Lil'B(リルビー)は、MIEとAILAの女性二人による音楽ユニットで、平成20年に『キミに歌ったラブソング』のヒット曲を出しています。


この『Dear…』は、Lil'Bの平成21年発売のデビューアルバム『今、キミへ…』に収録されている曲ですが、私はLil'Bの曲の中でもこの『Dear…』が一番好きです。


ミディアムテンポの美しいバラードで、ボーカルのMIEの親しみやすいポップな歌がいいし、AILAのラップがうまく織り込まれていて、何とも形容しがたい絶妙な味わいの曲になっています。


平成23年にAILAがアメリカ留学のため脱退し、Lil'BはMIEのソロで継続されたのですが、やはりこの二人のコンビの持ち味がよかっただけに残念に思います。



https://www.youtube.com/watch?v=t8sLASisQuE



今日から消費税率が8%に上がりましたが、思い起こせば初めて消費税が導入されたのが25年前の平成元年4月でした。全く新しい税だっただけに当時は今回どころではない大騒ぎだったように思います。
釣銭用の1円玉が不足していることも話題になりました。


そんな世相を反映して作られたのがこの曲で、平成2年にNHK「みんなのうた」で放送されて話題になりました。「みんなのうた」では股旅姿の一円玉のアニメも面白かったし、歌の内容も時宜にかなったものだなと思っていたら、見る見る大ヒットになりました。


歌っているのは当時16歳の高校生、晴山さおりさんで、フレッシュな演歌歌手が出てきたなと思いました。
残念ながら彼女は演歌歌手としては大成せず、一発屋で終わった感がありますが、消費税のことが話題になるたびにこの曲のことを懐かしく思い出します。


https://www.youtube.com/watch?v=hmf7svMG4b8



レミオロメンには『粉雪』というビッグヒットがあります。もちろん『粉雪』も名曲で好きですが、『3月9日』もそれに勝るとも劣らないJ-POPの名曲だと思います。


発売されたのは平成16年3月9日でちょうど10年前になります。タイトルが卒業シーズンの日付であることもあって、卒業ソングの定番になっているようですが、本来はメンバー共通の友人の結婚を祝う歌とのことです。


確かにこの曲は卒業ソングという狭い枠内に閉じ込めるのではなく、結婚、就職、転勤などの様々な人生の節目にもふさわしい歌だと思います。


特にいいと思うのがサビの「瞳を閉じればあなたが まぶたのうらにいることで どれほど強くなれたでしょう」のフレーズです。


私がこの曲を知ったのは5年前で、それまではレミオロメンといえば『粉雪』くらいしか知らなかったのですが、ベストアルバムに収録されているこの曲を聴いて、即座に好きになりました。


https://www.youtube.com/watch?v=Tl-7Nac-jCw













岡崎友紀といえば1970年代前半に絶大な人気を誇ったアイドルで、ドラマにバラエティに歌にと幅広く活躍していました。

当時の私はどちらかというと翳りのあるタイプが好きだったので、テレビで見る彼女のエネルギッシュな明るさにはあまり好感を持てませんでした。

ただ、昭和47年に発売されたこの『私は忘れない』は本当にいい曲で、昭和歌謡の名曲の一つだと思っています。

作詞:橋本淳氏、作曲:筒美京平氏という黄金コンビによる曲で、哀愁ただよう中にも前向きの力強さが感じられ、岡崎友紀のキャラクターを存分に活かしていると思います。

1番の「さよならをつげるのが」の後の「つらいわ」、2番の「あなたの姿さがす」の後の「けれども」が付け足された感じで次のフレーズにつながって行くところが印象的です。



昨年11月8日に75歳で亡くなった島倉千代子は、昭和歌謡史を彩る大きな存在でした。美空ひばりの圧倒的な貫禄に比べて、いつまでも可憐さや清楚さを持ち続けていたのが彼女の特色だったと思います。


彼女には名曲が本当にたくさんあるのですが、その中でも昭和43年に発売された『愛のさざなみ』は最高傑作と言っていいほど大好きな曲です。


名曲というものは、いい歌詞にいい曲が付いて、それを歌手がうまく表現して生み出されるものだと思います。まさにこの曲は、作詞のなかにし礼氏、作曲の浜口庫之助氏、そして島倉千代子の三人がうまくスクラムを組んだ作品です。


