鄭永善

「朝、家出る時に殺害決意」2園児刺殺の容疑者供述

 滋賀県長浜市相撲(すまい)町の農道で17日朝、市立神照(かみてる)幼稚園児・武友若奈ちゃん(5)と佐野迅ちゃん(5)が刺殺された事件で、殺人容疑などで逮捕された2人の同級生の母親で中国籍の同市新庄寺町、無職鄭永善(日本名・谷口充恵)容疑者(34)が、県警の調べに対し、「朝、家を出る時に殺害を決意し、台所から包丁を持ち出した。人気のない場所を探し回って車を止め、刺し殺した」と供述していることがわかった。

 県警は長浜署に捜査本部を設置、犯行は計画的だったとみて動機を追及する。

 調べでは、鄭容疑者は午前9時ごろ、軽乗用車を相撲町の農道脇に止め、外に出て右側の後部ドアを開け、若奈ちゃんの胸などを包丁(刃渡り約20センチ)で刺して車外に引きずり出した後、奥側にいた迅ちゃんも刺し、いずれも殺害した疑い。迅ちゃんの傷は背中に集中しており、県警は、逃げようとした迅ちゃんを鄭容疑者が執拗(しつよう)に襲ったとみている。

 解剖の結果、若奈ちゃんは心臓を貫通した刺し傷が致命傷となり、腎臓などを刺された迅ちゃんは出血によるショック死と判明した。

 普段、若奈ちゃん、迅ちゃん、鄭容疑者の長女のほか、この日病欠した別の園児の4人を親同士が交代で幼稚園まで車で送迎していた。鄭容疑者は「長女以外は全員殺すつもりだった」と供述しており、県警は、病欠した園児についても殺害しようとしていたとみている。

 また犯行後の足取りについて、鄭容疑者は「大変なことをしてしまったと思い、京都方面に逃げた」と話す一方、動機については口を閉ざしているという。

 鄭容疑者は1999年8月に来日、翌年7月に日本人の夫と結婚した。

 県警は、鄭容疑者の刑事責任能力の有無についても慎重に調べる。

(2006年2月18日1時11分 読売新聞)


園児2人刺され死亡、別の園児の母逮捕 滋賀・長浜 (人民網日報:本名無し

17日午前9時すぎ、滋賀県長浜市相撲(すまい)町の路上や川付近で「子ども2人がナイフで刺されたような傷を負って倒れている」と通行人の男性から119番通報があった。2人は同市立神照(かみてる)幼稚園の園児で、女児の同市新庄寺町の武友若奈ちゃん(5)は病院に運ばれたが間もなく死亡が確認され、同、男児の佐野迅(じん)ちゃん(5)も正午ごろに死亡した。それぞれ約20カ所を刺されていたという。県警は2人を車に乗せて幼稚園に向かった同級生の母親の行方を捜していたが、現場から南西約50キロの大津市の湖西道路真野インターチェンジで母親の車を発見。事情を聴いたところ、2人を刺したことを認めたため、殺人容疑で緊急逮捕した。

逮捕されたのは長浜市新庄寺町、谷口充恵(みえ)容疑者(34)。県警は、谷口容疑者の身柄を長浜署に移して取り調べているが、放心状態でほとんど聴取に応じられない状態だという。

調べによると、谷口容疑者はこの朝、自分の娘と若奈ちゃん、迅ちゃんの3人を軽乗用車に乗せ、幼稚園へ送っていく途中だったという。犯行後、そのまま車で琵琶湖東岸を北上し、西岸の高島市などを通って大津市まで走行したとみられる。

発見されたときは谷口容疑者の娘は車の中にいて無事だった。谷口容疑者は「子どもを刺しました」と容疑を認め、車内には2人の園児のものと見られる血痕があり、犯行に使われたとみられる刃物も見つかった。このため、県警は2人を刺し、現場付近に放置した後、娘を連れて逃げたと見ている。

調べでは、若奈ちゃんは路上に寝かされた状態で見つかり、迅ちゃんは近くの用水路の中に横向きに倒れた状態で見つかったという。県警は迅ちゃんを刺した後、用水路に投げ込んだ疑いもあるとみて調べている。

谷口容疑者は夫と娘の3人家族。死亡した2人の園児の近所に住んでいた。

神照幼稚園(中川明園長)は、発見現場から約1.5キロ離れており、園児は約200人。長浜市教委によると、同市立幼稚園では、年中、年長組は2~3人の園児に保護者1人が当番でつく「グループ登園」をしていたという。

現場は、長浜市と旧びわ町(2月13日に長浜市と合併)の境近くの水田地帯。現場近くの工場に勤務する女性によると、水田の中を通る細い道で、子どもたちの通学路としても使われているという。周りには人家はほとんどない。

図:現場と容疑者が逮捕された場所

写真(上):園児2人が倒れていた現場を調べる捜査員たち=17日午前10時54分、滋賀県長浜市で、本社ヘリから

写真(下):園児2人が倒れていた現場を検証する捜査員ら=17日午前11時27分、滋賀県長浜市で

「asahi.com」 2006年2月17日



追加記事です。
「周りの子悪い、だから殺した」=鄭容疑者、動機供述-滋賀2園児殺害
 滋賀県長浜市の幼稚園児2人が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された鄭永善容疑者(34)が、長浜署捜査本部の調べに対し、犯行動機について「自分の子供がなじめない理由は周りの子供が悪い。このままでは自分の子供がだめになる。だから殺した」と供述していることが18日、分かった。 
(時事通信) - 2月18日21時0分更新

なんですか、この斜め上。
自分の子供が周囲に馴染めないのは、可哀相な事だとは思いますよ
だからと言って、一足飛びに「周りの子が悪い」って発想は被害妄想としか言えない。
なぜ短い期間で「自分の子供がだめになる」と判断したのだろうか?短絡的すぎる。
どのぐらいの努力をしたのか、もっと積極的に周囲に溶け込もうとしたのか?


この母親のおかげで、娘の不幸は現実のもととなりました。
自分の目の前で、自分の母親が友達を刺し殺したのを目撃させられた。
この子に消えることの無い、大きなトラウマを実母が与えてしまったのですね。



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