいてもいいし、お墓に入れてもいいし。お好きにどうぞという感じなんですよね。

友達の親戚なんかは、旦那さんの遺灰を家のベッドの、彼がいつも寝ていた場所の横のサイドテーブルに置いているとか。なんかそれもどうかと思いますが。

イタリアの人たちは死に対して私たち日本人が想像するよりももっとずっと暗く忌まわしいイメージを持っているようです。ある意味ちょっとそれは残念というか勿体無いなあと思うんですが、文化風俗の違いというのはそんなもんですかね。


はあ・・・あと1ヶ月夏が残っていると思うと何だか得したような長過ぎて嫌になるような変な気持ちですが、休暇を再編できればどこかへ行くかもしれません。いや絶対に行きたいぞ!

暑いなか、皆様もどうぞご自愛ください。











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イタリアに外国人がある一定の期間を超えて滞在するには”滞在許可証”というものが必要です。ちょっとややこしいんですがこれはビザではありません。日本でもイタリアでも外国人を滞在させるための工程は2段階方式で、ザックリいうと1つは外国人自身の国で”渡航先への入国許可”もう一つは滞在地での”滞在許可”です。

日本に住みたいという外国人の場合、まずは書類を揃えてそれを統括する組織(就学ビザなら語学学校、労働ビザなら会社)が入国管理局に提出します。そしてそこでまず審査が行われて(数ヶ月かかる)OK! となったら外国人に”自国でビザ(入国許可)”取ってね、ってことになります。日本に入国した際にはもうやることはありません。グッ

さすが日本。これは道理に適った順番であり方式であると私は思うんですね。

そんでもってイタリアは、順序が逆。
まずは外国人のホームでビザ(入国許可)を取らせ、(数ヶ月かかる)その後でイタリアに入国してから”滞在許可証”を申請するんです。

ビザだけだと、”入国していいとは言ったが滞在していいことにはならん”という、よくわからない中途半端な状況なわけです。えー

そんでもってこの滞在許可証の申請から受け取りまで、今現在なんと!
1年半もかかってるーガーン

実は私自身も有効期限なしの滞在許可証だったはずが2021年からEUがカードの有効性を10年と決めやがったせいでむかつき更新が必要になり、申請を手助けしてもらおうと思って行った近くの外国人サポートセンタ(?)みたいなところで聞いた話です。

そして私自身の1回目呼び出し(写真の提出)はなんと、2025年の11月・・・目を疑っちゃいました。私の場合はただのデータのアップデートだけなんですが???

サポートセンターで大変よくしてくださった係員の方の話によると、私と同じようなケースのアルバニア人の女性がいたそうで、その方も初めての呼び出しが1年以上先だった、と。
でそれを受けて彼のところにやってきて、「私はある警察官の家でお掃除の仕事をしているのでその警察官の名前を書いて警察にメールを送ってくれればすぐに対応してくれると言われた」口笛と言ってきたそうな。そんでメールしたら本当に、呼び出しが7月1日(来週じゃん!)になったらしいです。

イタリアはコネ社会。

こんなところで思い知らされるイタリアのどーしよーもない国民性、の話でした。もやもや

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日本語教師をしていて、それから私自身がイタリア語や英語を学んできた経験からして、外国語を身につけるのに必要な時間は?という永遠のテーマに回答してみたい。

もちろん”人による”というのが大前提であり、中には本当に苦労するという人もいる(全体の半分以上はこのタイプなんじゃないかな)。これはその人の持っている特性によるものだと思うので、苦労してもいいから突き進むのか、それとも適当なところでよしとするのかを選択してもいいと思う。

さて、どんなに優秀な、わかりの早い人であっても、自分の母語と対照言語がかけはなれている場合には(日本人の場合はほぼ全ての言語でかけ離れている)B1レベル(普通の日常生活で問題なく会話ができる)くらいになるまでには年単位の時間が必要だ。なぜなら、母語の思考パターンではないものをハラオチさせるには熟成期間が必要だから。にっこり

でも、その下のA2レベルくらいならもっとストレスなく短時間で到達可能であり、実際にこのレベルで十分”〇〇語が話せる”と言っていいと思う。だから、自分の到達目標と照らし合わせてこの辺でやめとこう、というのも良いんじゃないかと思う。

と、そんな前振りをしてみたが、今回はイタリアンミーのブログのご案内。元はイタリア語を訳したものなので気になる方はイタリア語の方も合わせて読んでみてください。
私と同じ、語学教師歴二十年以上の同僚ナディアによる、このテーマへの回答です。的を得ていると思うし、新たな気づきもあるのではないかと思います。

下矢印

イタリア語を学ぶのに必要な時間は?