ポップスと歌謡曲が融合したようなアレンジも素晴らしいです。この曲を聴いていると、歌詞にあるとおり、くり返すさざ波に洗われるように心が癒されます。


http://www.youtube.com/watch?v=QwNEXXcMW9A



新年明けましておめでとうございます。今年も個人的に気に入った曲を中心に更新していきたいと思っています。


さて今年最初の更新に取り上げましたのは、希望に満ちた新年をとの願いをこめ、昨年3月に発売された乃木坂46の5thシングル『君の名は希望』です。


乃木坂46はAKB48の公式ライバルとして結成されたアイドルグループで、清楚さ・謙虚さを前面に出しており、衣装もロングスカートとか地味系のものが多いので、私のような年配の者にも共感が持てます。


そんな乃木坂46の中で最も名曲と思うのがこの『君の名は希望』です。ミディアムテンポのバラードでリズムよりもメロディーを前面に出し、人間不信で孤独をかこっていた主人公がふとしたきっかけで恋に目ざめ、未来に希望を見出すといったテーマの曲です。


爽やかな青春賛歌であり、またどんな年代の者が聴いても明るく前向きな気分になる曲だと思います。近年のアイドルグループの氾濫に顔をしかめる向きもあろうかとは思いますが、こういう良曲があることを多くの人に知ってほしいものです。


http://www.youtube.com/watch?v=JbAgeuQQQ1c



平成7年に発売されたMy Little Loverの最大のヒット曲です。とは言っても正直なところこの曲しか知らないんですが… 


当時はJポップの黄金時代と言ってもよく、綺羅、星のごとく名曲があるのですが、そのうちの一つがこの曲だと思います。私もカラオケでこの曲を歌って、こんな新しいJポップも知ってるんだよと得意になっていたものです。


イントロから印象的で、ボーカルのakkoはどこか投げやりな感じの歌い方なんですが、それがこの曲の持つ寂寥感にぴったりです。


最近、JUJUがこの曲をカバーしていますが、やはりオリジナルがいいですね。


http://www.youtube.com/watch?v=MqOihD72aJ8



南沙織はアイドルとしてデビューしたものの、アイドルを超越した存在に進化していったように思います。その転機になったと言えるのが昭和48年に発売されたこの『ひとかけらの純情』ではないでしょうか。


歌詞も曲もよくできていて、彼女の曲のなかでも指折りの曲であり、また70年代歌謡ポップスの名曲の一つだと思います。


いきなり女性コーラスが入るイントロは印象的で、さりげなくまたどことなく淋しげな南沙織の歌声は魅力的です。


この曲を聴いていると、悩んだり落ち込んだりもやもやしていた若い時分のことが思い出されて懐かしくなります。ただ、音楽的には全く古さを感じません。南沙織という優れたキャラクターを存分に活かした曲作りがされています。


http://www.youtube.com/watch?v=xKeBsxxXcR0



吉田拓郎の曲は、本人が歌っているものより、前に取り上げた『アン・ドゥ・トロワ』など他人に提供した曲のほうがいいものがあると思うのですが、そんな中でこの『伽草子』は本人歌唱の曲で一番気に入っています。


この曲が発売された昭和48年当時は私は大学生で、恋愛にあこがれながらも恋愛とは縁遠い生活を送っていたのでした。そんなとき、この曲を聴いて「こんな雰囲気で好きな女の子と過ごせたらいいなあ」と切実に思いました。


歌詞は自然体で、しかもメルヘンチックな優しさに満ちています。お酒が回ってちょっとうつろな気分になって、時のたつのも忘れて彼女との幸せなひとときを過ごすといった情景が浮かんできて、聴いていて幸せな気持ちになれる曲です。


http://www.youtube.com/watch?v=YLlqzEyqXws


のぶ太郎の部屋

たまたま「よろしく」つながりになりましたが、昭和49年に発売された郷ひろみの『よろしく哀愁』は彼の代表曲とも言えるヒット曲です。


この曲は私がカラオケで歌う唯一の郷ひろみの曲です。他の曲はというより彼のフィーリングがどうも感覚的に好きになれないんですね。存在感はあるし、客観的に見てエンターテイナーとして優れていることは認めますが。


とにかくこの曲は楽曲的に大変よくできています。数多くのヒット曲を手がけている筒美京平氏の作品の中でも指折りのものだと思います。


安井かずみ氏による歌詞も秀逸で、「会えない時間が 愛 育てるのさ」のフレーズがいいです。


吉田拓郎、南沙織がカバーしていますが、それぞれにまた違った趣があります。


http://www.youtube.com/watch?v=rmQIon0UNyY