1台のPCで複数のServerを動かそう ! -1-
Demoの為とかに1台のPCでServerやClientを動かす必要が出てくることもあるでしょう。
特にNottes/Domino 6.5以降では、Sametime Serverも同時に動かさないとDemoできないような場合があります。
このシリーズでは1台のNote PCで複数のServerを動かすことを行いたいと思います。
これはあくまでDemoなどの利用の為に行うものですので、本番環境でこのような設定をすることはお勧めしませんのでご注意願います。
一般的にNote PCの場合、Ethernet Adp.が標準でついていますが、このアダプターはEthernet Cableが接続されていないと利用不可の状態になってしまいます。
つまり、Note PCをStandaloneで利用してDomino Serverを起動するとEther Portが使えないためにErrorとなってしまうのです。
その為にアダプターをLoopbackためのターミネーターを用意したり、Ethernet Hubを用意したりするのも面倒なことです。
そのような場合は、Windowsで標準で提供されているMS Loopbackアダプターを活用すると、内部で仮想的なEthernetアダプターとして稼動してくれますので、大変重宝します。
DemoやTestを行う環境では必須の環境でしょう。
では、まず、MS Loopbackアダプターを導入するとことから始めましょう。
コントロール・パネルからハードウェアの追加ウィザードを起動し、次へと進んでいきます。
インストールされているハードウェアデバイス一覧の画面で、「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択します。
「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択します。
一覧から「ネットワーク アダプタ」を選択して次に進み、Microsoftの「MS Loopback Adapter」を選択し、次に進みます。
インストール開始の確認画面が出ますので、次に進み、以下の画面が出て、正常に導入が完了すれば終わりです。
さて、導入したMS Loopback Adapterを「ネットワーク接続」を開いて確認します。
「ローカル エリア接続 2」という名前で作成されていますので、名前を変更してわかり易くしておきます。
プロパティーを開いて、「インターネット プロトコル(TCP/IP)」をダブルクリックして開きます。
IP Addressの指定を固定IPに変更してIP Address及びSubnet Maskの値を指定します。
ここでは172.16.0.xのアドレスを利用し、Subnet Maskは標準のまま利用することにします。
PCを皆さんの会社のIntranetに繋ぐ場合を考慮し、IP Addressの範囲は会社のIPと重ならないように選択してください。
更に、詳細設定ボタンで追加のIP Addressを設定します。
この作業はLocal PCで稼動させるServerの数だけ行ってください。
今回は追加は一つとして、172.16.0.2を追加します。「追加」ボタンを押して、追加のIPを設定してください。
設定が完了したら「OK」ボタンで全ての画面を閉じます。
後は、コマンド プロンプト画面から設定したIP Addressに対してPingを発行し、正常に応答があれば完了です。
これでMS Loopback Adapterの準備が完了しました。
次回以降は、このMS Loopback Adapterを利用してLocalにServer環境を構築していきます。