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昨日の日曜日、久しぶりに”どこか行こう”ということになって、ボローニャへ行ってきた。ここスカンディッチに引っ越してからというもの、日常が非日常な日々が続いてなかなかそれ以外に気が向かなかったのだが、ようやく2ヶ月半(うち1ヶ月は私は不在だったけど)を過ぎて慣れてきたのかも知れない。

ボローニャの特徴をいくつかあげてみよう。
1 町中に広がるアーケード。雨でも濡れずに歩けるのが自慢だけど、日差しが強い夏の日でも
 その威力は素晴らしいことが証明された。アーケードの下は本当に快適!
2 仕事がきちんとしている。対応が良い。
 (まあもちろん人によるんだろうけど、一般的に親切というイメージ)
3 手打ちパスタをはじめとしたイタリア料理が絶品。
  パスタ好きには持ってこいヨ。
4 フィレンツェほど観光客が多くないので街中でも快適。
 もちろん観光スポットもフィレンツェよりは少ないから1日あれば十分。

結果、観光よりも住むのに適している街というイメージがある。

私たちの目的はおいしいレストランだったのでいくつかピックアップしていたのだけど、行き当たりばったりで予約はしなかった。どのレストランもネットで予約しようと思ったら一番近い可能な日が3日先とかで、ゲンナリしてしまったので突撃チャレンジをすることに。

そうしたらここ、一番めあてのレストランが「14時15分にテーブルを空けてくれれば大丈夫」とのことですぐに入れた!ニコニコ(着いたのは12時45分だったからちょうど良いタイミング!)

イタリア料理ってシンプルなものが多いからレストランでなければ食べられないほどの美味しさの店を見つけるのは(星つきとかじゃなくてね)難しいんだけどここは大正解。日曜しかやらないというラザニアと、メニュー名が ”じいちゃんが好きだった細麺爆  笑” というパスタをチョイスした。


ラザニア


じいちゃんの細麺パスタ


お店の雰囲気は、フランスの田舎って感じ。なんと1937年からの老舗だとメニューに書いてあった。びっくり
レストランの名前は ”Da Me" ( ダメ、じゃなくて爆  笑 私んちみたいな意味)

このプリモ2つに連れ合いがびっくりするくらい巨大でアントニオ猪木の足くらいありそうな”ボローニャ風カツレツ”を頼み、付け合わせ、食後酒などなどで二人で81ユーロ。

まあ安くはないと思う。真顔
ただ、このくらいの金額は特に美味しくないレストランでも払うことがあるのでここは満足して支払えたという点で二重丸。二重丸

その後はひたすら街中を歩き回り(15万歩歩いたようだ)ボローニャ半日旅は終了。

再び、移動することの大切さを実感した日曜日になりました。








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以前も何回か私のブログで扱ったタイトル”Pitti” ピッティ。これはフィレンツェが会場となって年に2回行われる紳士服の見本市で、見本市としての機能よりも最近は男性ファッションの祭典のような位置付けになっているらしいが、それでもやっぱりヨーロッパでは名の知れた盛大なフェアである。


入り口に今回のテーマの”レモン”・・


ブースの一コマ

私はファッション関係の人間でも通訳の仕事でもないのだけど、ここに出展を希望しているデザイナーの友達が日本からやってきて、市場調査というか出展のための探りを入れに行くのでお付き合いをすることに。

とはいえ、誰でも入れるわけじゃなく、受付でバイヤー、メディア、などの役割をはっきりさせせた上で、バイヤーであればその店舗を証明するものを提示しなければならない。
つまり、私のような部外者がちらっと興味本位で行っても入れてくれないのである。(まあ入場料35ユーロなんてただの興味本位じゃあ払いたくもないだろう) そういった訳で入れる人にお誘いを受けたとあって、ホイホイとついていった。ウインク

今回の友達の目的は、日本人で出展している人(嬉しいことに結構いた!)に突撃インタビューをして、出展料とか経緯とかを探りたいというものだった。彼曰く、普通はそういうことって教えてくれないんだそうだ。一人でも過去に聞いてみたことがあるらしいが、「なんでそんなことあなたに教えなきゃいけないんですか真顔」と、結構な塩対応だったとか。
(そう言われると心が折れるから付き合ってほしい、と懇願されて同行した)


ファッション業界って結構同業者に冷たいんだね・・と残念に思っていたが、今回は心優しい出展者さんに会えて、彼も色々質問できた。来てよかったね、ってことでめでたしめでたし。

