年末には少し早いですが、WebSigの年末イベントにいってきました。
メンバーズ、IMJ、カヤック、コンセントの方々がスピーカーとなり、
ウェブの越し方、行く末を話してくださいました。


印象に残った言葉をリストアップすると
・来年は「不況」がトレンドかも(こうしてコスト削減しましょう!とか)
携帯との連携、携帯サイトの構築案件が増えた
・運用(アクセス解析、改善サイクルの実施)が増えた
感性的な部分が重要になってきた
ウェブ以外の要素、全体像を考えて、ウェブのあるべき姿を探る必要性
・ネット以外のデータとの連携が増えた
・リアルデバイスとの連携
・コンペでは総合力ではなく、より鋭くて分かりやすい武器が必要になってきた
・コンペが減って、直接指名されるケースが増えた
・ウェブに対して意識の高いクライアントが増えた
・クライアントと共につくる
といったところ。


お話の中で「感性」というキーワードが聞かれました。

「これがしたい!あれが欲しい!」という欲求は、目や耳などの各器官から受け取った情報が意識に上ってくる前の、無意識下で発生するといわれています。(ユーザイリュージョン、とかいう本だったかな?)


ウェブはこれまで論理的に考えるための情報を提供する場所だったように思いますが
既に発生した欲求に対してどう対処するか、というフェーズで活用されていたということでしょうか。

しかし、これからは「感性」というキーワードを軸にして「欲求そのもの」を引き起こすためにウェブが活用されていくのかもしれません。
そういう意味では「ユーザの行動履歴などの統計情報を分析する」ということもそうした活用につながる気がします。


勝手に欲求を引き起こされる、というのは消費者としては恐ろしいことに感じますが広告とはそもそもそういう目的をもったものなんでしょうね。
しかし、正確なログが追跡できるウェブの世界では魔法のように欲求をコントロールできるシステムが出来ていくのかもしれません。これ以上考えるとSFになりそうなんでやめます。


他には携帯との連動、リアルデバイスとの連動、外部データとの連動など、ウェブとそれ以外との境目が曖昧になってきていることを示唆するワードが出ていたように思います。


生まれたときは社会の異物だったウェブが成長し、社会といろいろな形でつながり、そのつなぎ目の面積が大きくなり、滑らかになり、いったいどこまでが「ウェブ」なのか分からなくなってきているイメージが浮かびました。


ウェブ化した社会では、社会との境目が見えないわけですから、ウェブが消えてなくなったように見えるかもしれません。いわゆるユビキタスな社会です。

ウェブはそういう方向に成長している過程なのだなぁ、と感じる一日でした。