イツエ -5ページ目

創られる世界

ベース馬場です。

ここ最近ブログでもTwitterでもレコーディングの話題ばかり。でも許してください。本当に嬉しいんです今こうしてレコーディング出来ているのが。
そんなレコーディングもとうとう昨日で全てのパートの録りを終え、残すはmix作業のみ。

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レコーディングの流れはバンドによって様々。今回は音楽活動をしてない人でもイツエのレコーディングがどこまで進んでいるのか分かるように流れを簡単にご紹介してみます。

まず収録曲が決まるとプリプロという下準備を始める。
仮にレコーディングをしてドラム、ベース、ギター、ボーカルのフレーズを明確にして「ここはこう変えよう」とか「ここにこの音を入れよう」と調整をする作業。
ドラムパターンとベースフレーズの絡み。そこへ乗っかるギターのフレーズや音域。更に世界を広げるために重ねるギターのバランス。そして全てが歌を主役に成り立つ様に。

このプリプロ作業はディレクターやプロデューサーと相談をして収録曲とのバランスで楽曲の方向性を決めていくケースが多いが、イツエの場合は自主レーベルでセルフプロデュースということで全日程の現場に立ち会う人は自分しかいない。なのでイツエお馴染みのエンジニアさんとタッグを組んで自分が指揮を執ってレコーディングを進める。

今回はレコーディングが決定してから開始までの期間が非常に短かったので9月に録る曲のプリプロを8月に。そして10月に録る曲を9月にレコーディングと並行して進めることになった。更に残り1曲の作曲作業も同時に行っていたのでかなりバタバタしていた。

そんな下準備も何とか終えていよいよレコーディング本番。
リズム隊と呼ばれるドラムとベースをスタジオで同時に録る。そして次にギター録り。そして最後にボーカル録りになる。

これでベーシックは完成。最後に残りの細かい音やボーカルのコーラスを入れて録りの作業は全て終了。今イツエはこの段階まで進んできた。

ということで瑞葵お疲れ様!

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残りはmix作業。これは全パートの音質、音量バランスや音の置き場所を細かく調整していく作業。これが終わるととうとうレコーディング作業は終了となる。




曲というのは1つの国。年中暖かい国や凍りつくような寒さの国、雨しか降らない国もあれば四季が存在する国など様々。

その温度や空気に合った土をドラムという音で敷き詰めていく。まだ人が住めないようなデコボコの地面が出来上がる。

そこで人が暮らせるようにベースという地面を舗装する。やっと人が生きていける環境になる。

そして人が歩けるようにその国の環境に適したギターという名の道を作って周囲に建物や植物を生み出していく。

やがてその国の温度や環境に適した生活環境が整い、初めて「言葉」と「意味」を有することが出来る人間が呼吸をする。これがボーカルという存在。



これが自分の作曲論。この国がいくつも存在する世界というのが「アルバム」というもの。この世界がバランスを保って共存できるように。全ての国にその国にしかない特徴と人柄が存在するように。そう思ってここまでの作業を進めてきた。

これから残りの作業でこの世界の全ての国を誰もが覗き込めるように。誰でも遊びに来れるように。自分の作った国と世界をみんなが自由に行き来できるように。
そう願って最後の最後までの作業を大切に進めていこう思う。

もう少し。楽しみに待っててね。

リズム録り終了

ベース馬場です。

今回はレコーディングの進捗状況のについて。
まず先月に全パートのベーシックが半分終了。今月に入ってレコーディング11日目、12日目。リズム隊のレコーディングとして群馬県高崎市のTAGO STUDIOに行ってきた。


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先月のリズム録りではライブで演奏したことのある曲ということで特に問題なく終えることができた。しかし今月はまだライブで演奏したことのない曲が2曲。うち1曲は2週間前に完成したばかり。両方ともメンバー全員で合わせて演奏をしたことがなく、自分の作ったデモ音源を基に楽器隊で数回合わせただけだった。更に今までと違う要素を含んでいるのでレコーディングをしながら完成系をイメージしていく作業になった。


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たまにバンドのインタビュー記事を読んでいると「この曲はレコーディング中に完成した」という内容を見かけることがある。正直自分には理解が出来なかった。イツエもこれまではライブで演奏したことのある曲しか収録したことがなかったが、今回まさに同じ形で挑むことになって少し分かった気がする。
そう考えると良い経験だということに気付いて焦らずこの状況を楽しみながら作業をしていた。
リズム隊以外のパートも入れたり。


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サッカーのゲームで吉田をボコボコニしたり。(逆に負けた)


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こんな感じで楽しみながらやっていたリズム録りも全ての曲が終了。
TAGO STUDIOありがとうございました!


