基礎体温 | Dr. honwoodのお話 不妊治療

Dr. honwoodのお話 不妊治療

ブログの説明を入力します。

 今日は古くて新しい基礎体温表の話をします。基礎体温とは朝動かず婦人体温計で測定した温度のことです。この温度の変化で脳下垂体ホルモンや男性ホルモンの分泌をおおよそ推測出来ます。昔ホルモン検査が結果的が出るまで2週間もかかる時代には貴重な情報源でした。当院では使いやすい基礎体温表を考案したところ他のクリニックも真似て作成しているのを見かけます。

 では、今は不要なのかと言えば、そうではありません。何故なら情報は多い方が治療の正確度が増すからです。僕は、現在の基礎体温表の役割は医師と患者の「交換日記」だと思います。患者は体調を書き医師は超音波所見や薬剤を書く。特に便利なのは日付けです。不妊治療では先の予定を考えることが多く、この表に書き込むと頭が整理しやすいのです。
 よくスマホにつけているから良いと思っている方がいますが、これは役に立ちません。医師が書けないからです。それと、紙にお互いに書くという暖かいアナログ感は貴重だと思います。

「体温をつけることがストレスになる」という方がいます。その通りだと思います。そういう方は、飛び飛びでも良いし、温度はつけなくても良いです。ただ、日付けと生理マークだけはつけて持ってきて欲しい。基礎体温表を持参しない患者さんが来ると、僕は戦意喪失します。120%の力が出ません。そういう最低限のことさえしない方は、本当に自分で戦う意思が無いと思うからです。不妊治療はまず患者さんのやる気が無いと絶対に成功しません。