一か月経って。 | 山あり谷あり、カーブあり

山あり谷あり、カーブあり

家でも仕事でも一緒に頑張ってきた夫と妻のブログ

夫が逝って今日で1か月。月命日なんだな・・・。
といって、特に何かをするわけでもなく、今日も
いつもと同じように、朝から仕事です。
出がけに、夫の写真を見て「行ってきます」と

心の中で呟くだけです。


人と話している時や、仕事に没頭している時は

殆ど辛さを感じる事なく過ごせているけど、

ふとした瞬間に危うくなる時があります。

息子は、よく友達の家に泊まるので、家で一人きり

の時、夜中に目が覚めて、怖くなる時・・。

夫とよく聴いた音楽が流れてきちゃった時とか、

夫がつい最近まで履いていた靴が見えた時など。

そうか・・・もう居ないんだ、と気づいてしまった途端に

自分がグラグラと揺れ出すような、うずくまってしまい

たくなります。


あぁ、ヤバイ!と慌てて、気持ちを他所に切り替えて

忘れようと言い聞かせます。

冷静に見て、自分は、まだまだ、夫の死に向き合えて

いないのを実感します。


永年お世話になっていた保険会社の担当の人に、

私自身の生命保険の受取人変更(夫から息子へ)の

手続きをしていた時、現在まで私が入っていた

積み立て型保険では、死亡時の受取金額が1千万円だけ

だったので、これでもし私が早死にしたら、夫も居なく

なった現在、会社と共に遺された息子が大変な事に

なってしまう・・・・・という現実があるので、掛け金の安い

70歳ぐらいまでの「掛捨て保険」を追加したい、と申し出たら、

「70歳までなんて、短すぎますよ。貯蓄型の終身保険を

一時払いで入っておけば、銀行に預けるよりずっと利息が

高いし、70歳過ぎて解約すれば、払い込んだ金額よりも

多くもらえるし・・・etc.」 

と、より得すると思われる保険について、延々と話される

羽目に。


「いえ、70を過ぎて私が死んだとすれば、さすがに、もう

その頃には息子も40代半ばですし、私の保険金をあてに

しなければならないほど困ってはいないだろうと思うんです。

問題は、私がもし、ここ数年のうちに死んだような場合なんです。

母も50代で亡くなってますし、癌家系で短命家系なんですよ。

社長が亡くなって新しい体制になってから、まだおそるおそる

操縦している段階の中で、万が一の事があって、借金とともに

倒産して路頭に迷わせるような事をさせたくないんです」


私としては、実に、現実的に 「起きては困るけれど、もし起きた

時への備えとしての準備」 という意味の話をしたつもりだった

のだけど、どうも、相手の方は、私がまるで死に急いでいるか、

早く死にたがっている、ように受け取ってしまったみたいで、

「寿命はだれにもわからないんですよ。癌家系といっても、今は

医療も発達しているし、ちゃんと検診をうけて、早期で発見

できれば長生きできますよ。元気を出して!」

みたいな、諭され方をされてしまい・・・話がなかなか噛みあわ

なくて困りました(^^;


明日、また会って相談する予定・・・。