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今回はレコーディングが決まってから実際に始まるまでの間がかなり短かった。そして初めて自分がプリプロを担当することになったり、レコーディングに入ってからも曲作りをしている最中だったり、自分のパートの完成とバンド全体の楽曲の完成を常に平行して行っていたのでここ2ヵ月間は頭の中がイツエの楽曲でいっぱいだった。
家を出れば頭の中では常に未完成の楽曲が流れていて自分に新しい選択肢と迷いを与える。家に帰ればPCの前で正解を探す。その繰り返しで余裕がなく、外部からの吸収を避けてきた。

今では作曲もプリプロも自分のパートも終わったので自分の中では半分以上が終了した。たくさんの音楽を気兼ねなく聴いて好きな曲のベースを弾いて、自分の世界という鎖に縛られていた日常に少しの自由が戻ってきたような気分。新しいものにチャレンジしてみたいという欲が出てきた。
実際にちょうど新しいことを始める機会がいくつか訪れていて、自分のやり方である世界作りから始めているところ。色々と楽しみ。

といってもイツエのレコーディングまだまだ続きます。今月まだ最低7日間はレコーディングがある。残るはギター、ボーカル、その他の細かい仕上げ、そしてmixまで最後までしっかりやり遂げます。
また感動と勉強の日々が始まります。では今日はこの辺で。
いつもありがとう。

本日中止のMINAMI WHEEL 2014について。

ベース馬場です。

まずはご報告。
多くの人が心配してくれていましたが、イツエは無事に東京に帰ってきました。皆さん心配してくれてありがとうございました!


そして今日はMINAMI WHEEL 2014に出演する予定でしたが、台風19号の影響でイベント自体が中止になり残念ながら出演することが出来ませんでした。

今年の1月にも大阪でのライブを予定していたが、大雪でメンバーすら合流出来ない状態だった。なんとか合流したものの出演時間にはとても間に合わない時間になってしまい残念ながら出演をキャンセルした。


それまで出演キャンセルをしたことが無かったのでメンバー全員がとても悔しい思いをした。日程が決まったらその日が当たり前に来ると思っていたのは間違いだったということに気付いた。
それから1本1本のライブを大切にしようとメンバーで話し合っていた。
今回も台風の影響で間に合わないということを避けたかったので前日に出発をして大阪で待機していた。
しかしイベントは中止。本当に残念だけどこの判断が1番正しいのだと思います。

イツエと大阪の仲を裂こうとする見えない何かに負けず、12月のワンマンは無事開催できることを祈っています。
こちらとしても想定外の出来事をできる限り避けていくのでどうか待っててください。



とりあえず会場のDROPのステージには立ってきました。

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会場に満員のお客さんが入ってることを想像して少しだけ勝手に満足させてもらいました。

来月辺りに大阪でライブをできるようにスケジュール調整をしてみます。
このまま終わらせないので皆さんよろしく!



最後に予定していたセットリストをどうぞ。

10/13 心斎橋club DROP
『MINAMI WHEEL 2014』

1.告白
2.ネモフィラ
3.海へ還る
4.はじまりの呼吸
5.螺旋(新曲)
6.時のゆらめき
7.さよなら、まぼろし




またね。

また違う呼吸と

ベース馬場です。

先日のライブのMC中に瑞葵から「馬場さん髪の毛パサパサだよ」と言われた。その言葉が頭の中を暴れまくっている。ついには髪の毛が枯葉になってポロポロと崩れ落ちていく夢を見る始末。
言葉は嘘をつくのMV撮影時にもスタイリストに同じことを言われたことがあったのでそれから毎日トリートメントを欠かさないようにしてたがそんな努力も虚しく終わってしまった。
今では女性と会うたびに「トリートメント何使ってる?」という質問から入るようになってしまった。完全に不審者だ。申し訳ない。



