「翔んだカップル」柳沢きみお | iz-f の ほとんどヒトリゴト

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「けいおん!」「たまこまーけっと」を中心に、大昔のアニメやマンガも少々。
 一部最近のも。
BABYMETALがかなり増えてるDEATH!

※記事の内容に関して具体性のある
  コメントのみリプライします。



しばらくサボっていたので大昔のマンガシリーズ(?)


柳沢きみお「翔んだカップル」


うーん、これについては、あまり書くのは気が進まないかもです。

いろいろとイタイ作品なので。


#リアルタイムで高校生だったので、ほぼ思い出話になりそうな予感。

連載開始の頃は、タイトルは知ってましたが殆ど見たことはなくて、同級生の
ちょっとツッパった奴がエラくはまっていて、その影響で読むことになります。


#余談
 意外に思われるかもしれませんが、当時この手の「チョイワル高校生」にも、この作品は
 スゴイ人気がありました。彼らは見た目と違ってピュアというかウブだったのです。


「柳沢きみお」といえば、当時は「月とスッポン」に代表されるギャグ漫画家の
イメージがありました。この作品も、スタートは思いっきりコメディです。


物語の出だしは、不動産屋の手違いで同じ屋根の下で住むことになった高校1年生の
男女という、今思えばラブコメの王道のような設定でした。


最初のうちは、そういうコメディタッチで話が進むのですが、段々怪しくなっていきます。
途中からは、もう暗くグチャグチャな展開になります。

これは、その後の「瑠璃色ゼネレーション」等の作品に通じるものがあります。

ちなみに絵柄もかなり変わっていきます。
下は圭の初登場シーン いわゆる「明るいドジっ子」キャラとしての扱いです。



で、これが最終巻の扉絵の一つに描かれた圭


特に、2巻の終わりあたりでヘアスタイルを変えてからが顕著で
もう、キャラクターが同じ人物とは思えないほどの変わりようです。



で、話を戻すとストーリーがそうなる大きな原因の一つが、杉村という同級生女子の
存在です。
医者の末娘で、秀才。普段はメガネをかけていて目立たないが、外すとスゴイ美人。
まぁ、ある意味ステレオタイプのキャラなのですが、かなり常識はずれで異常に
大人びた人物です。


勇介は、この女性の影響を強く受けて・・・


えー、段々書くのがしんどくなったので脱線しますが、当時この作品の人気は
結構とんでもないことになってました。


ファン層のいれこみ具合がちょっとアブナイレベルで、私が見たマガジンの読者の
声的なコーナーには、将来子供ができたら名前を、男の子なら「勇介」女の子なら「圭」に
するというのがあって、高校生ながら「オイオイ」と思った記憶があります。


しかし、同級生は精神的ショックから立ち直ったと思ったら、突然交通事故で
死んでしまうし、美人でステキなキャプテンは自殺するしで、しかもそのキャプテン
が実は妊娠しててとか…  もうグチャグチャ。


それでも、あの頃は随分熱心に読んでいて、マガジンの次号が出るのを心待ちに
してたくらいでした。

今読むのは、キツイですね。時代を感じます。
いろんな意味で若かったと思わざるを得ないです。
でもリアルで高校生の人が読めば、共感できる部分があるかも。


その後映画等にもなりましたが、出だしの明るい部分をメインにしたアイドル
ムービー的なもので原作とは別物です。


最後はあまりに混沌として収拾つかなくなったのか、ウヤムヤな幕切れでした。


その後、続編が出たのは知ってますが、本屋で少しだけ立ち読みして棚に戻しました。



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