けいおん!雑感「デスデビルごっこ」に関してとか | iz-f の ほとんどヒトリゴト

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「けいおん!」「たまこまーけっと」を中心に、大昔のアニメやマンガも少々。
 一部最近のも。
BABYMETALがかなり増えてるDEATH!

※記事の内容に関して具体性のある
  コメントのみリプライします。


イマイチ考えがまとまっていないまま書き始めてるので、雑文というより散文ですが。



「けいおん!」を批判する文章等を読むと、なんか的外れというか、大抵の場合自分が
思っている物語の文法や作りと違うのを根拠に書かれているのが多いような気がします。


よくある「明確なストーリーがない」というのはその代表的な例で、多分ちゃんとした
起承転結かそれに近い構成が見えないことから出てるのかと思う。


つまり自分の思い描いている物語の作りと違っているのがお気に召さないらしい。


きちんと観てればそんなことはないとわかるし、本来人間の生活が起承転結でできてる
ほうが不自然では?と思うのですが。


だから、そういう人は「こうあらねばならない」という形式にとらわれてその範囲内
での評価に終始します。


「高校の学園モノなら仲間との葛藤がなければいけない」「音楽バンドモノならより
ビッグなステージでの成功を目指さなければならない」etc.


以前「けいおん!」甘口カレー説というのを書きましたが、あれでいうと「辛くない
カレーはカレーじゃない」とか「カレーは辛いほうがエライ」みたいな考え方です。




「映画 けいおん!」は、改めてその価値観や世界観を再確認する内容になっています。


特に冒頭の「デスデビルごっこ」は制作側がそこまで考えたか知りませんが、私には
「けいおん!」を他の作品と比較することの無意味さを示しているように感じました。


映画「けいおん!」のレビューみたいなもの その1(ネタバレ全開)
の雑感部分で
「デスデビルごっこ」について、「見方によっては『そーゆーアニメに対する挑戦
ともとれる」と書きましたが、どちらかというと「そーゆーアニメ(ドラマ)」と比較して
批評する輩に対する回答と考えたほうがいいのかもしれません。


「あなた達が見たいのは、こういうメンバー同士が対立して解散の危機におちいった
グループが友情の力でピンチを乗り越えて、最後はライブで大成功するようなおハナシ
なんでしょう」と

でも「けいおん!」は、そんな作品じゃないんだよと。




それから、他の作品と比べてライブシーンが云々というのも、大分外してます。

彼女たちは別にスーパーヒロインじゃないし、放課後ティータイムはスーパーバンド
でもない一介の高校生バンドです。それもどちらかと言うと残念なところの多い
人たちの集まりです。


その子達が演奏して、突然大盛況のステージになったらそのほうがよほど変です。



あと、「けいおん!」を観るのが現実逃避みたいな意見は、どうかと思います。

そんな事言ったら、大半の映画やドラマは現実逃避と言っていいのでは?

観ている間は、その作品世界に入り込むのがあらゆる創作物の目的でしょう。


それから「けいおん!」がファンタジーなのは百も承知です。そこを突っ込むのは
無粋というか、なんというか。


別に「けいおん!」見たから社会生活が送れなくなるわけじゃないし、むしろ私は
「けいおん!」を知ってからの方が活動的になって、ムギみたいに毎日を楽しんで
暮らせればいいなと、あんなふうに生きられたらなと思うくらいです。




やはり、予想通りとりとめのない文章になりました。

なんか自分の考えというより、エライ人の意見に乗じたような批評をみたものでつい。