自分を癒すために費やす5,000時間 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

以前なんとなく受けた講座で気づいた自分の本当の願い。
 
「私は私らしく生きて愛される」
ということ。
 
そのために望んだ
「信頼できる友達や仲間とつながる
ということ。
 
それを得るために、自分という人間を怖れずに表現するために、
私は自分の傷をきちんと癒やそうと思い、講座の講師の個人セッションを受けました。
 
35年以上自分の傷は自分で癒やそうと様々なことをやってきて、ようやく
 
「人に助けを求める」
 
という手段をとることが出来ました。
 
毎日仕事に行って、家に帰ったら動けなくなるくらい疲れ果ててすぐに寝てしまい、
お風呂に入るといった日常生活もままならなくなってようやく、
 
「もうこれ以上頑張れません、助けてください」
 
と人に泣きつくことが出来ました。
 
私は表面上は、ちゃんと社会人としての生活を送れていましたが、それは体裁を繕った
 
「これなら人に受け入れられるだろう」
 
と自分で判断してある程度演じた姿で、
本当の私の心は、人とどのように関わっていいのかやっぱりよく分からずに、いつも手探りで生きていました。
 
演じていた自分の姿も噓偽りのない、
 
「私はこんな人間として生きていきたい」
 
という希望の姿でしたが、希望が入っている分、やはり本来の自分とは少し違った姿でした。
 
そして私は、講座の講師やアルファの名付け親の方に出会って、
 
「自分の希望の姿ではなく、いびつで不恰好でもいいから、そのままの自分で生きたい」
 
と願うようになったのでした。
 
ずっとずっと生きてきて感じていた
 
“これは本来の自分じゃない”
 
という違和感を手放して、
自分の人生を生きていると感じたい、と思ったのでした。
 
講座の講師の方のセッションを受けた時に、
ハートチャクラと第3チャクラが壊れている、
と言われました。
ハートチャクラの部分はリアルに体感として痛むので、そうだろうな、と思いました。
 
以前バーバラブレナンヒーリングスクールに通っていた方に見せてもらった、壊れたチャクラの絵は本当に酷くて、
自分が今そんな状態なのだと思うと、とても悲しくなりました。
 
個人セッションでは講師の方の言葉をキッカケに何回も子供のように大泣きしましたが、
そんな中でも私は一つ、心掛けていたことがありました。
それは、
 
「自分を可哀想な人間に仕立てるストーリーを頭の中でつくらない」
 
ということでした。
 
講師の方の言葉一つ一つで過去の色んな場面が思い出されましたが、
私は目に浮かぶその場面に入って、自分がどんなに辛く大変な思いをしてきたかというストーリーを追いかけることではなく、
ただひたすら、浮かび上がってくる感情に身を委ねることだけに集中しました。
 
私は自分の過去に同情して、可哀想だと寄り添って慰めて欲しい訳ではなく、
ただ本来の自分で生きるために、受けた傷をしっかり癒したい!と思っていたからでした。
 
私は長い間自分を救おうと試みてきて、
人の関心を惹くために自分を憐れだとアピールする行為が、
どんなに一時しのぎで自分のためにならないかを知っていました。
 
だから、ただひたすら自分を癒すためだけに、子供の時のように声を上げて泣き続けました。
すると突然フッと、悲しみが収まる瞬間がやってきます。
それを1時間のセッションの間、何度も何度も繰り返しました。
セッションの途中で嘔吐くほど咳き込むこともありました。
講師の方から
「苦しいと思うけど咳を全部出して」
と言われた時に、
「これくらいでラクになるならなんてことないです」
と答えたら、
「そうでしょうね」
と言われました。
それほど、私のエネルギーフィールドは苦しみでパンパンで、
講師の方も咳き込むほど大変なものみたいでした。
そんな私に、講師の方が救いの手を差し伸べるように
 
「5,000時間ハグされれば傷は癒えます」
 
と教えてくれました。
その言葉に、逆に私は絶望してしまいました。
私にはハグを頼めるような人間が思い当たらなかったからです。
そもそも人にハグをお願い出来るような人間なら、
こんなに傷を抱えてセッションなんか受けていない、と思いました。
 
その解決法は私には実行不可能なものでした。
 
そんな私に講師の方は
「このセッションがまず1時間」
と教えてくれました。
実際のハグでは無く、セッションでもいいのだと知って、私は希望が持てました。
 
私には、人にハグをお願いすることよりも、
お金を払ってセッションをお願いすることの方が、
ずっと容易いものでした。
 
こういうと、何だか私がすごくお金持ちみたいに聞こえるかもしれませんが、私は普通のOLです。
ただ、ずっと生きづらかった私は、
自分を幸せにする方法を探すために沢山のお金を遣ってきました。
高級車が一台買えるくらいのお金はつぎ込んできていると思います。
それくらい、私はずっと苦しくて、自分を助けるのに必死だったのです。
 
5,000時間のセッションを受けたらいくらかかるのかを計算してみました。

16,250円×5,000時間=81,250,000円
 
こんな数字を見てもなお、人にハグをお願いするよりも、セッションをお願いする方が実現可能だと思っているあたり、なかなか重症だと思います。
 
でもね、このブログを書き出した時と今では、気持ちが変わってきている自分がいます。
このブログを書き出した時は
 
「リアルに私を知っている人もこのブログを読んでくれているのに、こんなこと書いて大丈夫かな?
今まで読んでくれていた人も重くて暗い内容に引いちゃうんじゃないかな?」
 
なんて怖れがあったのに、
 
「私をリアルに知っている人がこのブログを読んで受け入れてくれたら、ひょっとしてハグをお願い出来るかも。
自分の本当の気持ちをこうやって表現することが、私の求めるものを手に入れる第一歩かも」
 
なんて、ハグをお願いすることを怖れながらも、自分を表現することを怖れながらも、
そんなことを思えるようになった自分がいます。
 
自分の思いを表現するって、スゴイ効果があることを実感します。
 
だから、ここで。
 
私は自分を癒すために5,000時間を費やすことを、皆さんにお伝えします。
 
おっかなビックリな出発ですが、見守ってもらえたら嬉しいです。
 
こんなに重くて暗くて長いブログに付き合ってくださって、ありがとうございました(o^^o)