私は・・・ファッションは好きだけど紳士服だとやっぱり興味ないかな。

見本市というのはどの分野でも出展することに意義があるのであって、ここに投資したお金をすぐさま新しい取引先で回収しようという目的ではいけない。だからそのコストがウンビャク万円という単位になるとちょっと尻込みしちゃう・・よね、やっぱり。

まあ逆に、会社にそれくらいの”体力”があるという証明になり、それはブランドの信用性にもつながるのだろう。今回お話が聞けたブランドさんは二つで、どちらも創業まもない若い人たちだったが、縁あって割と偶然みたいな形で出展することになったらしい。

それとは別に、ある有名なイタリアブランドの日本人社員さんもいらしていて、この方はやっぱり大木の下にいるという安心感なのか個人ブランドのオーナーさんとはまったく違う雰囲気だった。

メンズファッションには興味はないけど、そういった意味での人間模様を色々と見聞きする機会があって大変面白い経験だった。ニコニコ











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昨日久しぶりに私のフィレンツェのママとも言える人に会って昼食を共にした。この人は初めて私がフィレンツェに来た時のホームステイ先の大家さんでその時も今もサンタクローチェ広場の横の素敵なお家で一人暮らしをしている。

彼女には60歳に近い息子がいる。実はもう一人息子がいたのだが、若い時に亡くしている。この息子さんと最愛のご主人を結構若くして(今思うと50代の初めで)見送ったという経験については、私は事実のみ知っているだけで詳しくは聞いたことがない。それほど、彼らのことを話すのはタブーといった感じだったから。

そんなハードな経験をしたにもかかわらず、彼女は80代となる今でも無茶苦茶元気だ。元から早口でよく喋り、記憶力が素晴らしくいいのだが、それは今も全く変わっていない。会うのは一年に数回といったところなので会うたびに新しく起こった不幸な出来事(車に引かれた、手術をした、どこそこが痛いなど)を報告してくれるのだが、それがほとんど信じられないくらい元気で矍鑠としていておしゃれで可愛い。

昨日は彼女の息子Sも昼食に同行した、(というか彼がおすすめの食堂に行くことにして、彼の奢りだった)。想像して欲しい、60近いイタリア人男性。職業は大工的な手仕事全般。移動は使い古された自転車で身なりは穴が空いているペンギン柄の色褪せた青いTシャツとクタクタのバミューダパンツ、そしてサンダル。

かつてはモデルもしたという、薄茶色の巻毛は今も健在でよく見ればまあ魅力的な風貌なんだが彼の人柄と言うことと全体の雰囲気が相まってなんだか独特怪奇な感じである。私は昔からこの人のことが全く理解できたことがないのだが、昨日会って思った。

彼は本当の自由人なんだなと。

私自身も日本の親族からは自由人と言われているらしいがそれは日本とイタリアと好きなように行き来したり会社勤めじゃない仕事をしてたりと、そこそこの自由を謳歌しているからだろう。自覺もしてるし、それで満足している。

しかし彼はもう存在自体が、自由な人。わたしたちと食事するために自転車でフラっときて、その場で折り紙の花を作って私にプレゼントしてくれた。彼は手先が器用で折り紙が大得意だという。持ち歩き用の折り紙の紙束を懐からすっと出す。


これはうちに帰ってからちょうどいい”花瓶”があったので挿してみた図。

なぜか茎となる楊枝も持参しているところがさすが。

「イズミ、すごく可愛いねー。可愛い君にはお花を作ってあげるよ。」

すごいイケメンとかが言っているんじゃなくてこの見た目の(写真が出せないのが残念すぎる)おっさんが言う不思議さよ。まるでルパン3世のようにつかみどころのないことばかり言う。

食堂での食事が終わると、店を出てそのすぐわきの石段に腰掛けて手巻きタバコを吸う。ここが彼のお気に入りの定位置なんだそうだ。

「あーーたばこって美味しい」照れ
「これから帰ってお昼寝しよっと」

彼曰く、仕事では引っ張りだこで「彼ら(客)が僕を必要としてるんだ、僕が客を必要としているんじゃない。今あの金持ちアメリカ人の家に行くのは気が乗らないから今日は遅くに行こうっと」とのこと。

ワークライフバランスっていう言葉はこの人には無用だ。
自分の好きなように生きている本当の自由人。そしてなんだかすごーく豊かに見えた。

こういう人がどんどん増えて当たり前になればいいのになーと思った。ラブ