くだらない挨拶はこの辺で。
先日新しいアルバムの発売とレコーディング風景の動画が解禁された。皆さんこの情報を掴んでくれているでしょうか。
ということで今回は言いたくて仕方がなかった現在の活動状況を簡単に書いていこうと思う。


今回のレコーディングは9月から始まった。
いつもと同じくセルフプロデュースということで自分が全てのレコーディングに携わり、メンバー全員の音と空気感をひたすら感じ取って纏めている。自分の中のイツエをひたすら組み合わせてエンジニアさんに相談をして形を具体的に表していく。このレコーディング期間に何度も時間を頂いて深夜まで何時間もかけてレコーディングの奥深さを教えてもらう日々。
1枚目の音源から毎回お世話になっていることもあって、当時の自分から今の自分まで全て理解してくれている。そんな自分に新たな課題と目線を提示してくれるので止まらずに常に次のステップを目指すことが出来ている。

今回はアルバムということで今までのレコーディングの中では最もレコーディングに関わる日数が多く、9月と10月だけで21日間の日程を使ってる。その他でプリプロ作業やエンジニアさんとのミーティング、そして自分のパートの練習があるので頭の中がずっとイツエという世界の中にある。

朝起きてから寝るまでの間、何をしている時でも常に頭の中で様々な形で音を組み合わせてしまう。時には解いて元に戻したり、また組合わせたり。瑞葵の声と久慈のギターと吉田のドラムがグラフのようになって頭の中で上下している。その全てを繋ぐような気持ちで自分のベースを差し込んでいく。

少しでも外部から刺激されると崩れてしまいそうなギリギリの状態の積み木を組み立てている感覚。完成図のない積み木を自分の憶測だけで組み立てていく感覚は非常に敏感で、日常的に聞いている音楽やテレビはシャットダウンしている。
他の音を吸収する余裕がないので無音の部屋の中で緊張感と共に生活をしているこの期間がとても懐かしく、通常の生活とは全く異なった世界の中で生きている気分になっています。


あと少し。もう少しの間この時間を楽しみながら戦って過ごしていきます。きっと良い作品になって皆さんの手元に届けられると思います。もう少しだけ待っててね。

-ark-

ベース馬場です。

昨日はイツエ Presents「ヘルツはそのままで-ark-」
来てくれた皆さんありがとう。そして共演者のasobius、la la larksの皆さんもありがとう。とても思い出深い1日になりました。

ステージ上で発表した新しいアルバム発売。長い間音源を出してないイツエをここまで待っててくれてありがとう。もう長い事待たせません。あと少しだけ待っててね。

そしてイツエ初の大阪ワンマンライブ
12/26(Fri) 阿倍野ROCKTOWN ≪イツエ Presents 『1/fゆらぎ』≫
去年の12月25日に大阪でのライブ中に宣言したワンマンライブ。約束を守りました。こちらも楽しみにしててね。




昨日はasobiusのGt.杉本が誕生日だったということでasobiusのライブ中にステージ上でサプライズもあった。うちの楽屋に置いてあったケーキを何度食べようか迷ったことか。食べなくて良かったかもしれない。

la la larksのライブ中には面白い事に気付いた。Vo.内村さんの手元にla la larksのタオルが折り畳んで置いてあって、ちょうど「larks」の「ark」の部分だけが見える状態で置いてあった。終演後に確認したら偶然だったみたい。なんか1人で感動してしまった。



先日のブログにも書いたがこの日は自分の頭の中にある風景をそのまま表現した1日。会場の大きさ、雰囲気、メンバーの衣装から表情と動き全てを統一して表現した1日。
細かい内容についてはここで書くべき事ではないので来れなかった人はいつか会場で体感してほしい。来てくれた皆さんには何か残ったでしょうか。この素敵な風景が自分の中だけでなく皆さんにも伝わっている事を願ってます。


本当にありがとう。また日常に戻ります。


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9/30 TSUTAYA O-WEST
『イツエ Presents「ヘルツはそのままで-ark-」』

SE ark
第一章「青い鳥」
第二章「侵緑」
第三章「はじまりの呼吸」
第四章「告白」
第五章「ラブレターフロム」
第六章「螺旋(新曲)」
第七章「時のゆらめき」
第八章「ネモフィラ」

EN 「名前のない花束(新曲)」
EN2「言葉は嘘をつく」