栃木県足利市で1990年に女児が殺害された「足利事件」で釈放され、再審公判中の菅家利和さん(63)が21日、同市内の両崖山(りょうがいさん)(標高約250メートル)に登り、故郷の景色を満喫した。

 菅家さんは6月の釈放以来、横浜市内のアパートで一人暮らしをしていたが、今月4日、足利での新生活をスタート。以前から「逮捕される前のように山を歩いてみたい」と希望しており、登山と映画の愛好者らで作る「足利山岳映画会実行委員会」のメンバーがハイキングを企画した。

 菅家さんは、同実行委のメンバーら約15人と両崖山に登りながら、市内を流れる渡良瀬川などを一望。「刑務所にいる時も故郷の景色を思い出していた。このように見渡すことが出来て、自由になったと感じる」と話していた。

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 □宇宙や医療、夢加速

 「日本の家」が宇宙に完成し、飛行士の長期滞在や無人輸送機の初飛行など日本の宇宙開発にとって飛躍の年となった2009年。夢の再生医療へ向けて万能細胞の研究も前進した。一方、新型インフルエンザが猛威をふるい、政府の科学技術予算は事業仕分けで揺れ動いた。科学技術と災害のこの1年を振り返る。

 ■長期滞在スタート

 宇宙飛行士の若田光一さん(46)が3~7月、国際宇宙ステーション(ISS)に日本人で初めて長期滞在。日本実験棟「きぼう」の船外実験施設を取り付け、きぼうを完成させた。悲願だった「宇宙の家」が完成したことで、日本人飛行士の活躍の場が広がり、独自の実験や研究が本格化した。野口聡一さん(44)も約5カ月間の長期滞在へ。

 ■新人飛行士に3氏

 宇宙飛行士候補者が約10年ぶりに誕生。全日空パイロットの大西卓哉さん(33)、航空自衛隊パイロットの油井亀美也さん(39)、海上自衛隊の医師、金井宣茂さん(33)の3人が選ばれ、ISS長期滞在を目指して訓練を始めた。

 ■「まいど1号」成功

 大阪の中小企業などが開発した小型衛星「まいど1号」がH2Aロケットで打ち上げに成功。町工場の夢を宇宙に運んだ。

 ■46年ぶりの皆既日食

 月が太陽を完全に覆い隠す皆既日食が7月、鹿児島・トカラ列島などで観測された。当日は悪天候となったが、日本の陸地では46年ぶりとなった天体ショーに列島が沸いた。

 ■iPS細胞の研究加速

 あらゆる組織に分化する万能性があり、再生医療の切り札と期待されるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究が国内外で加速。腫瘍(しゅよう)発生の恐れがある遺伝子を使わない作製方法や、作製効率を高める技術、マウスを使った治療実験などが進展した。文部科学省は早ければ5年以内に臨床研究が始まるとの見通しを公表。米国では難病患者の皮膚からiPS細胞を作り、病気の仕組みを探る研究が活発化した。

 ■人類最古の全身骨格

 440万年前の「ラミダス猿人」の化石をアフリカのエチオピアで発見した東大などの国際研究チームが、15年にわたる研究成果を発表。人類最古の全身骨格は、人類進化の解明につながる成果として世界的に注目された。

 ■初の組み換えサル

 小型のサルのマーモセットを使った遺伝子組み換え実験に慶応大などが成功。サルの遺伝子組み換え技術は世界初で、難病治療の研究に役立つと期待される。

 ■国内初の角竜

 兵庫県篠山市の白亜紀前期の地層から、「角竜(つのりゅう)類」の恐竜化石を国内で初めて発見。石川県白山市で発掘された草食恐竜の化石は、国内4例目の新種と判明した。

 ■巨大加速器再開

 欧州原子核研究所(CERN)の巨大加速器が約1年間の修理を終え、実験を再開。ビッグバン直後の初期宇宙を再現し、未知の素粒子発見を目指す。

 ■プルサーマル

 使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物を一般の原子力発電所で燃やすプルサーマル発電が12月、九州電力・玄海原発3号機(佐賀県)で国内初の営業運転を開始した。

 ■エルニーニョ

 太平洋東部の赤道域で海面水温が上昇するエルニーニョ現象が発生。西日本を中心に起きた豪雨や日照不足など、今夏の天候不順の一因になった。

 ■新「しらせ」就航

 新たに建造された南極観測船「しらせ」が就航。老朽化した先代しらせは廃棄処分の予定だったが、一転して民間気象会社への売却が決まった。

 ■仕分けで大揺れ

 行政刷新会議の事業仕分けで科学技術予算が相次ぎ削減。先進各国が世界トップを目指して開発競争にしのぎを削るスーパーコンピューターは「2位ではだめなのか」と事実上、凍結されたが、学界から厳しい批判を浴び、政府は開発継続へ方針転換。官民共同の中型ロケット「GX」は需要が疑問視されながら、政府の宇宙開発戦略本部は開発の是非について判断を一時、棚上げするなど混迷。事業仕分けの議論を経て、ようやく中止で決着した。

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 福岡県町村会の裏金による県幹部接待疑惑で、元町村会事務局次長、田中剛佑被告(70)(詐欺罪で起訴)が、中島孝之・前副知事(67)=21日に辞職=から接待を要求され、裏金作りをするようになった、と供述していることが22日、関係者への取材で分かった。

 県警は、裏金の存在を知りながら接待を受けていなかったかどうか、中島前副知事から事情を聞く。

 関係者によると、田中被告と町村会業務課参事、天野敏哉被告(49)(同)らは、コピー用紙を架空発注するなどし、町村会や財団法人・福岡県市町村振興協会などから1000万円以上を詐取し、接待用の裏金としてプールしていたとみられる。

 田中被告は「中島前副知事から『君、空いているかい』などと声をかけられ、酒食やゴルフの接待を求められた。県ナンバー2に言われると、容易に断れなかった」などと供述。裏金を作るようになった時期については、「2000年までは、町村会の正規の交際費を使っていたが、前事務局長からやめるように指示された。翌年から裏金を作り、接待要求に応じるようになった」と説明しているという。

 町村会は各町村から陳情や要望を受け付けると、地方課(現・市町村支援課)に相談。同課が担当部局に振り分けている。中島前副知事は地方課での勤務が長く、1999年に副知事に就任した。「影の知事」と呼ばれるほど影響力を持っており、町村会からの要望などを担当部局に直接指示できる立場だったという。

 県警は、こうした影響力を背景に、中島前副知事が接待を受けていた疑いがあるとみて、疑惑の解明を進めている。

 中島前副知事の家族によると、中島前副知事は22日昼頃、妻に「今は入院している。心配しなくていい」と連絡してきた。入院先については話さなかったという。

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